貴文がプロポーズするまでの道のりを記したブログ
リリースの日付 : 2007 - 05 - 02
4月24日に行われた全国学力テストは、グラフ、写真やイラストを多用するバラエティーに富んだ出題となったが、一方で、メード姿の女性従業員など問題と無関係なイラストがあり、疑問の声も。

全国学力テストの問題にはイラストが多用されたが、中には設問に関係ないものも
4月24日に行われた全国学力テストは、グラフ、写真やイラストを多用するバラエティーに富んだ出題となったが、一方で、メード姿の女性従業員など問題と無関係なイラストがあり、疑問の声も。教育委員会が対策問題集を購入するなど、テストを受ける側にも戸惑いがあった。約77億円の国費を投じた43年ぶりの大事業の結果は、早ければ8月にも公表される。
萌え系?登場
小6と中3を対象に行った今回のテストは、読解力が平均並みとなり学力低下論に拍車をかけたOECDの国際比較調査(PISA)を意識。知識を活用する応用力を問う「B問題」では記述式が4割を占め、自由記述問題も目立った。国語と算数・数学の2教科に絞った経緯もあり、国語で棒グラフやちらしの読み取りが出たりと教科横断的な出題が多く、グラフ、写真類が頻繁に登場する。
しかし、メード姿のウエートレス、コック、サッカー場や吹き出し形式の会話をはじめとして、問題を解くのに無関係なイラストも相次いだ。昭和56年度以降、抽出規模で行われている国の学力テスト(教育課程実施状況調査)と比べても突出している。
問題を作成した国立教育政策研究所は「受験者がテストへの抵抗感を感じないようにレイアウトを工夫した。面白がって解いてもらいたい」と親しみやすさを強調する。ただ、関係者からは「長文読解力が測れないのでは」とのつぶやきも。
対策問題集も
学力テストの結果は都道府県別の比較ができるため、各教育委員会や学校、児童生徒が対策問題に取り組むだろうと考え、「科学新興新社」(大阪市)は対策問題集を出版。算数・数学で4000部ずつを販売していた。
受験対策の問題集と違って、主な購買層が全国3万3000校の学校関係者に限られるため、売れ行きは上々と言えそうだ。同社の担当者は「B問題はイラストが多かったが、雰囲気に惑わされなければ解ける問題。特に問題集の内容の変更は今のところ考えていない」と話す。
大手進学塾関係者は「この程度の問題は、特に対策を取らなくても中学受験を目指す子供は皆解ける」と話す。いずれにしても、各校が学力テスト対策を進めていくのかどうかは、8月にも公表される結果次第となりそうだ。
予算は77億円
テスト実施にあたり、文部科学省は準備経費として昨年度と今年度に計77億2000万円を費やした。参加した223万人で割ると、1人当たり約3300円かかった計算だ。文科省は「学力を把握するために必要な金額だと考えている」とする。
業者テストと比べるとどうか。毎回1万6000人以上の規模という首都圏模試センターの「小6統一模試」は2科目、4科目のいずれでも4500円。一方、中学受験向けの大手進学塾「日能研」の2教科模試(5月6日実施)は3150円。特に高いわけでもないようだ。
今回のテストは記述量が多く、一般の模試より採点作業は煩雑。その半面、各学校で授業中に実施するため会場費は不要。実施経費の多くは配送料と集計・分析する民間機関への委託代とされる。「1人当たりの金額は妥当かもしれないが、77億円という数字は天文学的。委託された民間業者は相当な利益を上げているのでは」。ある進学塾関係者はこううらやんだ。