貴文がプロポーズするまでの道のりを記したブログ
リリースの日付 : 2008 - 01 - 02
人工知能「HAL9000」に大きな影響を受けた青年は、今や時代を代表する企業の日本法人で代表取締役社長として、青年時代の思いをビジネスに生かしている。
映画『2001年宇宙の旅』に登場する人工知能「HAL9000」に大きな影響を受けた青年は、人工知能の技術を実用の段階にまで引き上げたGoogleへと身を投じた。Google日本法人の代表取締役社長である村上憲郎氏に、Googleの強みと、人材に対する考え方を聞いた。

「コンピュータサイエンティストは、エレガントな方法を考える一方で、潤沢なコンピュータリソースを常に欲している。Googleはそれを提供できる。それが人材の集まる理由」と村上氏
ITmedia 1998年にGoogleが創業してまもなく10年が過ぎようとしています。この10年で、すでにGoogleを知らない人はいないと思われるほどの成長を遂げましたね。
村上 日経BPコンサルティングが2007年4月に公開したブランド評価調査によると、ブランド総合力でわたしどもはトヨタ自動車に次ぐ2位となれました。ただ、トヨタであれば、それこそ知らない人はどこを見てもいないでしょうが、その点まだまだグーグルはそれほど知られているとは思っていません。まだまだやるべきことは多いと感じています。
人工知能の技術を実用化した仕事に携われる喜び

「Googleに加わっていただいた人材をより優れたものにしていくことが、結果として彼らがGoogleで働いていただける期間、Googleにとって最大の貢献をしていただける」ITmedia 村上さんがグーグルの代表取締役社長として入社されたのが2003年4月のことでした。日立電子にはじまり、Digital Equipment Corporation(DEC)、インフォミックス、ノーザンテレコム(現ノーテルネットワーク)、ドーセントとキャリアを重ねてきてのグーグル入社でした。Googleのようなインターネットビジネスとご自身はどう結びつくところがあったのでしょう。
村上 Googleからお話をいただいたときは、インターネットビジネスというよりは、Googleの技術で重要な部分を占めている人工知能の技術が実用の段階に達しているという事実に魅力を感じました。
わたしは過去に、DECの米国本社にあった人工知能技術センターで人工知能の研究に従事していたり、通商産業省(現経済産業省)が立ち上げた国家プロジェクト「第5世代コンピュータプロジェクト」に携わっていたことなどがあります。当時は、人工知能の形成という点では十分な成果を上げるまでには至りませんでしたが、今日、Googleが提供しているGoogle NewsやAdSenseをはじめとするサービスの核となる部分には、第5世代コンピュータで実現しようとした人工知能の技術が内包されているわけです。思い入れのある人工知能の仕事に携われるということがわたしにとってのGoogleの魅力でした。
ITmedia 米国のジャーナリスト、デビット・モシュラが1997年に出版した「覇者の未来」では、IT業界のパラダイムシフトを「システム中心」「PC中心」「ネットワーク中心」「コンテンツ中心」の4つで表しました。今はコンテンツ中心の世界ですが、その中でGoogleは中心に位置しているように思います。
村上 コンテンツがきわめて重要な時代になっているのは間違いないですが、わたしたち自身はコンテンツホルダーではなく、検索の企業です。Googleはあくまで、ユーザーと情報(コンテンツ)との間を結ぶブリッジ(橋渡し)役をする会社なのです。Googleのミッションステートメントである、「世界のあらゆる情報を整理(インデックス化)し、アクセス可能にする」は、ネット上の情報についていえばある程度整理できたのかもしれません。しかし、人類の知の遺産というのは圧倒的に書物として集積されています。その意味では世界の情報は依然として整理されていないことになります。それらをオーガナイズして迅速かつ的確に検索できるようにするにはまだまだ道半ばでもあります。
Googleの潤沢なコンピュータリソースはそれ自体が魅力的なもの
ITmedia 結局のところ、Googleの強みはどこにあるのでしょうか。
村上 Googleの強みはコンピュータサイエンス全般にわたる技術にあると思います。では、なぜコンピュータサイエンスで優秀な人材が集まってくるのかについてですが、これは、Googleの持っている潤沢なコンピュータリソースに魅力を感じるからではないでしょうか。
コンピュータサイエンスに携わる人材というのは、講義したり、論文を執筆したりするより、実際に作る方に興味を持つ人たちが多いのです。そして、彼らが取り組む問題の中には、膨大なコンピュータリソースがあれば解けてしまう問題というのもあるわけです。コンピュータサイエンティストは、コンピュータリソースが乏しいときは、エレガントな方法を考え、しかしその一方で潤沢なコンピュータリソースを常に欲しているものです。

「つまり何なのか」ということを自らに問い続けて自己研さんを積み重ねてほしいと村上氏ITmedia Googleは人材についてどのように考えているのでしょうか。
村上 グーグルのような外資系の企業では、当然のように終身雇用を保障することはできません。わたしまたはグーグルが社員に対してできるのは、「終身雇用されるための力」をつけようとしている社員に、そのため機会を生み出してあげることです。
わたしから将来を担う人材にアドバイスを贈るとすれば、「つまり何なのか」ということを自らに問い続け、核心的な原理をつかむための心がけを常に持っておくべきである、ということでしょうか。一番いいのは、大学に入ったら、自分が選んだ学問の分野で、指導教官に必読書を尋ね、それを熟読することです。さまざまなことに応用可能な原理をつかむための数冊というのは各分野に必ず存在する。それを読んで欲しい。ライトノベルを読んでいる暇はありません(笑)。
わたしはたまの休日も読書で過ごしてしまうほどの読書家ですが、最近読んだ中では、慶應義塾大学理工学部機械工学科教授の前野隆司氏が筑摩書房から出版されている、『脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説』をお勧めしたいと思います。人工知能の最終目的は意識体を作ることにありますが、同書では、意識が受動的なものであるという仮説を紹介しています。意識が上流ではなく下流にあるのだというこの理論には考えさせられるところがあります。
ITmedia 1、2年先のグーグルの目標はどういったものでしょう。
村上 日本ではヤフーが非常にいい仕事をしています。ヤフーは、いうなればデパートです。ユーザーには可能な限り自分たちのサイトにとどまってほしい、つまり、滞留時間を最大化するためのサービスの提供がなされています。一方でGoogleは、ユーザーにとって本当に必要な情報の在りかを瞬時に指し示すことで、滞留時間を最小化することを目標としています。よくGoogleはYahoo!と競合しているように言われますが、実際にはまったくビジネスモデルが異なるわけです。
3年ほど前まで、ヤフーの検索エンジンはGoogleのものだった時期があり、検索エンジンとしての国内シェアはグーグルが圧倒的でした。その後、ヤフーが自前の検索エンジンに切り替えるなどしたことで、現在ではグーグルとヤフーで40:50といったところでしょうか。わたしとしては、全面的に競合しているつもりはないのですが、検索するという機能だけを見たときに、そこの部分だけは勝ちたいと考えています。できればこの割合は逆転させたいですね。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 03
人と人のつながりを変えたSNSが目指す先
日本においてSNSの代名詞となりつつあるコミュニティーWebサイト「mixi」は、インターネット上でリアルな人間関係を構築できる可能性を見いだし、人と人とのコミュニケーションの在り方に変化をもたらした。mixiの成功の理由はどこにあり、これからどのような価値を生み出すのか。
2008年01月03日 00時00分 更新
SNSを通じて生まれるさまざまなやり取りは、人々の新たなコミュニケーション形式をもたらした。SNS成功の秘訣はどこにあり、これからどのような価値を提供していくのか。日本のSNSにおける代表的な企業で、コミュニティーWebサイト「mixi」を運営するミクシィの笠原社長に話を聞いた。
人と人の関係をいかに継続させるか
ITmedia 大学に入るまでは、インターネット関連にあまり興味がなかったということですが

ミクシィの笠原健治代表取締役社長笠原
大学3年の時の経営戦略のゼミで、マイクロソフト対アップル、インテル対AMD、インターネットエクスプローラー対ネットスケープといった、当時のIT業界の競争をテーマとしたケーススタディに取り組む中で、インターネットの世界に興味を持ちました。
その後IT関連の新聞や書籍を数多く読み、PCに触れる機会も増えました。その中で当時のインターネット産業に1970〜1980年代のPC産業と同じような大きな変化が起こるのではないかと感じました。1996年〜1998年には、確実な収益性などは保障されていないながらも、インターネットビジネスが次々と生まれました。新しいものを生み出そうとする動きが芽生えた時期です。
ITmedia そういった中で笠原社長はどのようにSNSと出会ったのですか
笠原 IT系の求人サイト「Find Job !」を1997年に立ち上げ、1999年に法人化しました。2003年に会社のさらなる成長を目指し、これまでにない新たなサービスを模索していました。その頃留学生のエンジニアから、海外ではSNSというおもしろいサービスが流行していると聞いたのがきっかけです。
米国のSNSをいくつか試して、“すぐに事業化しよう”と思い立ちました。人と人の間にあるさまざまな関係や、自分から広がる人同士のつながりを閲覧できるサービスに初めて出会い、インターネット上でリアルな人間関係を作ることができる点に可能性を感じたからです。
ただ米国のサービスは、人と人をつなぐことだけに重点が置かれている気がしました。確かにそれはそれでおもしろいですが、肝心なのはつながりができた後で、いかにその関係を継続・拡張させるかにあると感じていました。
そこで、ユーザー同士のつながりだけでなく、新たなコミュニケーションの在り方を生み出すために、日記やコミュニティー、足あとなどのコミュニケーション機能を考えだしました。mixi成長の原点はこれらの機能にあります。
モバイルサービスの普及が加速
ITmedia Webを介した新たなコミュニケーション形式を提供したmixiは、その後どのような成長を遂げたのでしょうか。
笠原 SNSの普及に伴うアクセス数が急増し、システムが不安定になったことがありましたが、負荷分散の技術開発により2005年〜6年にはほぼ解決しました。それからは大きなトラブルもなく安定したサービスを提供できています。
急成長しているのはmixiの携帯電話サービスであるmixiモバイルです。携帯電話は、日記へのコメントやコミュニティーへの書き込みといったその都度更新されるmixiのコンテンツにリアルタイムでアクセスできるため、SNS自体との親和性が高いツールといえます。携帯電話の使い勝手の向上や定額制の導入、mixiモバイルのサービスや機能強化などが成長の要因でしょう。アクセス数は現在、モバイルの方がやや上回っています。
今後はmixiモバイルにおけるユーザーエクスペリエンスの充実を図り、滞在時間とPV(ページビュー)数の増加を見込んでいます。またGPSといった携帯電話の機能と連動したサービスの提供も考えています。

「mixiにあったらいいというサービスが生まれることを望んでいます」と笠原氏ITmedia 今後mixiが見せる新たな取り組みはありますか
笠原 自社のAPI をmixi の中にも外にも提供していきます。社内でも引き続き独自のアプリケーションを作り続けますが、開発者やほかの企業によるアプリケーション作成を支援していきます。
ITmedia 御社のユニークな制度に、エンジニアが主力事業以外の仕事に1週間の1日を当てる「One Day Free」制度があります。こういった制度に力を入れていることから、ミクシィはこれからもSNSとその開発にこだわり続けるのでしょうか
笠原 例えば、ユーザーが好きなアーティストと似た音楽や楽曲を紹介するmixiミュージックの機能は、One Day Freeから生まれました。今後も新たなサービスが誕生すると思っています。新サービスばかりに注目が集まるのですが、弊社にはデータマイニングや負荷分散などの基礎技術を研究しているエンジニアもいます。なるべくエンジニアのやりたいことができる環境を整えることを心掛け、mixiが新たなアプリケーションやサービス、Webサイトを作る土台であり続けることを常に考えています。
ユーザー目線で発想する大切さ
ITmedia やりたいことができる環境というものは積極性を要します。ミクシィが求める人材に積極性は必須ですか
笠原 求める人材像ですが、新卒中途を問わず人柄と経験の両方から判断します。人柄の面では、コミュニケーションが取りやすく、仕事に対して前向きでのめり込むことができるかどうかを見ています。ミクシィで一緒に働くイメージができるかが重要です。
また常に問題意識を持ち、自分がやりたいと思ったことはやり遂げる実行力も必要です。さらに大事なのは “ユーザー目線”です。コミュニティーサービスでは、ユーザーの気持ちをつかむことが大事なので、ユーザーのニーズを掘り起こす発想力という点も重要でしょう。
職種によりケースバイケースですが、自分の企画を通じて事業を興し、世の中を変えていきたいといったマインドを持っている社員が多いのではないでしょうか。
ITmedia 日々進化するインターネット業界で働きたいと考えている人々にメッセージをお願いします
笠原 インターネットはここ数十年もしくは数百年というスパンで考えても、非常に大きな技術革新です。IT業界は日々変化し、当然、その動きに応じたビジネスが毎日のように誕生しています。インターネット業界は、このような変化の節目に立っています。非常におもしろくてチャレンジングな業界なので、大きく成長できるのではないでしょうか。
ITmedia 笠原社長はオフをどのように過ごしていますか
笠原 ほかのインターネットサービスを自分で試したり、スポーツやゲームをしています。ですが頭の片隅には世の中でどのようなニーズやビジネスチャンスがあるのかを考えていることが多いです。新しいものに触れる機会を持つように心掛け、技術系のイベントに足を運ぶこともあります。

