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Oct22

新規参入組が刺激、大手銀行がネットに「越境」する動き

Posted at Oct 22, 2007 07:57 PM コメント (0) トラックバック (0)

リリースの日付 : 2007 - 10 - 22

大手スーパーのイオン銀行が29日開業する。「どんな手を繰り出してくるのか」と、銀行関係者は警戒する。対する大手銀行もネット上でのサービスを強化、顧客の争奪戦が激化しそうだ。


 新規参入銀行が活発な動きを見せている。大手スーパーのイオンが29日に開業するイオン銀行は、同じ流通系のセブン銀行とは異なるビジネスモデルに注目が集まる。個人投資家に人気のインターネット専業銀行でも新顔の登場や株式上場の動きが相次ぎ、刺激された大手銀行も対抗策に乗り出した。新規参入行による銀行界の活性化が期待される一方、顧客の囲い込み競争が激化しそうだ。(柿内公輔、三塚聖平)

流通大手が激突
 「あのイオンの岡田元也社長が満を持して作った銀行。どんな手を繰り出してくるのか」

 銀行関係者が警戒するイオン銀行がいよいよ始動する。「ジャスコ品川シーサイド店」(東京)など首都圏のイオンのショッピングセンター(SC)に29日、まず4店舗をオープンさせる。

 イオン銀の基本戦略は、全国8000店、来店客で平日400万人に上るイオンのSC網を最大限生かすこと。女性を中心とする買い物客を取り込む狙いだ。

 イオンのライバル、セブン&アイ・ホールディングスが運営するセブン銀行との対決が注目されるが、同じリテール(個人向け金融)中心でもビジネスモデルは対照的だ。セブン銀は現金自動預払機(ATM)の展開が中心で、提携する銀行の手数料が頼み。海外発行のキャッシュカードでも日本円を引き出せるサービスも7月から始めた。

 一方、イオン銀は有人店舗も含め、預金や融資、資産運用などフルバンキングサービスを提供する。キャッシュカードにはイオン独自の電子マネー「ワオン」の機能もつけた。片岡正二社長は「女性を対象に、小売りの経験を活用した銀行を作りたい」と話すが、流通と金融の融合が成功するかは未知数だ。

ネット組は進化
 ネット上の金融サービスに特化したネット銀行も、参入や多角化が進む。9月に開業した住信SBIネット銀行は、住友信託銀行と総合金融グループのSBIホールディングスが合弁で設立した。

 従来のネット銀行は決済や外貨預金など資産運用業務が中心だったが、イオン銀と同様に幅広いサービスを手掛けることで差別化を図る。住信SBIネット銀の田中嘉一社長は「365日・24時間というネットならではのサービスを、フルバンキングで提供する」という。

 迎え撃つライバルも手をこまねいてはいない。ソニーは10月、傘下のソニー銀行を含む金融部門の持ち株会社を東証に上場し、ブランド力や投資家への知名度の向上をもくろむ。ソニー銀は10月から、ネット専業証券子会社の営業も始めた。個人顧客の幅広い資産運用ニーズに応えることで、成長を加速させる狙いだ。

 イーバンク銀行はネット専業のマネックス証券と、証券仲介業務などで提携。イーバンクのウェブサイトを通じ、簡単に同証券の口座開設の申し込みができるようにするなど利便性を高めた。

大手行も対抗
 これまで静観していた大手銀行も、新規参入行の勢いに押されまいと対抗に動き出した。とくに目立つのが、新規参入行が得意とするネット空間に「越境」する動きだ。

 三井住友銀行やりそな銀行は、ネットでローンの借り入れや借り換えが手続きできるサービスを強化。三菱東京UFJ銀行はウォルト・ディズニー・ジャパンと提携し、ネット上にミッキーマウスの案内で預金や振込ができる支店を開いた。

 大手行は、企業向け融資が伸び悩むなか、リテール戦略の強化を迫られているからだ。

 銀行同士の競争激化は、顧客には歓迎されそうだが、新規参入行をめぐる環境は決して楽ではない。生き残りには、新規事業の開拓や魅力あるサービスの提案が鍵となりそうだ。

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