「オフでも気がつけばサービスのことを考えていますね」と笠原氏
リリースの日付 : 2008 - 01 - 04
ThinkPadのコンシューマー向けはIdeaPad。1キロのモバイルノートも登場。
中国Lenovoは1月3日、ノートPCとデスクトップPC用のコンシューマー向け新ブランドとして「Idea」をワールドワイドで立ち上げると発表した。ノート向けはIdeaPad、デスクトップはIdeaCentreとなる。
Lenovoのコンシューマービジネスグループ担当プレジデントであるリュー・ジュン氏は、「Lenovoのデザインとエンジニアリング技術をコンシューマー向けに、当社のIdeaブランドのPCとして提供する」と述べている。
IdeaPadは、顔を内蔵ビデオカメラで撮影して認証するVeriFace技術を採用し、パスワードなしでユーザーログインできる。Dolby Home Theatreも搭載。プロセッサはIntelのCentrinoが全面的に採用されている。
今回発表されたIdeaPadの新モデルは、Y510、Y710、U110の3機種。米国、中国ほか複数の国や地域で販売される。
Y510は15.4インチのワイドスクリーン液晶を備え、米国での価格は799ドルから。1月6日発売。Y710は17インチのワイドスクリーン液晶で1199ドルから。発売は1月10日。

IdeaPad Y510

IdeaPad Y710

IdeaPad U110
U110は11.1インチワイド液晶で1043グラム、1.8センチ厚のモバイルノートで、赤いアルミ合金によるトップカバーが特徴的。オプションでSSDも搭載可能。4月に発売を予定している。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 05
サンフランシスコ市内をカバーする無料のWi-Fi網構築を、新興企業のMerakiが担当、年内には完成するという。
新興企業の米Merakiは1月4日、米カリフォルニア州サンフランシスコ全体をカバーする無料のWi-Fiネットワークを、年内に完成させると発表した。同社はまた、シリーズBの資金調達ラウンドでSequoia Capital、DAG Ventures、Northgate Capitalから、2000万ドルの投資を受けることも明らかにした。
同社は昨年、サンフランシスコにおいて「Free the Net」プログラムをスタート。現在では4万人以上のユーザーが無料でネットを利用できるまでに成長した。

Merakiの無線ルータ(Meraki Mini)
Merakiは住居の屋根やベランダ、窓などにリピータ機能を持つ低出力の無線LANルータを数多く設置し、それらから発信される信号を組み合わせる形で無線ネットワークを構築している。各ルータはMerakiの中央サーバと交信することで自動的に速度やパフォーマンスを最適化するため、ユーザがメンテナンスする必要はないという。サンフランシスコでは当初2平方マイルをカバーするネットワークでスタートし、1Mbpsの通信速度を実現したとしている。
サンフランシスコの基幹回線は、太陽電池式のルータ数百個を住居の屋根に設置することで構築する。Merakiは同市のネットワーク拡大のため、今後も住民に無料でルータを配布、住宅の屋根などへの設置を推奨していく。
Merakiは2006年、安価なワイヤレス接続を提供することを目的とし、マサチューセッツ工科大学(MIT)のリサーチプロジェクトとしてスタート。当初はマサチューセッツ州ケンブリッジのみをカバーする小規模なネットワークを提供していたが、現在では世界各国でWi-Fi網を提供する企業へと成長している。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 05
米Sling Mediaは1月4日、1月7日から米ラスベガスで開催される「2008 International CES」において、SlingPlayer MobileソフトのBlackBerry版を披露すると発表した。
SlingPlayer Mobileは、Sling MediaのSlingboxとの組み合わせで、携帯電話からSlingbox経由でセットトップボックス、衛星放送受信機、DVR、DVDプレーヤーをコントロールし、好きな番組を携帯電話で視聴するソフトウェア。Windows Mobile、Palm OS、Symbian OS搭載機にはすでに対応している。SlingPlayer Mobileの価格は29.99ドル。
Jan 6
Posted at Jan 6, 2008 05:07 PM コメント (0) トラックバック (0)
リリースの日付 : 2008 - 01 - 06
ワーナー・ホーム・ビデオが、HDパッケージソフトをBlu-ray Discのみに一本化すると発表した。北米でHD DVDタイトルの約半分を供給しているワーナーだが、この決断が次世代光ディスク戦争に与える影響は大きい。
ワーナー・ホーム・ビデオは日本時間の1月5日朝、HDパッケージソフトをBlu-ray Disc(BD)のみに一本化すると発表した。ワーナーは今年5月まで、予定されているHD DVDビデオパッケージを提供するが、それ以降はBDのみに供給する。

この発表に伴い、米国時間の6日夜に予定されていたHD DVD Promotion Groupの発表会は中止となり、東芝DM社・社長の藤井氏も渡米をキャンセル。東芝関係者によると、HD DVDに関連した取材アポイントメントはキャンセルする方向で話をしているという。
ワーナー・ブラザーズ・ホームエンターテイメントグループ社長のKevin Tsujihara氏は昨年1月、HD DVDの売り上げがBDを上回ると発言していたが、徐々に態度を変化させ、昨年後半にはBD一本化の方向で、Blu-ray Disc Association(BDA)内での足場を固めるべく関係者と調整。昨年末にはBusiness WeekでワーナーのBD一本化を予測する記事が掲載されていた。

昨年のCESでは「青(BD)と赤(HD DVD)の融合」をテーマにした華々しいプレゼンテーションを行っていたワーナーだが……
そもそも、昨年に入ってからの平均値で、北米でのHDパッケージソフト売り上げのうち2/3をBDが占めており、欧州、そしてほぼBDで固まっている日本ではさらにBDの売り上げが高いという状況だった。ワーナーとしては、このタイミングでフォーマットを一本化することで、売り上げ下落が顕在化してきたDVD市場を補完する意味でもHDビデオパッケージ市場を立ち上げていきたいという意図がある。
今回のCESでも、ワーナー・ブラザーズが記者発表会場を予約していることが判明してからは、BD一本化の発表が行われるのではないか? と言われていたが、結局はCES直前にBD一本化の発表に至ったようだ。
ご存じのようにDVDの売り上げではディズニーと首位を争うワーナーだが、ライブラリとして保有しているコンテンツ資産、毎年の映画公開本数など、コンテンツの充実度では他の映画スタジオを大きくしのぐ。ワーナーがHD DVDタイトルのおよそ半分を供給しており、今後の北米における次世代光ディスク戦争に与える影響は大きい。
これがフォーマット戦争の「終わりの始まり」になる可能性は非常に高いと言える。
今後注目されるのはHD DVDを牽引する東芝と、HD DVD陣営のユニバーサルおよびパラマウントの動向だろう。CESにおいて、その流れは一気に加速するとみられる。最初に行われるのは東芝アメリカの記者会見、そしてその翌日には松下電器AVC社・社長坂本俊弘氏の基調講演とBDAの記者会見がある。
ここでの勢いの差がどれほどのものなのか、現地からリポートしたい。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 07
IntelがOLPC理事会からの脱退を発表した翌日、OLPCはIntelを非難する声明を出した。
半導体大手の米Intelが非営利プロジェクト「One Laptop Per Child」(OLPC)理事会からの離脱を発表した翌日、OLPC側が、Intelは加盟していた半年の間プロジェクトのためになるような貢献はほとんどしなかったと批判した。
1月4日付の声明でOLPC側は、IntelがOLPC理事会と書面で交わした契約に反して同プロジェクトのソフト開発支援を行わず、OLPCのノートPC「XO」を「中傷した」と主張した。
OLPCの声明は次のように述べている。「われわれは常に、ほかの低価格ノートPC提供企業がこのプロジェクトに加わるのを受け入れ、歓迎してきた。しかしIntelは2007年7月にOLPC理事会に加わって以来、幾度となくOLPCとの書面による契約に違反していた。IntelはXOノートPCを中傷し続けた――既にOLPCとの協力を決めた開発途上国(ウルグアイとペルー)やノートPCソリューション選定の途上にある国(ブラジルとナイジェリア)、遠方の小さな国(モンゴル)ででさえ」
Intelは1月3日にOLPC理事会から離脱すると発表。この時に同社広報がReutersに語ったところでは、OLPCはIntelに対し、「OLPCシステムのみ」に専念することを求めていたという。しかしIntelには自前の新興国向け低価格ノートPC「Classmate」があり、この種のPC向けに設計された「Diamondville」というコードネームのプロセッサに取り組んでいる。
Intelのプロジェクト離脱を受け、OLPCはAMD製のプロセッサ利用に戻る。
OLPCの声明では、Intelの脱退の仕方にも矛先を向け、同社が事前にOLPC理事会に相談することなく発表を行ったと非難した。OLPCはIntelの離脱に落胆することなく前進する意向だと表明している。
「IntelがOLPC理事会を離脱したメリットとして、目的と市場が改めて明確になった。われわれは今後も、すべての子供に学ぶ機会を与えるという使命に力を注ぐ」とOLPCの声明は述べている。
Endpoint Technologies Associatesのアナリスト、ロジャー・ケイ氏の見方では、OLPCプロジェクトは今後も続き、必要なプロセッサはすべてAMDが供給できるはずだという。しかしIT業界内部でのOLPCの信頼性は、Intelの脱退で深刻な打撃を受けるとみる。
「要は、OLPCのような組織の理事会にはIntelのような企業が必要であり、それを失ったら誰が味方になってくれるのかということだ」とケイ氏。
同氏は、ノートPCを低価格で販売する事業というよりは、学術活動のようなOLPCの運営のあり方も批判している。利益を出したいIntelにとって、OLPCとの独占協力のために他者との関係を切り捨てるのは非現実的だとケイ氏は言う。
「自分たちのサプライヤーが営利活動を行っていないかのように振る舞うことは不可能だ」とケイ氏は話し、いずれにしてもIntelは以前からOLPCとの提携に前向きでなかったと言い添えた。
Forrester Researchのアナリスト、サイモン・イェーツも同じ見方で、この種のプロジェクトではIntelとOLPCのそりは合わないと指摘、eWEEKへのメールで次のように解説している。
「両社のモチベーションは大きく異なり、同じ期待を抱くことは決してなかった。わたしの意見では、新興国向けの戦略を成功させるためには、恐怖、欲、参加意識という3つのモチベーションをうまく組み合わせることが必要だ。自分がソリューションを開発しなければほかの誰かが踏み込んで来るという恐れを抱き、投資価値のある金銭的チャンスをにらんで野心的に追求する欲を持ち、収益が転がり込んで来ない場合でも情熱を駆り立てる志気が必要だ。IntelとOLPCは根本的な違いを前もって解決しておらず、劇的な事態が起きるのは時間の問題だったのだと思う」
Jan 7
Posted at Jan 7, 2008 03:32 PM コメント (0) トラックバック (0)
リリースの日付 : 2008 - 01 - 07
ICカード機器のように、かざすことで大容量ファイルを転送する新技術「TransferJet」をソニーが開発。業界に広く採用を呼び掛ける。
ソニーは1月7日、最大560Mbpsの近接無線転送技術「TransferJet」を開発したと発表した。ICカードのように、通信したい機器にかざすことでデータ転送を行う直感的なインタフェースを採用。撮影した写真・動画をPCやテレビに高速転送できる新技術として、業界に広く採用を呼び掛けていく。
4.48GHz帯を使用する。物理層は最大560Mbpsに対応し、オーバーヘッドを考慮しても実効375Mbpsを達成したという。通信状況に応じて最適な転送レートを選ぶ機能も搭載した。
通信距離は3センチ以内を想定。ICカード機器のように、通信したい機器同士を直接かざすことで通信を行う直感的インタフェースが特徴だ。複雑な接続設定やアクセスポイントは不要という。通信可能な機器を事前登録しておくことも可能で、データ漏えいも防げるとしている。
ホスト−ターゲットの関係もなく、例えば携帯電話−PC間、携帯電話−携帯電話間の直接通信も可能だ。
微弱出力による近接専用のため、他の無線システムへの干渉はほとんどないとしている。通信は一般的なアンテナではなく、新開発のカプラを使う。離れると急激に利得が減衰するため、他の無線との干渉を防げるという。
デジタルカメラをテレビにかざして静止画を表示させたり、携帯電話に携帯プレーヤーをかざして音楽ファイルを直接転送する──といった用途を想定。「さまざまな機器間のユニバーサルインタフェースとして幅広く利用できる」としている。
新技術は1月7日開幕の「2008 International CES」で参考展示する。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 08
Netscapeブラウザが開発終了
2月1日でサポートは終了し、ユーザーにはFirefoxへの乗り換えを促す。
2008年01月07日 15時19分 更新
Netscapeブラウザの開発が終了し、2008年2月1日でサポートが停止する。Netscapeチームが2007年末に公式ブログで明らかにした。
同チームは開発終了の理由について、親会社であるAOLが広告ベースのネットサービスにシフトしており、多くのファンが望むレベルにまでNetscape Navigatorに投資する余裕がないことを挙げている。AOLはNetscapeブラウザを復活させるために時間と労力を投じたがうまくいかず、最近では同ブラウザのサポートは少数のエンジニアに限られているという。
こうした事情から、NetscapeはNetscapeブランドのブラウザ開発を終了すると決定。ユーザーには、NetscapeベースのオープンソースブラウザFirefoxに乗り換えるよう促すとしている。
Netscapeチームは、2月1日まで現行版のNavigator 9のセキュリティパッチをリリースする。それ以降は、現行版および旧版のサポートを提供しない。Navigatorファンには、FirefoxにNetscapeテーマを追加して使うよう勧めている。

Netscape Navigatorのダウンロードページ
Netscapeブラウザのサポートは終了するが、Netscape.comはインターネットポータルとして継続するという。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 08
横浜市で行方不明になっていた12歳の男の子が発見された。「mixi」では捜索協力を呼びかける日記が広がっていたが、現在はその日記を削除し「無事保護された」という内容の日記を新たに書く――という動きが出てきている。
横浜市で行方不明になっていた12歳の男の子が1月8日、千葉県四街道市で発見された。先月6日に行方不明になって以降、SNS「mixi」で、捜索に協力するよう呼びかける日記が広がっていたが、8日午後5時現在、捜索協力の日記を削除し、「無事保護された」という内容の日記を新たに書く――という動きが出てきている。
発見されたのは横浜市都筑区の岩田和輝くん(12)。千葉県警四街道署によると、四街道市で午前9時ごろ、自転車に乗った男の子と乗用車が接触する事故があり、運転手が男の子の家族に連絡を取ったところ捜索願いが出ていることが判明。同署が保護した。
mixiでは、捜索状況を伝えるサイトへのリンクや所轄の神奈川県警都筑署への電話番号などを書いた日記がマイミクを介して拡大。所轄の神奈川県警都筑署には、mixi日記の内容について真偽を確かめる問い合わせや、岩田くんの目撃情報などが、毎日100件以上寄せられたという。
捜査協力を呼び掛けていたmixiのコミュニティでは、岩田くんが発見されたことを受け、「日記やブログなどに捜索に関する情報を書かれた方は、削除して下さい」などと呼びかけている。捜索に関する日記を書いていたユーザーの間では、その日記を削除し、無事保護されたことを伝える日記を書くという動きが広がっている。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 08
Windows Vistaの日本専用仕様として、地上デジタル放送視聴ソフトが標準搭載される方針。
マイクロソフト日本法人(MS)がパソコン(PC)向け最新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ・ビスタ」に、日本専用仕様として地上デジタル放送視聴ソフトを2008年中に標準搭載することが7日、明らかになった。これまでPCメーカーが自前で開発していたソフトをMSが提供することで、地デジ対応PCの生産環境を整える。
MSは国内OS市場で約95%のシェアを占めており、同社の主力OSが地デジ対応になれば、PCの“テレビ化”が一気に進むことになる。
地デジ視聴機能は、ビスタの主力モデル「ホーム・プレミアム」などが持つ動画・音楽視聴機能「メディア・センター」に搭載される。これまで、PCで地デジ放送を視聴するには、チューナーやB−CASカードと呼ばれる不正コピーを防止する各種のハードウエアと、専用ソフトがあらかじめ搭載されている高機能機種を購入する必要があった。
価格下げも
ビスタに専用ソフトが標準搭載されれば、メーカーはソフト開発部分の手間が省けハードウエアだけを提供すればよくなり、端末の開発期間の短縮や価格の押し下げ効果が期待できる。MSが提供するソフトにはチャンネル選択時の番組表や、文字放送の表示機能などが搭載される予定。
調査会社のBCN(東京都文京区)によれば、国内のPC市場は06年1〜6月期が台数べースで前年同期比5・1%減、金額ベースも8・0%減と低迷した。市場が飽和状態になっているほか、若年層を中心にネットの閲覧やメールの送受信などを携帯電話だけで行うライフスタイルが定着しつつあり、PC需要の減少傾向に拍車をかけている。
市場活性化
需要の高い地デジ対応PCが低価格化すれば、低迷するPC市場の活性化にもつながる。
11年7月にテレビ放送が完全に地デジに移行することを受け、家電メーカーは地デジ対応テレビの販売に注力している。テレビをネット対応にするなど、PC市場への食い込みもねらっており、MSはPCの地デジ対応を本格化させることで、PCメーカーによる家電市場への“逆襲”を先導する構えだ。
MSのダレン・ヒューストン社長は「若年層を中心に、テレビでなくPC上で動画を視聴する傾向が広まっている」と述べ、動画閲覧端末としてのPCの地位が高まっていると指摘する。PCと携帯電話、家電の境目がますますあいまいになるなか、業界の“垣根”を越えた市場の争奪戦が加速しそうだ。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 09
MicrosoftはFast Searchの買収により、GoogleやIBMなどのライバルに新たな戦いを挑もうとしている。
米Microsoftが1月8日に発表したFast Search & Transfer(FAST)を12億ドルで買収する計画は、数十億ドル規模のエンタープライズ検索市場でリーダーの地位の獲得を目指す試みであるとともに、GoogleやIBMなどに対する挑戦でもある。
Microsoftのビジネス部門担当社長、ジェフ・レイクス氏は8日、エンタープライズ検索市場では、AutonomyやFASTなどが提供するハイエンドの専門的な検索技術か、GoogleのSearch ApplianceやIBMのOmniFindといった一般的なインフラ製品が顧客の選択肢となっていると述べ、こうした現状に憂慮を表明した。
こうした中では、社内のさまざまなニーズに対応できる検索技術のポートフォリオを整備しようとすると、顧客は異なるベンダーの技術を選んで組み合わせざるを得ないことになる。
「顧客は、検索ソリューションが社内に乱立してしまうことを望まない」と、レイクス氏は8日、アナリストや記者との電話会見で述べた。
Microsoftは自社の検索製品ラインを強化するハイエンド検索プラットフォームを追加するため、買収先としてノルウェーのFASTを選んだ。SharePointをより魅力的な生産性スイートにすることができれば、Microsoftにとって理想的な展開となる。
レイクス氏は、Fast Enterprise Search Platform(FAST ESP)を既存のよりローエンドのSearch Server 2008 Express、Microsoft Search Server 2008、Microsoft Office SharePoint Server 2007と組み合わせることで、Microsoftは企業におけるユニバーサルデータアクセスのための最も包括的なソリューションを提供できると語った。
さらにレイクス氏は、FASTの検索製品はSharePointやMicrosoftの補助的な検索製品よりも拡張性が格段に高く、数百万件どころか数十億件のドキュメントの検索に対応できると述べた。FASTの技術は、ユーザーがさまざまなデータ要素を基に精度の高い検索を行えるようにする。例えば、同社の技術が採用されているBest BuyのWebサイトでは、ユーザーはプラズマTVを検索する際、画面サイズや解像度に基づいて検索を絞り込むことができる。
米調査会社IDCのアナリスト、スーザン・フェルドマン氏は8日、eWEEKの取材に対し、FASTの製品は、データベース列の巨大な行列から成るインデックスアーキテクチャを備えているため、コンテンツだけでなくデータへのアクセスも強力にサポートすると語った。FASTの製品により、企業はMicrosoftのOffice、SharePoint、Outlook、SQL Serverといったアプリケーションで作成されたデータをインデックス化し、検索して取り出せる。
またフェルドマン氏は、FASTはWeb検索プロバイダーとしての実績があり(同社は2003年にWeb検索事業をOvertureに7000万ドルで売却した)、それが生かされている同社のエンタープライズ検索プラットフォームは抜群の拡張性を備えていると述べた。
Microsoftは買収後、FASTの技術を従来型のオンプレミス(自社運用型)製品として、および「ソフトウェア+サービス」(オンラインサービスとパッケージソフトの組み合わせ)として展開する計画だが、レイクス氏は、この計画がどのように進められるかは明らかにしなかった。
市場競争という面では、MicrosoftはFASTの買収により、エンタープライズ検索の市場リーダーと広く考えられているGoogleや、IBM、Autonomy、そのほかの小規模なベンダーと真っ向からぶつかることになる。
Gilbane Groupのアナリスト、リンダ・モールトン氏は8日付のブログ投稿で、Microsoftは思い切った手を打つ必要に迫られていたと指摘した。検索業界ではGoogleが最大手として君臨し、企業市場に深く食い込んできており、Microsoftが長年強みを発揮してきたコンテンツの作成および取得の分野にもじわじわと侵食しつつあることが背景にあるという。
「ハイエンド分野で広く導入されている技術を持つFASTを買収することで、MicrosoftはGoogleに正面から挑むことになる」とモールトン氏は述べた。
一部のアナリストは、MicrosoftのFAST買収をきっかけに、市場再編が進むと考えている。
「この買収を受け、ほかの大手ベンダーがハイエンドソリューションを自社開発する代わりに、その提供ベンダーの買収に目を向けるのは確かだ」とOvum Researchのアナリスト、マイク・デービス氏は調査リポートで述べた。「もちろん、大きなターゲットはAutonomyだろう。ただ、同社はまだ、独立企業として力を発揮していこうとしている」
GoogleやIBMがAutonomyの買収に動かなければ、OracleやEMCなどのデータ管理ベンダーが非構造化情報の増大に本格的に対応するため、英国のエンタープライズ検索大手である同社を傘下に収めるかもしれない。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 10
アナリストは、Appleが来週「フラッシュメモリを使ったMacBook」と「オンライン映画レンタルサービス」を発表すると予測している。(ロイター)
年次Consumer Electronics Show(CES)の評価がパッとしない一方で、Appleは来週開催する同社最大の展示会で、超薄型ノートPCとオンライン映画レンタルサービスで注目を集めるだろう。
これらの新製品は、昨年注目をさらったiPhoneのような話題性を詰め込んだものというよりは、現行製品を強化したものとみられている。
来週サンフランシスコで開かれる年次Macworldは、Appleのスティーブ・ジョブズCEOが新製品を発表し、その年のAppleの方針を示す場となっている。
同氏のショーのような発表会は次第に、コンピュータ業界や家電業界の方向性を定めるものにもなっている。近年は、同時期にラスベガスで開かれるCESを見劣りさせるほどになっている。
Appleは発表の内容を一切明かさないため、ジョブズ氏が何を披露するかを推測するのは、アナリストや業界幹部のお気に入りの娯楽になっている。
アナリストらは、厚さ0.5インチ(約1.3センチ)で、HDDではなくiPodで使われているようなフラッシュメモリを使ったMacBookを予測している。
「小型フォームファクターのノートPCにエネルギーが投じられているようだ」と市場調査会社Forrest Researchのアナリスト、チャールズ・ゴルビン氏は語る。
ノートPCはAppleが最も得意とする分野の1つ。同社第4四半期(9月末締め)には134万台のMacBookとMacBook Proを販売した。前年同期と比べて37%の増加だ。
「わたしが予想しているのは、ノートPCと携帯電話の中間のクールで新しいフォームファクターよりも、もう少しMacBookマシンと認識しやすいもの、ノートPCかタブレットの一種だ」(同氏)
また多くの人は、iTunes StoreでFox、Warner Bros.などの映画をダウンロードレンタルできるサービスの発表を予測している。このサービスは、90億ドル規模の米国映画レンタル市場を揺るがすかもしれない。
「レンタルサービスの方が重要だと思う」と話すのはAmerican Technology Researchのアナリスト、シャウ・ウー氏。「Appleはまだこの市場に参入していない。参入すれば、まったく新しい収益機会を開くことになると思う」
ジョブズ氏が画期的な新製品で皆を驚かすという期待から、Macworld前の数日間はAppleの株価が上昇する傾向がある。だが、新製品が期待通りでなかったら株価が下がることもある。
米国の景気後退への懸念が高まっている影響で、Apple株は12月26日に200ドルの高値をつけた後約11%値下がりしたが、1月9日には4.8%値を上げて179.40ドルとなった。
昨年のMacworldでジョブズ氏がiPhoneを発表した日には、同社株価は8%上昇した。同社株は昨年1年間で、シェアを伸ばしているiPhoneとMacの好調な売り上げを受けて90%以上値を上げた。
AppleはDellやHewlett-Packard(HP)などのほかのコンピュータ企業よりも好調だ。Dellの株価は年初来15%下落している。
「Appleは環境悪化に巻き込まれても他社より高評価を受ける企業の1つだろう。同社の製品サイクルは非常に強力だ」と話すウー氏は、Appleの目標株価を210ドルとしている。
多くの業界アナリストは、洗練されたMacworldのメッセージを、CESの混沌――そして、これまでよりも大きなテレビ、画質の向上したビデオカメラ、スリム化した携帯電話というおきまりの展示――からの救いと見なしている。
「AppleがCESからお株を奪う必要はなかった。奪うものは何もなかった」とJupiterResearchのアナリスト、マイケル・ガーテンバーグ氏は自社のブログで述べている。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 10
松下電器産業は、社名を「Panasonic(パナソニック)」に変更する。
松下電器産業は10日、世界的なブランド力を強化するため、社名を「Panasonic(パナソニック)」に変更する方針を明らかにした。ブランドも国内向けの冷蔵庫や洗濯機など白物家電で使用してきた「National(ナショナル)」ブランドを廃止し、パナソニックに一本化する。“経営の神様”と呼ばれた故・松下幸之助氏が大正7年に創業して以来、90年にわたって使用してきた「松下」を社名から外す。
同日午後、大坪文雄社長が大阪府内で記者会見して発表する。今年6月の株主総会に定款変更議案を上程し、承認を得て10月にも社名変更する。
同社は平成21年度までの3カ年の中期経営計画(GP3計画)で、グローバル・エクセレンス(世界的優良企業)への“挑戦権”を獲得することを掲げ、海外売上高の大増販を通して収益構造などで海外シフトを鮮明に打ち出している。
このため、真のグローバル企業を目指すうえで海外で「松下」以上に浸透している「パナソニック」に社名やブランドを統一することが、企業イメージや世界的なブランド力の向上につながると判断した。
同社はこれまで、ブランドについては、プラズマテレビなどデジタル家電や海外向け商品では「パナソニック」、国内向けの白物家電などで「ナショナル」と使い分けてきたが、昭和2年に発売されたランプに名付けられて以来、国内で親しまれてきた「ナショナル」ブランド名が姿を消す。
「松下」「パナソニック」「ナショナル」など分散する企業とブランドイメージを統一することで、競争が激化する海外市場での存在感を増すことを目指している。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 11
「Windows Vista SP1 RC Refresh」は一般向けには提供されず、中核テスターにのみ配布されている。
Windows Vista Service Pack(SP)1の中核テスター1万5000人に、SP1の最新のプレリリースビルド「Windows Vista SP1 RC Refresh」が配布された。
これらテスターには、企業顧客、コンシューマー、ソフトベンダー、ハードベンダーなどが含まれるとMicrosoftは1月9日の発表文で述べている。
この「Refresh」版はダウンロード公開されていないし、MSDNとTechNetの会員にも一般にも配布されない。
Microsoftは今四半期中のVista SP1のRTM(製造工程向けリリース)に向けて予定通り進んでいるが、「最終リリース日は品質次第なので、今後もβプログラムに参加している顧客とパートナーのフィードバックを見てリリース日を決める」としている。
Refresh版は、MicrosoftがSP1リリース候補(RC)を1万5000人の中核テスターとMSDNおよびTechNet会員、一般向けに配布してから1カ月あまりで登場した。
「今のテスターの分布がうまく多様なユーザーとパートナーに広がっていることに満足している。だがさまざまなユーザー層、ハード、ソフトの驚くほど多様な利用状況を考えると、もっと幅広くリリースして、ユーザーにSP1をテストする機会を提供し、まだテストを実施していないパートナーが自社のソフトやハードをSP1でテストする機会を持てるようにしたかった」とWindowsクライアント部門の上級プロダクトマネジャー、デビッド・ジプキン氏はこのときeWEEKに語っていた。
このRCに対するテスターからのフィードバックが、将来のテストの方向性を決めると同氏は話していた。
SP1 RCのリリースはIT管理者から歓迎された。彼らの多くは既にRCを導入しているか、近いうちに導入する計画だ。
Englewood Hospital and Medical CenterはSP1 RCをダウンロードしてテスト機で実行し、社内アプリケーションが動作するか、同社が発見した問題がSP1で解決されているかを確認していると、事業財務システムマネジャー、ゲリー・ウィルヘルム氏は先日eWEEKに語った。
「われわれはSP1を数台のノートPCにインストールして、Aventail VPN、Citrix、シングルサインオンソリューションをテストしている。Microsoftがリリースしたホットフィックスを個々に適用するよりも、SP1を待つことにした」(同氏)
米国27都市で大学、中等後教育機関向けに住宅プログラムを提供するCollegiate Housing Services(CHS)は、SP1 RCをテスト環境だけではなく、本番環境のマシンにも導入し、同社の環境でどのように動作するかを調べている。
CHSには現在、Vistaを走らせているマシンが約78台あり、熱心にSP1導入を進めている。同社はSP1を、安定性と性能の改善、バッテリー駆動時間の向上、スリープとハイバネーションの安定性向上を盛り込んだ重要なものと考えている。全体的なネットワーク性能の改善も重要だと、同社のITディレクター、スメース・エバンズ氏は先にeWEEKに語った。
「業界には、Microsoft製品は最初の、あるいは2つ目のSPがリリースされるまで使えないという考え方がある」と同氏は言う。「だが今回は、MicrosoftはVistaとOffice 2007の両方で、SPのリリースサイクル前にバグ修正や機能アップデートを定期的にリリースしていた。それにこれまでテストしたところでは、SPは非常に品質が高いようだ」
リリースの日付 : 2008 - 01 - 11
米US-CERTによると、アップルのメディアプレイヤー「QuickTime」に新たな脆弱性が報告された。脆弱性実証コード(PoC)も公開されているといい、注意を呼び掛けている。
報告者によれば、脆弱性が存在するのはQuickTime 7.3.1.70以前で、Windows版とMacintosh版の両方に影響が及ぶ。RTSP(Real Time Streaming Protocol)レスポンスメッセージを処理する部分にバッファオーバーフローが存在し、悪用されればDoS状態に陥ったり、任意のコードを実行される恐れがあるという。
1月11日17時の時点では、アップルからの修正パッチは提供されていない。問題の回避策としては、RTSPプロトコルのブロックやQuickTimeのアンインストールなどが挙げられている。
なお、QuickTimeに関しては12月にも脆弱性が指摘され、修正を加えたバージョン7.3.1が提供されていた。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 12
4大レーベルすべての楽曲がAmazonのダウンロードサービスで販売されることになる。
米Amazonは1月10日、米SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENTの楽曲を、AmazonからDRMフリーのMP3形式で今月中に販売開始すると発表した。

Amazon MP3
AmazonはEMI、Universal Music GroupとはMP3販売のスタート時から契約を結んでおり、Warner Musicとは2007年12月に提携を発表した。今回のSONY BMGとの発表で、Amazonは4大レーベルすべてとMP3販売の契約を結んだことになる。Amazonによれば、3万3000の独立系レーベルもDRMフリーで楽曲を提供しているという。
SONY BMGのグローバルデジタル事業部社長トーマス・ヘッセ氏は「当社は消費者に対し、物理的に、インターネットを経由して、そして携帯を通じて提供する方法を模索している。この新しい取り組みは、音楽ファンがどこにいようとそこに届けることができるものだ」と述べている。
AmazonのMP3ダウンロードサービスは2007年9月にスタート。1曲当たり89セントから99セント、アルバムの価格は5.99ドルから9.99ドル。256kbpsのMP3フォーマットで販売している。
iTunes Storeは楽曲のDRMフリー提供で先行したものの、そのほかのメジャーレーベルとの提携では後発であるAmazonに先行されている。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 13
バックアップテープ上にあるとされる何百万件もの電子メールに関して、裁判所がブッシュ大統領政権に質問に答えるよう命令した。
ブッシュ政権は休日をのぞく5日以内に、ホワイトハウスがやり取りした数百万通の電子メールが行方不明になっている件で、いまだ解決されていない疑問に対応しなければならない。
2003年から2005年にかけ、2年以上におよびやり取りされた電子メールの紛失は、米国議会がホワイトハウスによる連邦検事罷免について行った調査の過程で明らかになった。
ホワイトハウスは、当該の電子メールはバックアップテープに保管してあると主張しているが、ブッシュ政権はそのテープをまだ作成していない。大統領府には、バックアップコピーを保全するよう、すでに命令が下されている。
コロンビア特別区連邦地方裁判所のジョン・ファッシオーラ判事は1月8日、データ保管期間もしくは保存されている情報から問題のバックアップを特定できるか、2003〜2005年に作成された電子メールが含まれているか、行方不明になった電子メールが含まれているかといった質問に回答することを、大統領府に公式に命じた。
ファッシオーラ判事は命令書に、保管コピーが「削除されたり上書きされたりする恐れが時間の経過とともに増大する」ため、行方不明になった電子メールの情報を「一刻も早く」把握する必要があると記している。
ファッシオーラ判事は、ジョージワシントン大学の独立民間研究機関であるNational Security ArchiveとワシントンのCitizens for Responsibility and Ethics(CREW)がホワイトハウスを訴えた一連の複合的な訴訟における裁定として、今回の命令を下した。
National Security Archiveの法務顧問を務めるメレディス・フーカス氏は、次のような声明を発表している。「ホワイトハウスは今日に至るまで、ハリケーンカトリーナ問題や連邦判事の罷免、バレリー・プレイム氏のCIAエージェントという身分を暴露した事件などに関する500万通以上の電子メールを全廃棄したのではないかとの疑惑に対し、回答を避けてきた。大統領府はこのたびの命令により、国家の歴史に関わる重要な記録をほんとうに抹消したのか、そうした情報を保管するのに何らかの努力を払ったのかについて、国民に真実を告げる義務を負った」(フーカス氏)
本稿執筆時点では、今回の命令に関するホワイトハウスのコメントは得られていない。
ホワイトハウスは電子メールの紛失を認めており、クリントン政権が導入した電子記録管理システムを2002年に廃棄したことを明かしている。しかし米国には、ホワイトハウスに全電子メールの保管を義務づける大統領記録法という法律がある。
2007年4月16日に行われたブリーフィングでは、ホワイトハウスの報道担当官であるダナ・ペリーノ氏が、「今の段階で(CREWの)主張に反論するつもりはない。だが、予備審問で話をした技術専門家は、予期せぬ人的ミスや技術的な問題が存在した場合は、(中略)図らずも記録が抹消される可能性があり、(中略)必要とあらばそれら(の電子メール)を回収する方法はあると示唆していた」と述べている。
「バックアップテープは存在していると思う。記録を遡り、電子メールを探す方法が複数あるはずだ」(ペリーノ氏)
CREWはそもそも、2007年3月29日にホワイトハウスへ情報自由法に基づく請求を提出し、失われた電子メールの記録開示を要求していた。大統領府が同情報の開示を拒否したのを受け、CREWは5月23日、情報公開を求めてホワイトハウスを訴えた。さらにCREWは、2つの匿名情報源から得た情報を基に紛失メールに関した報告書を作成し、公開している。CREWの主張を調査してきたNational Security Archiveも、9月5日にホワイトハウスを告訴した。
National Security ArchiveとCREWはその後、行方不明になった電子メールの公開を求めるホワイトハウスへの訴訟を合併した。House Committee on Oversight and Government Reformも、電子メール紛失問題についてのさらなる情報を要求している。
CREWの主任顧問のアン・ワイズマン氏は2007年9月、「ホワイトハウスは何年もの間、電子メールが行方不明になっていることを認識しながら、何の対策も取らなかった。彼らは時間稼ぎをしているように見える。協力して問題解決に当たろうという申し出は、一切受けていない」と、eWEEKに語った。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 13
「TWOTOP」などを経営するユニットコムは、ASUSTeK製“199ドルノートPC”こと「Eee PC PC4G-X」の予約受付を開始する。

Eee PC PC4G-X
「TWOTOP」「パソコン工房」「Faith」などを経営するユニットコムは1月11日、ASUSTeK製“199ドルノートPC”こと「Eee PC PC4G-X」の取り扱いを発表、本日より先行予約受付を開始した。ホワイトモデルとブラックモデルの2カラーを用意、初回特典として4GバイトSDメモリーカードが同梱される。販売開始日は1月25日で、価格は4万9800円(税込み)。
Eee PC PC4G-Xは、800×480ドット表示対応の7インチワイド液晶ディスプレイを内蔵する低価格モバイルPCで、ストレージとしてHDDの代わりに4Gバイト SSDを内蔵。メモリは512Mバイトを内蔵、そのほかIEEE802.11g/b対応の無線LAN、30万画素Webカメラを内蔵。OSはWindows XP Home Editionをプリインストールしている。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 13
ダイアローグ・ジャパンは、ノートPC「FlyBook」シリーズのKDDI WAN通信モジュール搭載モデルを発売した。8.9インチディスプレイ/重量1.27キロ、12.1インチディスプレイ/重量1.64キロのモデルを用意する。
ダイアローグ・ジャパンは1月9日、auのWAN通信モジュールを内蔵する小型ノートPC「FlyBook」新シリーズを発売した。


FlyBook V5シリーズ(上)、FlyBook VMシリーズ(下)
販売は同社のショールーム、直販ショップ「FlyBook-Store」、販売店などで実施。8.9インチワイド(1024×600ピクセル)のタッチパネルディスプレイを採用し、重量1.27キロの“FlyBook V5”シリーズと12.1インチワイド(1280×768ピクセル)ディスプレイ搭載し、重量約1.64キロの“FlyBook VM”の2シリーズにCDMA 1X WINモジュール「KCMP」内蔵モデルを用意する。
価格はCore 2 Duo U7600、2Gバイトメモリ、80Gバイト1.8インチHDD、IEEE802.11 a/b/g無線LAN、Bluetooth V2.0+EDR搭載のFlyBookV5 01-A7M00が27万3800円(税込み/FlyBook-Store価格)、FlyBookVM11-A7E20が27万8800円。
auの通信契約は、購入後にPCにプリインストールするサインアッププログラムで行う。契約前の通信モジュールからオンラインで手続きできる専用Webサイトを用意する。通信速度は下り最大2.4Mbps、上り最大144kbps。料金プランはPacketWIN 計5種類(2008年1月現在)の従量プランから選択する(EV-DO Rev.A対応の「W05K」にて適用できるデータ定額プランは現在、選択できない)。
WIN対応FlyBookの発売を記念し、対象製品を購入・契約したユーザー向けに2万円をキャッシュバックするキャンペーンも実施する。詳細は以下の通り。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 13
Wibrain製のUMPC「B1」がブルレーより国内販売される。1024×600ドット表示の4.8インチワイド液晶の左右にキーボードを配したデザインが特徴だ。

Wibrain製のUMPC「B1」
ブルレーは、韓国Wibrain製のUMPC「B1」を国内販売する。2月下旬の発売予定で、現在先行予約の受付中だ。ラインアップは2モデルあり、ブルレーの販売価格は512Mバイトメモリと30GバイトHDDを搭載した「B1E」が11万9800円、1Gバイトメモリと60GバイトHDDを搭載した「B1H」が13万4800円となる。OSはWindows XP Home Edition(日本語版)だ。
B1は、1024×600ドット(WSVGA)表示の4.8インチワイド液晶ディスプレイを搭載したUMPC。本体を握ったまま両手の親指で入力する場合に配慮し、画面の左右にキーボードを分割して配置したデザインが特徴だ。液晶ディスプレイはタッチパネル式になっており、付属のスタイラスで画面に触れて操作できるほか、本体右下にはスクロール機能付きのタッチパッドを装備している。



本体左下には十字キーや左右のクリックボタンが用意されている(写真=左)。本体右下にはスクロール機能付きのタッチパッドを装備(写真=中央)。ポップアップ式のWebカメラを備えている(写真=右)
メモリとHDD以外の仕様は2モデルとも共通だ。CPUはVIAの超低電圧版C7M 1.2GHz、チップセットはグラフィックス機能統合型のVIA VX700を採用する。通信機能はIEEE802.11g/bの無線LANとBluetooth 2.0+EDRを標準搭載。ポップアップ式のWebカメラ、1ワットのステレオスピーカー、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB 2.0×1なども備えている。



左側面に音声入出力とACアダプタ用の端子を用意(写真=左)。右側面にUSB 2.0ポートを搭載している(写真=中央)。上面には電源ボタン、各種インジケータ、ポップアップ式Webカメラが並ぶ(写真=右)
本体サイズは、192(幅)×82(奥行き)×28(高さ)ミリ、重量は約526グラムだ。製品には、4セルリチウムバッテリー(約3時間駆動)、ACアダプタ、ソフトポーチ、ストラップ、スタイラス、VGAケーブルなどが付属する。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 14
英国教育工学通信協会は教育機関に対し、VistaとOffice 2007の導入を手控えるようアドバイス。一方でオープンソース製品の利用を勧めている。
英国教育工学通信協会(Becta)は1月7日、米MicrosoftのOS「Windows Vista」とオフィススイート「Office 2007」の導入および互換性に関するリポートを発表し、教育機関に対して導入を積極的に推奨できないとして注意を呼び掛けた。同時に無料のオープンソース製品の利用を推奨している。
Bectaは、VistaとOffice 2007への更新を控えるよう呼び掛け、異なるWindows OSが混在する環境の回避を推奨。新たに施設全体にシステムを導入する場合のみ、Vista導入の検討がふさわしいとしている。またOffice 2007の新しいファイル形式(OOXML)は競合製品でサポートされないため、Office 2007を使用する場合は同ファイル形式で文書を保存せず、広く普及している.doc、.xls、.ppt形式で保存するよう勧めている。
また学生や教師、親に対し、現在利用可能な無料の製品を検討するよう呼び掛けるとともに、ソフトウェア業界には、無料で使用可能なオフィス製品を教育機関が簡単に導入できるようにするよう訴えた。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 15
ここ数カ月でGoogle幹部の離職が相次いでいる。Googleがホットな企業でなくなっているというよりは、スーパーボウルの勝者が情熱や金を追求するのと同じ症状のようだ。
最近Googleから上級幹部やプロダクトマネジャーが去ったことは、町一番のヒップな企業が官僚主義に取って代わられつつあるということなのだろうか?
Googleウォッチャーやハイテク業界のリクルーターは「ノー」と答えつつも、これはGoogleが検索やその他のインターネット市場に押し進んでいく中で、克服しなければならない課題だという点で意見を一にしている。
元Googleのヘルスアーキテクト、アダム・ボスワース氏、スペシャルイニシアチブ責任者クリス・サッカ氏、設計者のケビン・フォックス氏、ニュースプロダクトマネジャーのネイサン・ストール氏、B2Bバーティカルマーケットディレクター、デビッド・ハーシュ氏など何人かが、9月以来、新たな機会や挑戦を求めてGoogleを去った。
数カ月のうちに数人の優秀な人物が去るというのは、Googleにとってはあまりなかったことだが、短期間のうちに1万6000人以上に社員を増やした企業には特有のことだ。
「Googleは大学カルチャーのような感じで始まった。われわれは、一部のGoogler(Google社員)が卒業し、社外のほかの関心を追求するであろうことを理解しているし、予測している」とGoogleの広報担当マット・ファーマン氏はeWEEKに語った。「個々人にとって、当社にとって、そしてコミュニティーにとっていいことだと考えている」
米人材スカウト会社Yohの戦略・マーケティング責任者として、優秀な人材を技術、研究、医療、エンジニアリング職に就けているジム・ランザロット氏は、こうしたGoogleからの離職は、同氏が言うところの「スーパーボウルシンドローム」の一例だと語る。
「スーパーボウルの勝者が、情熱あるいは金を追求すると言い出すのを、何度目にしたことか」(同氏)
同氏は、次の大きな波を起こしたいという欲求は、多くのシリコンバレーの優秀な技術者のDNAに刻まれていると言う。Googleは、これら幹部の力で大きくなった新興企業だったかもしれないが、彼らはハイテクの戦場でさらなる栄光を渇望している。
GoogleやFacebookのようなサクセスストーリーともう2〜3度かかわるチャンスは見過ごせないほど魅力的だ。また一部の人は、単にまったく新しい挑戦を始めたいという理由で辞める。プロダクトマネジャーとしてGoogleを成長させた人は、退職して自分自身のショーを開きたいと感じるかもしれない。
Search Engine Landのダニー・サリバン氏も同じ見解だ。同氏は、最近の幹部流出は非常に自然な進展であり、Googleの向こう数年の最大の課題の1つだとしている。Googleはもはや新興企業ではなく、それはつまり、社員が金持ちにもなれないし、新興企業並の急速な製品開発ペースもないということだ。
「Googlerの大多数はまだGoogleをエキサイティングで給料のいい、クールな職場だと考えていると思うが、人々が望む『ロックスター』的な人材は探しているステージを見つけられないかもしれない」(サリバン氏)
Googleの人材流出には似た先例がある。シアトルで元Microsoft社員のいないハイテク企業を探してみるといい。かつてMicrosoftで活躍した才能があれば、健全な事業を築くことができるだろう。
それこそが、企業が大成功を収め、一部の社員がその成功を再現したいという欲求に飲まれたときに起きることだ。
ハイテク業界に限ったことではない。ランザロット氏は、医薬品研究者も結局は、大手製薬会社は時とともに官僚主義的になりすぎるという理由から、ベンチャー資金による新興バイオテクノロジー企業か研究機関に行き着くと語る。
官僚主義が高まっている様子は、Googleではちょっと見つけにくい。社内では社員と同様に、犬もカフェテリアからカフェテリアへと歩き回って無料の食事や子供のオモチャのようなもので遊んでいる。
Forrest Researchのシャーリーン・リィ氏は、Googleはこれまで同様に自由だとし、プロダクトマネジャーは今も必要なことができる裁量をかなり与えられていると述べている。
だが、Googleが成熟するにつれ、Googleでの自由は新興企業だったときほど素晴らしいものではなくなる可能性が高く、1つの場所に長くいる社員には、もっとうまみのあるストップオプションは言うまでもなく、新しい挑戦や視点が必要になるかもしれないとリィ氏は指摘する。
退職する社員1人に対し、その穴を埋めたがっている人が10人以上いることは確実だ。「募集している数よりも、Googleで働きたい人の方が多い」(同氏)
退職するGooglerにとってうれしい知らせがある。「Googleの名前が履歴書の一番上に書いてあれば、採用担当者が殺到してくる」とランザロット氏は言う。「Googleはまだホットな企業だ」
リリースの日付 : 2008 - 01 - 15
SBIホールディングスは、SBIイー・トレード証券を8月に完全子会社化する。SBIイー・トレード証券は7月末でJASDAQ上場が廃止される予定。
SBIホールディングスは1月15日、SBIイー・トレード証券を8月1日付けで完全子会社化すると発表した。SBIイー・トレード証券は7月28日でJASDAQ上場が廃止される予定。SBIグループ各社との連携を強化し、グループ全体の企業価値の最大化を目指すとしている。
6月下旬予定の定時株主総会で承認を得た上で株式交換を行う。SBIイートレード証券1株に対し、SBIホールディングスの3.55株を割り当てる。
SBIイートレード証券は国内ネット専業証券最大手。SBIは昨年9月に住信SBIネット銀行を開業し、1月16日にはネット損保をスタートするなど、総合的な金融グループとしての体制を整えている。「SBIグループ全体が一体となって金融コングロマリットとしての経営を推進していくことが今後の発展に不可欠」として完全子会社化する。
Jan16
Posted at Jan 16, 2008 11:12 PM コメント (0) トラックバック (0)
リリースの日付 : 2008 - 01 - 16
アップルがモバイルノートの新作「MacBook Air」を発表。13.3インチワイド液晶を搭載し、厚さ19.4ミリ、重量約1.36キロを実現している。

前面から背面に向かって厚くなるくさび型の形状となっている
キーボードは日本語配列のフルキーボードに加えて、BTOオプションで米国仕様のUS配列フルキーボードを用意。いずれもバックライトキーボードを採用している。トラックパッドはマルチタッチ操作に対応し、2本指でのスクロール操作をはじめ、2本の指でつまむ(ピンチ)、左右にこする(スワイプ)、回転させるといった動作で文字の大きさを拡大縮小したり、画像の向きを調整できる。
インタフェースはUSB 2.0×1、Micro-DVI、ヘッドフォン出力を装備。モノラルスピーカーと無指向性のマイクも内蔵している。通信機能は、AirMac Extreme(802.11nドラフト)、Bluetooth 2.1+EDRを標準で備えている。
底面には大型のリチウムポリマーバッテリー(37ワットアワー)を装備し、約5時間の連続駆動が可能。45ワットのACアダプタ(MagSafeコネクタおよびケーブル巻取り機能付き)も付属する。そのほかの付属品は、Micro DVI-DVIアダプタ、Micro DVI-VGAアダプタ、インストール/リストア用DVD、クリーニングクロスなど。
ソフトウェアはMac OS X v10.5 LeopardとiLife'08をプリインストールしている。
MacBook Airは同日より日本国内で発売を開始、発売時で2〜3週間の出荷予定となっている。Apple Storeでの価格は、Core 2 Duo 1.6GHzと80GバイトHDDを搭載したモデルが22万9800円、Core 2 Duo 1.8GHzと64GバイトSSDを備えたモデルが38万8400円だ。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 16
バレンタインデーまで残り1カ月を切った。男性からチョコを「もらいたい」と思う女性は9割だが、「気持ち悪い」という人も。森永製菓調べ。
欧米でのバレンタインデーは「恋人たちのための日」と言われている。贈り物は女性から男性だけではなく、男性から女性にチョコレートや花などを贈る風習がある。
この風習について、85.9%の男性は「良い風習」と感じ、女性から「チョコレートが欲しい」とねだられたら、91.3%の男性が「チョコをプレゼントしてもいい」と考えていることが分かった。
森永製菓は「女と男のバレンタイン」について調査を実施した。インターネットによる調査で、20代〜30代の男女618人が回答(男性206人)。調査期間は12月4日から12月5日まで。
Myチョコを買ったことがある女性は7割
「女性にチョコをプレゼントする」と回答した男性は、どんなチョコを贈るのか? この質問には「バラエティショップ(ロフトやソニープラザなど)」で購入する人が最も多く41.0%、次いで「デパートやチョコ専門店の高級チョコ」が28.2%。中には「手作りチョコ」(2.7%)をプレゼントする男性もいるようだ。この結果について森永製菓では「男性は頼まれれば、比較的こだわりのあるものを選ぶ傾向がある」としている。
バレンタインデーにチョコを贈る立場の女性だが、自分への“Myチョコ”を買ったことがある人は69.7%と7割に達した。また「彼や家族にあげたチョコを食べたことがありますか」という質問には、89.6%の人が「はい」と回答。食べた理由として「自分で選んだチョコだから」が78.9%で断トツ、「限定チョコが発売されるから」が32.5%、「相手は食べないから」が17.6%と続いた。

本命チョコの平均金額は2615円
7割の女性はMyチョコを買ったことがあるものの、男性からチョコをもらいたいと思っている人は90.8%。さらに男性からチョコをもらったら、「嬉しい」と答えた人は81.3%に達した。このほか「もらった相手を意識するようになる」が9.0%、「もらいたくない」が4.1%、「気持ち悪い」が2.7%という結果が出た。女性が喜ぶからといって、チョコをあげると“嫌われる”可能性もありそうだ。
ちなみに女性が男性に贈る本命チョコの平均金額は2615円に対し、Myチョコは1196円。逆に男性から女性へ贈るチョコの平均金額は1633円だった。

「MacBook Air」
アップルは1月16日(米国時間1月15日)、モバイルノートの新シリーズ「MacBook Air」を発表した。MacBook Airは13.3インチワイド液晶ディスプレイを搭載したモバイルノート型Mac。本体サイズは325(幅)×227(奥行き)×4〜19.4(高さ)ミリ、重量は約1.36キロで、MacBookおよびMacBook Proの中で最も薄型軽量のモバイルノートとなる。ボディの材質は酸化皮膜処理したアルミニウムだ。
13.3インチワイド液晶ディスプレイは1280×800ドットの画面解像度と最大約1670万色表示に対応し、LEDバックライトにより薄型化を図っている。液晶ディスプレイの上部にはWebカメラ「iSight」も内蔵している。
CPUは通常のCore 2 Duoからパッケージサイズを60%小型化した特別設計のCore 2 Duoを採用。動作クロックは標準で1.6GHz、オプションで同1.8GHz(+3万6800円)を選択可能だ。いずれのCPUもFSBは800MHz、2次キャッシュ容量は4Mバイトとなる。グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA X3100を用いる。
メインメモリは2Gバイトの667MHz DDR2 SDRAMがオンボードで実装され、増設はサポートされない。HDDは標準が80Gバイト/4200rpmのパラレルATAドライブ、オプションでHDDの代わりに64GバイトのSSD(+12万1800円)を選択することも可能だ。光学ドライブは内蔵しておらず、オプションで8倍速書き込みに対応したUSB接続の外付け光学ドライブ「MacBook Air SuperDrive」(+1万1800円)が用意される。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 16
サイバー探偵・上戸彩さん、セキュリティー対策を呼び掛け
経産省がPCのセキュリティ対策の重要性を訴えるキャンペーンを始めた。上戸彩さんが「サイバー探偵」として公式サイトやポスターで注意を呼び掛ける。

甘利明経済産業大臣(左)と上戸彩さん
経済産業省は1月16日、PCのセキュリティ対策を推進するキャンペーン「CHECK!PC」を始め、公式サイトを開設した。女優の上戸彩さんが「サイバー探偵・シャーロックアヤ」に扮し、、3月末までの期間中、webサイトや駅・電車ポスターでセキュリティへの注意を呼び掛ける。
公式サイトでは、上戸さんがPCのセキュリティ対策の重要性を訴える動画、ウイルスやフィッシング詐欺といった用語や対策方法の解説、PCのセキュリティ診断ができるチェックリストなどを公開した。

公式サイトによると、シャーロックアヤは「犯人を特定しにくいPCネットワーク上で行われる犯罪の急激な増加に、未曾有の危機感を募らせた日本の首脳陣のオファーを受け、2008年、アメリカから緊急来日」。「経歴や人物像はトップシークレット。座右の銘は、備えあれば憂い無し」
動画は、「うっかりセキュリティ対策の闇」「ニセ問合せメールの罠」、上戸さんのインタビューなど5本。上戸さんは「サイバー社会の悪に果敢に挑む探偵・シャーロックアヤ」役で、赤いマントや帽子を着て登場し、「うっかりしていませんか。狙われているのはPCを使っているあなたです」などと訴える。動画を再生できるブログパーツも公開した。
東京メトロ丸ノ内線と銀座線の電車内や、都心の27駅では、上戸さんのポスターを貼ってPR。22駅のポスターには、携帯電話の画面ののぞき見防止シートが200枚貼り付けられており、自由にはがして持って帰ることができる。

半年前までは1人でPCを起動させることができなかったという上戸さん。「最近は友達のベッキーのブログをよく見てます。ブログは携帯から更新することが多いです」
同日、同省で行われたシャーロックアヤ任命式で、甘利明経産相から赤いマントや虫眼鏡を手渡された上戸さん。PCは週に3回ほど、ブログを書いたり、ネットでアーティストのプロモーションビデオを見るのに使っていると話し、「これからもっとPCについて勉強していきたい。皆さんもセキュリティ対策は、念には念を入れて。後悔しても遅いです」と呼びかけた。
甘利経産相は「PCは生活必需品だが、ウイルスや有害サイトなど快適な生活を阻害するものが出回っている。キャンペーンを通じて、セキュリティ対策のポイントを知ってもらいたい」と話した。

上戸彩さん
リリースの日付 : 2008 - 01 - 17
わいせつ図画公然陳列などの罪に問われた「画像ちゃんねる」管理人に有罪判決。
インターネットの掲示板「画像ちゃんねる」に投稿されたわいせつ画像を掲載したとして、わいせつ図画公然陳列などの罪に問われた大阪市住之江区の掲示板運営会社元社長、三條場孝志被告(35)の判決公判が17日、横浜地裁で開かれ、栗田健一裁判長は懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。
栗田裁判長は判決で、「わいせつ画像を閲覧可能にし、アクセス数を維持して広告収入を得ていた。動機は意欲的かつ自己中心的」と指摘した。
判決によると、三條場被告は昨年1月から同年2月にかけて、サイトに投稿されたわいせつな画像3点をサーバーに記憶させ、アクセスした不特定多数の人間に閲覧させるなどした。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 17
ジャストシステムの「全国一斉!日本語テスト」第3回は、相手を説得する「口説き力」も判定できる。

性格診断テスト
ジャストシステムはこのほど、問題に答えて「日本語力」を測定する「第3回 全国一斉!日本語テスト」を始めた。「日本語力テスト」(全10問)と、「性格診断テスト」(全10問)の2部構成で、相手を説得する“口説き力”も判定できる。
日本語力テストでは、漢字の読み書きや文法などの問題を出題。点数や全国順位を知ることができる。性格診断テストは、出題されるビジネスシーンに応じて相手を説得するために使う言葉を4択で選び、「口説きタイプ」を判定する。
例えば「後輩が『忙しすぎて仕事を辞めたい』とメールで相談してきた。どういう内容で返信する?」――という問いに対して、「三人寄れば文殊の知恵」(相談にのるよ!)、「石の上にも三年」(もう少し頑張ろうよ!)などの選択肢から1つ選ぶ。

テスト結果
判定結果は「悪に鉄槌、熱血ジャーナリスト型」「予算は無視、踊るパーティ幹事長型」などキャッチフレーズで表示する。キャッチフレーズと日本語力テストの点数、順位を書いた名刺風デザインの画像をダウンロードすることもでき、ブログやSNSなどに貼り付けて楽しめる。
同社の日本語テストはこれまでに2回実施しており、のべ100万人が参加しているという。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 18
Intelの2007年4Q業績は増収増益となったものの、株式市場の期待には及ばなかった。
堅実な製品ロードマップを示しているIntelだが、同社の10〜12月期の決算報告は、2008年の米国経済の見通しをめぐってウォール街をさらに失望させる内容だった。
Intelの直近の四半期決算報告は、ウォール街の苛立ちの解消にはつながらなかったようだ。
カリフォルニア州サンタクララに本社を置く巨大チップメーカーのIntelは1月15日、同社の2007年10〜12月期の利益が1株当たり38セントで、売上高は昨年同期を10%余り上回る107億ドルだったと発表した。しかしウォール街では1株当たり40セントの利益、108億ドルの売上高を期待していたため、同社の株価は時間外取引で急落した。
ウォール街のアナリストにとって、IT業界全体の景気指標となってきたIntelの決算は、米国経済の停滞が続くとともに、2007年にはノートPCの売り上げが貢献して拡大したPC市場が減速を始める予感させるに内容だった。決算発表の後で行われたアナリスト向けの電話会見でIntelのステイシー・スミスCFO(最高財務責任者)は、「米国経済の強さについては軽々しい発言は控えたい」と述べた。
Intelのポール・オッテリーニCEOは、米国経済の減速を懸念する声がある中、IntelおよびPC業界はともに成長の可能性があることをウォール街に納得させるのに腐心した。同氏は、Intelが前四半期に業績予測を達成できなかった主要な理由の1つとして、同社のフラッシュメモリ事業が予想を下回る価格のために業績が振るわなかったことを挙げた。
Intelの10〜12月期の冴えない決算報告にもかかわらず、一部のアナリストによると、特にハイエンドサーバ製品ならびに携帯端末/ノートPC向けのローエンドチップに関する同社の製品ロードマップは堅実だという。
また、1月17日に10〜12月期の決算発表を行ったAdvanced Micro Devices(AMD)との競争がなかったことも、Intelが2008年前半に業績を回復する可能性につながるとみるアナリストもいる。
アナリストらは、2008年に米国の経済およびPC需要が減退すれば、Intelは中国やインドなどの新興市場に力を入れると予想している。同社は今年、「Silverthorne」と呼ばれるプロセッサを投入する予定だ。これは当初、MID(モバイルインターネットデバイス)向けに設計されたチップである。
しかしIntelでは、自社の45nm(ナノメートル)製造プロセスを使って生産されるSilverthorneを、低価格のノートPCを新興市場に供給する手段としても利用する考えだ。TechKnowledge Strategiesのアナリスト、マイク・ファイバス氏によると、プロセッサを大量出荷することによって利ざやを稼ぐのが狙いだという。
Intelは65nmチップよりも多くの45nmプロセッサを1枚のウエハーから切り出せるので、Silverthorneは今年、同社のコスト削減に貢献するとみられる。
「エンジン全開」のIntel
「IntelがSilverthorneを低価格PC向けに提供しようとしているのは、非常に興味深い」とファイバス氏は話す。「これによってPCの低価格化がさらに進む可能性があるが、Intelにとっては利益の大きなビジネスになりそうだ。需要ピラミッドの下の層に注目すれば、同社は低価格をボリュームで補うことができる。現在、Intelの45nm製品が一斉に登場しようとしている。まさにエンジン全開の状態だ」。
オッテリーニ氏によると、最初の45nmチップである「Penryn」プロセッサを昨年11月に出荷して以来、同社は30種類以上のチップを市場に投入したという。
Intelの四半期決算は、米国でのPC市場の減速傾向を示しているかもしれないが、ファイバス氏によると、デスクトップとノートPCの世界市場の見通しは依然として堅調だという。その理由の1つに米ドル安がある。これは、通貨が強い欧州やそのほかの国々が今年、デスクトップとノートPCの低価格化という恩恵を受けることを意味する。
オッテリーニ氏は1月15日のアナリストとの会見で、Intelの売り上げの約75%は米国市場以外でのビジネスによるものだと述べた。
Intelではローエンド市場と新興市場に目を向ける一方で、サーバ市場にも力を入れる考えだ。同社はこの間、サーバ市場向けに数種類の新プロセッサを投入した。これに対して同社の最大のライバルであるAMDは、クアッドコアOpteronプロセッサを同市場にまだ大量供給できないでいる状況だ。
Technology Business Research(TBR)のアナリスト、ジョン・スプーナー氏は調査メモの中で、「Intelは利益率が高いエンタープライズ市場で強固な足場を確保して2008年をスタートすることになりそうだ」と述べている。
「TBRでは、Core Microarchitectureの強みに加え、競合するAMDのクアッドコアOpteronプロセッサがまだ大量に出荷されていないという状況が追い風となって、Intelがサーバ分野で優位を維持すると考えている」とスプーナー氏は記している。
「Intelのサーバ向け製品の出荷数は、自社のクアッドコアプロセッサの売り上げ拡大もあって2007年10〜12月期に過去最高レベルを達成した。2008年もこの傾向が続くと予想される」(同氏)
リリースの日付 : 2008 - 01 - 19
プロの世界のお約束として、退職する際にも、良い辞め方と悪い辞め方というものがある。
新年の抱負を胸に、未踏のキャリアに挑戦しようと人々が希望に燃え、職探しを始める1月は、一年の中でも転職活動が最も盛んになる時期だ。彼らの活動が実を結んだ場合は、年が明けてから数カ月の間に大量の離職者が出ることになる。
現在の仕事への不満から転職を考えたケースが大半を占める彼らにとって、退職の日は何より喜ばしい一日だろう。パテーションの間を走り回り、「ようやく辞められる! きゃっほ〜!!」と叫び出す誘惑にかられる人も、少なからずいるはずだ。
だが、いくらそうすることで一時的に気が晴れるからといって、仕事も上司も気に入らず、新しい職場に移るのが待ちきれないからといって、クビからうまく逃げおおせられたからといって、オフィスで大喜びするなど愚の骨頂だと、転職関係の専門家は警告する。
以前の同僚に信用照会を頼む可能性が出てくるかもしれないし、狭い業界であるだけに、その元同僚と再び席を並べることも考えられるのだ。
冒頭で指摘した通り、仕事上のあらゆる事柄と同様に、退職の方法にも良い悪いがある。もっとも、不適切な辞め方をすれば悪目立ちするのは当たり前なのに、そうした愚行は今も繰り返されている。
ともすれば判断を誤りがちな、これまで築いた関係をぶち壊しかねない悪い辞め方と、有終の美と換言できるよい辞め方について、キャリアアドバイザーや採用および転職専門家に意見を聞いてみよう。
自分の選択が本当に正しいのか確認する
毎年多くの会社員が夢の仕事を求めて退社し、新しい雇用先を見つけたものの、結局は期待を裏切られ、元の職場に復帰することを切望するという。リクルーターはこうした人々を、「ブーメラン社員」と呼んでいる。
そんな二つ名で呼ばれたくないなら、辞職する前に、自分の選択を何度も徹底的に検討する必要がある。
とはいえ、それでも間違った選択をしてしまい、前の会社に出戻る可能性を考えれば、穏便に退職することが一番の得策であると分かるだろう。
退職理由を整理しておく
仕事が嫌いだとか、不当な扱いを受けているだとか、一人前の企業にあるまじき稚拙なITシステムしか使えないだとか、転職先では今より短い勤務時間で2倍の給料を稼げるだとか、退職の本当の理由が何であれ――「本当の理由」が存在するなら――、じきに元同僚となる社員たちに真実をどこまで明かすべきかを熟慮しておかねばならない。
Hudson IT & Telecommunicationsの取締役副社長を務めるティム・ボッセ氏は、「会社を辞める本当の理由のうち、人に話しても良い理由を選別しておくことが肝心だ」と、eWEEKに語った。
「退職が公になれば、直属の部下や上司はその理由を知りたがるだろう。Microsoftの新社長に就任するなら、そう言ってやればよい。だが、会社であまり楽しい経験をしてこなかったとしても、ネガティブな感情に身を任せてはいけない。すべてを暴露してしまわないよう、心構えをしておくことだ」(ボッセ氏)
一筆をしたためる
「御社に10年もお世話になり、たいへん残念ではありますが、このたびB社へ転職します。皆様とのお別れが名残惜しいです。どうもありがとうございました」などという手紙を書けと言っているのではない。
恒久的な記録として残る、法的に有効な辞表を用意するのだ。基本的な情報以外の退職に関する説明や理由を含める必要はない。
キャリアアドバイザーで、「Don't Blow It: The Right Words for the Right Job」という著作もあるデボラ・ブラウン・ボークマン氏は、「辞表に辞める理由は書かなくてよい。退職の日付を明記し、会社を去ればよい」と述べている。
最初に退職を告げる相手を吟味する
転職希望先から採用をもらった瞬間には、好条件の会社に移ることを隣の席の同僚に自慢したくなるのが人間だ。しかし、これは順番が違う。
まずは自分の監督責任者や直属の上司に退職の意思を示し、彼らがほかの社員から話を聞くなどというまぬけなことが起こらないよう、注意したい。
引き留めに備える
ひょっとしたら、会社に残るなら待遇を改善すると、経営側から申し出があるかもしれない。こうした可能性に鑑みるに、真実ではない退職理由を上層部に伝えるのは、非常にまずいことだと言える。
「慰留するかしないかは、企業によって異なる。社員が辞めると言えば辞めさせる方針を貫いているところもあるし、引き留めるためにとりあえず交渉を持ちかけるところもある。周りには給与アップを転職理由としているが、実はほかにも動機がある場合、後者のタイプの企業が昇給を打診してきたときに退路を断たれてしまう」(ボッセ氏)
退職までには2週間の猶予を
妥当な退職通告期間(一般的には、1年間に取得できる休暇日数に相当する)が過ぎていないのに、転職先からすぐにでも仕事を始めてほしいと請われるケースをよく見聞きするが、これに応じるのは賢明ではないと専門家は言う。実際、会社を去る人間が絶対にやってはならないのが、時間的余裕をほとんどあるいはまったく持たずに退職することだ。
IT人材紹介会社AAIの共同設立者で、プリンシパルでもあるジャック・ハリントン氏は、「ある社員に得意客を担当させ、大きな取引をまとめさせている最中に、突然明日にでも会社を辞めると言われたら、そのまま行けば簡単に取れるはずの契約を逃してしまう。退職の意思を前もって会社に伝えず、プロジェクトを傾けるような人間は、わたしなら雇いたくない。今後の商売も危うくなるからだ」と話している。
引き継ぎ計画を詰める
正式に退社が決まったあかつきには、後任者と話し合い、それまで取り組んでいた仕事に支障が出ないよう手配を済ませて、社内でのスムーズな引き継ぎを図る。
「こうした計画作りは、プロセスを考えるのに慣れている技術系社員にはお手の物だろう。完ぺきな“TO DOリスト”を作成し、表にするのだ。このとき大事なのは、プロジェクト指向を心がけることである」(ブラウン・ボークマン氏)
自分の仕事に興味を持っている社員を知っているなら、後任として名前を挙げるのもよい。
「仕事を引き継いでもらうのにふさわしい人物がすぐに思い浮かぶのは、技術畑ならではのことだ。自分と面識があり、自信を持って後任に推薦できる人材を示唆できれば、引き継ぎ候補探しや研修などの手間を厭う会社に迷惑をかけずに済む」(ブラウン・ボークマン氏)
立つ鳥跡を濁さず
最終出社日は、勤務時間中に居眠りをしたり、すでに退社した気分になったり、間もなく手を離れる仕事をないがしろにしたりしないよう、慎重に振る舞おう。
「あまり仲のよくなかった人々にも、退社の挨拶はするべきだ。イメージアップを図る最後のチャンスなのだから。この先、何が起こるか分からない。解決できる問題は、この機を逃さず解決しておこう」(ブラウン・ボークマン氏)
「立つ鳥跡を濁さず」と、ボッセ氏も退社時の心構えを簡潔に説いている。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 20
DRMの壁にぶつかって、合法的に購入したコンテンツをVistaで見られないという問題が報告されている。Trusted Computingは消費者を信用していないようだ。
予測を立てるのは常に難しい。わたしも、予測が数年後に的はずれで終わってしまったことが何度もある。
だが、数年前に立てた予測で、1つ当たりそうなものがある。2005年と2006年のコラムで、わたしは間もなく登場する(当時その予定だった)MicrosoftのVistaに消費者に不利な機能が盛り込まれ、そのせいで一部の人はVistaにアップグレードしたことを後悔するだろうと予測した。
この機能はMicrosoftの「Trusted Computing」構想の下で作られたもので、「PVP-OPM(Protected Video Path-Output Protection Management)」「COPP(Certified Output Protection Protocol)」という名称だ。これら「機能」の主な目的の1つは、ビデオDRM(デジタル権利管理)を、PCハードウェアからPCに接続したディスプレイにまで適用することだ。
わたしは以前のコラムで、VistaのPVP-OPMの用途について、ビデオコンテンツの所有者が、ユーザーが合法的に購入したコンテンツを新しいDRMプロトコルを導入していないディスプレイに送信した場合に、コンテンツの画質を落とす、あるいは視聴を防止するのに使うだろうと予測した。一部からは、わたしがFUD(恐怖・不安・疑念)を作り出しているという反応があった。これらのシステムが、違法行為をしない善良な顧客に不利益をもたらすために使われることは決してないという声もあった。
Vistaが登場してから1年経った今、Vistaにアップグレードしてたくさんの合法ビデオコンテンツを買ったけれど、それを視聴できなかったとか、低画質で見なければならなかったとか、合法的に購入したコンテンツを見る権利を失う危険を冒すことになったという話がますます多くのユーザーから聞こえてくるようになっている。
ある読者は最近、VistaでNetflixのWatch Now機能とAmazonの映画ダウンロードサービス「Unbox」を使っていたときに起きた問題についてブログで詳しく説明している。このブロガーは、高品質の機器をたくさん買い、最新の合法ビデオサービスを利用するという、IT企業にとっても映画会社にとっても理想の消費者のようだ。
だがそんな人が、DRMとそれを組み込んだ企業が――実質的に善良な顧客を痛い目に遭わせるために――作っている壁にぶつかった。このブロガーが購入した高画質のディスプレイが、映画会社が推進するDRMを導入していなかったため、NetflixがWatch Nowコンテンツを再生しなかったのだ。もっとひどいのは、Netflixが提案した解決策が、AmazonのUnboxから合法的にダウンロードした映画のライセンスを削除する危険があったことだ。
こっけいなことに、もしもこのブロガーがWindows XPを使っていたら、何の問題も起きなかっただろう(Vistaにアップグレードしない理由がまた1つ)。このブロガーの体験は例外的なものではなく、合法的にコンテンツを購入しようとしてこうした問題に遭遇した人の例は増えている。彼らはたぶん、BitTorrentから違法コンテンツをダウンロードすればよかったと思っているだろう。
では、このクールなVistaの新機能は一体何を遂行しているのだろうか? オンライン映画サービスから購入した映画は合法的に自分のものだと思っている人は、もう一度考えてみてほしい。合法的に購入したPCハード・ソフトを自分でコントロールできると思っている人は、考え直した方がいい。
わたしの予想が外れていたらよかったのだが、結果は明白なようだ。Trusted Computingに関して言えば、信頼されていないのは、皆さん消費者だ。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 21
これまで英語版のみだったIBMのオフィススイート「Lotus Symphony」が、24カ国語に対応した。
米IBMは1月18日、無償オフィススイート「Lotus Symphony」の対応言語を24カ国語に増やしたと発表した。
同スイートはワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトで構成され、OpenOfficeのコードを基盤とし、OpenDocument Format(ODF)、Microsoft Officeフォーマット、Lotus SmartSuiteフォーマットに対応する。これまでは英語版のみだったが、最新版のSymphonyβ3では、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語、韓国語、ロシア語など24カ国語の言語パックを提供する。
言語パックにはスペルチェック辞書も含まれ、ユーザーは好きなだけ言語パックをインストールできるという。Lotus SymphonyはIBMのWebサイトからダウンロードできる。対応OSはWindows XP、Windows Vista、 SUSE Linux Enterprise Desktop 10、Red Hat Enterprise Linux 5。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 21
Webページのキャッシュと閲覧日時を保存できるサービスが登場した。削除されたり変更されたWebページが、閲覧時点で確かに存在したことを証明できるとしている。
「なくなったWebページを『見た』という事実を、どう証明しますか」――ソフトウェア開発などを手がけるケーシーエスと、茨城大学工学部の研究チームは1月21日、Webページをキャッシュとして保存し、そのキャッシュに対してタイムスタンプを発行するサイト「Webページの存在証明サービス」を始めた。
キャッシュを閲覧日時の情報と一緒に保存しておくことで、キャッシュの元となったWebページがその日時に存在したことを証明でき、「Webによる電子商取引や、Web文書の法的根拠を主張したい場合などに利用できる」としている。
サイトで保存したいWebページのURLを入力すると、キャッシュファイルとそれに対応するタイムスタンプのファイル入りZIPファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたキャッシュファイルとタイムスタンプのファイルをサイトでアップロードすれば、実際にキャッシュが作成された当時から変更されているかどうかを判定。変更がなければ「変更がありません」と表示される。
コンプライアンスを重視する企業でのニーズを見込むが、当面は無料の試験サービスとして提供する。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 22
仮想化ソフトを開発する新興企業Calista Technologiesを買収し、コンシューマー版Windows Vistaでも仮想化を使えるようにすることで仮想化分野のライバルに対抗する。
米Microsoftは今週、仮想化というホットな分野でVMwareなどに対抗するための詳細な計画を明らかにする。
同社の計画には、シリコンバレーの新興企業Calista Technologiesの買収も含まれる。買収の条件は公表されていない。
またライセンス方針を一部緩和して、仮想化ソフトを使えるWindows Vistaのバージョンを拡大し、関連する料金を引き下げる。
今四半期中にリリース予定のWindows Server 2008では、無料の仮想化コンポーネントを提供する計画だ。だが、「Hyper-V」と呼ばれるこのコンポーネントが準備できるのは6カ月後、つまり第3四半期になると、Microsoftのサーバインフラ事業ジェネラルマネジャー、ラリー・オレクリン氏は語る。
仮想化は、コンピュータハードをソフトの主要な部分から分離させて、複数のOSを1台のシステムで走らせるなどのメリットをもたらす。この方法は1960年代にIBMが開拓したもので、ローエンドサーバシステムからさらなる処理能力を引き出す目的で特によく使われてきた。仮想化しない場合、企業が使っている多くのサーバはキャパシティの15%以下の力で動作する。
仮想化技術はデスクトップPCにも進出しつつある。例えばAppleのMacは、仮想化ソフトを使ってMicrosoftのWindowsとMac OSの両方を走らせることができる。IT企業は、今後、アプリケーションとOSのバンドル――時に仮想マシンと呼ばれる――をマシンからマシンへと移して処理を効率化するのを簡単にしたいと考えている。
VMwareは、IntelとAMDが普及させたx86プロセッサ設計を使ったコンピュータの仮想化でいち早くリードした。同社は昨年IPO(株式公開)を大成功させ、今の時価総額は310億ドルを超えている。
Microsoftは追い上げを図ってきた。同社は既に幾つかの仮想化コンポーネントを提供しているが、OS下でコンピュータの物理的な機能をエミュレートする「ハイパーバイザー」という重要なソフトのレイヤーは提供していない。Hyper-Vはその機能を加える見込みだ。
一方、同社は、Webブラウザやインターネットビデオなどの市場に遅まきながら参入したときのやり方を思わせる題目を掲げてきた。戦いは始まったばかりだ、と。
「仮想化は40年以上前からあるが、ソフト業界はこの重要な技術の影響を理解し始めたところだ」とMicrosoftのサーバ・ツール部門上級副社長ボブ・マグリア氏は、今週顧客向けに配信する電子メールで述べている。
同氏は、現在仮想化を利用しているサーバは10%を下回ると見積もっている。仮想化技術は数年以内に、どのサーバでも見られるものになると同氏は予測し、ほかの形態の仮想化の利用も「始まったばかりで、その潜在的な価値はまだほとんど手つかずだ」と電子メールに記している。
Calistaは、ユーザーのデスクトップ環境をサーバ上でリモート実行するソフトを開発している。同社は現在、Microsoftの完全子会社となっている。
Microsoftの発表には、仮想化分野の別のパイオニアであるCitrix Systemsとの提携も含まれる。Citrixも、デスクトップマシンでサーバ上のソフトを利用できるソフトを手掛けている。同社は最近、オープンソースの仮想化ソフトを開発するXenSourceを買収した。Citrixは、Hyper-Vを使って同社のXenServer製品とWindows Server 2008の間で仮想マシンを転送する技術を開発しているとMicrosoftの担当者は語っている。
Microsoftはこれまで、Windows Vistaの2つのコンシューマー向けバージョンで仮想化の使用を禁止するライセンス条項を設けており、一部の仮想化ベンダーの怒りを買っていた。企業向けの高価なバージョンではこうした制限はなかった。Microsoftは発表の一環として、コンシューマー向けバージョン(Vista HomeとVista Home Premium)での仮想化利用を認める。
Microsoftはまた、サーバ上の仮想マシンでWindowsを実行し、サブスクリプションプログラム「Software Assurance」対象のPCからアクセスするための年間利用料を引き下げる。この「Windows Vista Enterprise Centralized Desktop」の年間サブスクリプション料金は、デスクトップマシン1台当たり78ドルから23ドルになるという。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 22
「彼がプロポーズしくれない」――そんな不満の声をよく耳にします。プロポーズできない男性に、大阪のあるホテルでは「プロポーズプラン」を始めました。食事をして、チャペルでプロポーズ、車の送迎が付いて10万円。人生の一大イベントはホテルで告白しますか?
「彼がなかなかプロポーズをしてくれない!」――そんな不満の声を私の周りでもよく耳にします。仲もよく付き合いも長いのに、大切な決断をしてくれない彼。こればっかりはいくら女性が強くなってきたとはいえ、「男性から言ってほしい」と願うのが女心です。本当に最近の男性って優しいというか、煮え切らないというか、どうなんでしょうか?
プロポーズプランは10万円
最近、松たか子さんや篠原涼子さん、三船美佳さんなど、年の離れた年上男性と結婚した女性の仲むつまじそうな姿を、テレビなどでよく目にします。年の近い男性であれば、女性の方がシッカリしていることがあるので、「やや物足りない」と感じることも。それならいっそ年が離れた年上の男性の方が、頼もしく見えるということなのかもしれません。“年の差婚”が流行る理由は、男性への物足りなさが原因かもしれませんね。
なかなかプロポーズできない男性を応援するため、高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」が始めたサービスが、プロポーズの“仲人”をしてくれる「プロポーズプラン」。私もプロポーズをしたことはないので、正直、その時男性がどれだけ緊張するのか分かりません。ザ・リッツ・カールトン大阪では男性客からの要望を受け、正式なプランとしてスタートしたようです。
プロポーズプランでは、まずホテルでお食事をします。そして「トイレだ」と言って男性が席を立ちます。しかし本当はチャペルに移動してスタンバイ。ホテルの従業員が女性をエスコートしてチャペルへ誘導し、2人っきりになったところで、プロポーズをします。女性が「OK」の返事をしたら、ホテルの方たちがシャンパンやフラワーシャワーで祝福します。締めくくりとして、英国の高級車ベントレーで送迎または宿泊(※オプション)だそうです。これで総額10万円。女性からすれば「高いよ〜」と思いますが、それだけ男性にとっては人生の一大イベントなのでしょうね。
※宿泊料……スーペリアダブルで平日3万5595円、土曜、休前日4万1527円(税金、サービス料込み)。
それにしても、これは男性だけのプラン? 女性は利用できないの? そう思った私はホテルの担当者に確認をしたところ、「もちろん女性からの予約も可能です」と回答。成功率については「今のところ3人の男性がすでにこのプランを利用されて、プロポーズに成功されています。また現在は、男性2人の予約が入っています」とのことでした。
でも、プロポーズが失敗した場合はどうなるのでしょう? 「そのままベントレーで送迎ですかね?」と苦笑い。ホテル側もプロポーズをした思い出のホテルで「結婚式を挙げたい」というカップルが増えれば、「いろいろな演出を取り入れていく予定」だということです。
ロマンチストな男性が増えている?
さて昔のプロポーズの決め台詞といえば、「味噌汁を作ってくれ!」「僕のパンツを洗ってください」だったかもしれません。しかしホテルというシチュエーションでは、そんなことは言わないでしょうね。ホテルという素敵な所で、男性陣はどんなプロポーズを言ってくれるのでしょう。逆に「大変なのでは?」なんて女性としては心配してしまいます。一生に一度の事だし「演出作りをするロマンチストな男性が増えているんだな〜」と、ちょっぴりうらやましく思いました。
でもやっぱり私は段取り通りではなく、自分の想いをまっすぐ言ってくれるプロポーズが好きですね。男性のみなさん、意外と女性陣はそんなシンプルなプロポーズを好む人も多いですよ。これからプロポーズという方、頑張ってくださいね! そしてくれぐれも凝り過ぎには注意してください。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 24
NTTドコモとGoogleが1月24日、検索サービスの連携強化を始めとする広範な業務提携を発表した。検索連動広告や各種Googleサービスのiモード対応、iモード上での新サービスの検討、Androidプラットフォームに関する検討などを進める。
NTTドコモとGoogleは1月24日、検索サービスや検索連動広告の導入、アプリケーションの提供などで業務提携すると発表した。ドコモのiモードサービスとGoogleの各種サービスを連携させ、ユーザーの利便性向上や革新的なサービス開発に取り組む。
具体的な施策としては、まず検索機能での連携を強化し、2008年春をめどに、iモード上の検索サービスで一般サイトやPCサイトの検索結果を表示するようにサービスを拡充する。さらにiメニューのトップ画面にGoogleの検索ボックスを新設する。またGoogleの広告配信プラットフォームAdWordsを導入し、検索結果を表示するページに検索文字列と関連する広告を表示する検索連動広告も始める。
さらにGoogleマップサービスを利用する専用アプリケーションをiモード端末に標準搭載するほか、Googleが提供するGmailやYouTube、Picasaといったサービスを、iモードに対応させる。今後発売するフルブラウザ搭載機では、フルブラウザのスタートページにGoogleのトップページを設定することも明らかにした。
そのほかにも、iモード上で広告事業を行っているドコモのグループ会社と連携し、新たなモバイルマーケティングサービスの検討を進めるほか、Googleを始めとするOpen Handset Allianceが発表した携帯電話向けソフトウェアプラットフォーム「Android」を、ドコモ向けに商用化することも含め展開を検討する。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 24
Websenseの報告書によると、正規サイトをハッキングして攻撃に利用するケースが増加。国連サイトなども悪用された。
訪れたユーザーをマルウェアに感染させる悪質サイトは、正規サイトがハッキングされ攻撃に利用されるケースが増加し、悪用目的で開設されたサイトの数を初めて上回った。セキュリティ企業英Websenseが1月22日に発表した2007年下半期のセキュリティ動向報告書で明らかにした。
正規サイト悪用の一例としてWebsenseは、昨年8月に国連のエイズ問題啓発サイトが攻撃に利用されたケースを紹介。同サイトを訪れると知らないうちにトロイの木馬がダウンロードされ、ユーザーのマシンがボットネットに組み込まれる状態になっていたという。
また、9月にはMySpaceユーザーを標的としたWeb 2.0攻撃も発生。こうした事態を受けてWebsenseは、信頼できるサイトでさえも、閲覧する際は注意した方がいいと呼びかけている。
正規サイトのハッキングのほか、スパムを使って悪質サイトにおびき寄せる攻撃も増加。迷惑メールの65%に悪質サイトへのリンクが含まれていた。
攻撃側は、検出を免れる目的でDNS、Web、P2P、暗号化などさまざまな手段を用いるようになっており、悪質サイトをダウンさせ、今後の攻撃を食い止めるのは難しくなっているという。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 25
「何を先駆けてやるんですか(笑)」──KDDIの小野寺社長は、Googleとの提携を発表したドコモを「後追い」と評した。
KDDIの小野寺正社長は1月25日の決算説明会で、前日にGoogleとの提携を発表したNTTドコモについて「ドコモは『auのやってることを全部やる』と言っているし、後追いでしょうがなく来たのでは」と評し、Googleとの関係で先行してきた自信をみせた。
小野寺社長は「Googleのエリック・シュミットCEOとは何度も話してきている。先にやっていることは多い」としてドコモの動きを「後追い」と指摘。記者から「ドコモは『先駆けてやる』と言っているが」と問われて「何を先駆けてやるんですか(笑)」と即座に返す余裕を見せた上で、「われわれがドコモに追いつかれないように、常に先を行くということだ」と話した。
ソフトバンクモバイルが打ち出した「ホワイト学割」については「われわれも以前に学割をやっていたが、限定した短期間に加入した人に料金を割り引くという妙な制度を導入する気はない」と追随を否定した。
中部電力子会社の買収でFTTH事業を強化する一方、「ひかりone」の累計約数見込みを下方修正。3月末までに当初90万を見込んでいたが、73万にとどまる見通しだ。小野寺社長は「満足のいくサービスを提供できていない。FTTHをより楽しめる新サービスで契約を増やしたい」と、FTTHに関連した新サービスの投入を計画していることを明らかにした。
NTT東西地域会社がFTTHで高シェアを獲得していることについて「大問題だ。独占で昔に戻る危惧がある」として、光インフラの開放を強く求めていく考えを示した。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 25
来春から、東海道新幹線の車内で無線LANによる高速インターネット接続サービスが始まる。
JR東海は来春から、東海道新幹線の車内で無線LANによる高速インターネット接続サービスを提供する。従来の列車無線システムをネット接続にも活用するもので、総務省はこのシステムのために電波帯域を割り当てる計画を25日公表した。乗客は乗車中に、ノートパソコンやゲーム機などで気軽にネット接続を利用できるようになる。新幹線の魅力が増すことで、航空会社との競争でも有利になりそうだ。
新幹線では列車無線のために、アンテナ機能を持った通信ケーブルを全線の線路脇へ敷設しており、列車内外で安定的な交信が可能。現在は公衆電話や、運転士・車掌と司令室の会話、文字ニュースなどに利用されている。
JR東海は、その用途を乗客のネット接続にも広げるため、通信ケーブルの各所に無線装置の接続を進めている。また総務省は、ケーブルと列車との交信用に周波数400メガヘルツ帯の電波を割り当てる方針で、25日に意見募集を始めた。3月に電波監理審議会(総務相の諮問機関)の答申を得て、4月に制度化する。
昨年7月から運行されている新型車両「N700系」の車内には、すでに無線LANシステムが標準装備され、アクセスポイントと呼ばれる無線装置が1両に2基ずつ備わっている。サービスが始まれば、1両当たり最大で毎秒2メガビット(下り)の通信が可能で、複数の乗客が同時に接続しても毎秒数百キロビット程度で利用できる計算だ。
JR東海によると、車内のネット接続は公衆無線LANサービス会社が提供する形となり、利用には月額1000〜2000円程度の利用料がかかる見通しだ。
新幹線では、移動中にパソコンで仕事をこなすビジネスマンが多く、ネット接続への要望は強い。しかし超高速で走行するうえ、トンネルが多いため、車外との安定した通信は困難。乗客は携帯電話のネット接続機能などを利用しているが、通信が途切れやすいのが実情だ。
JR東海は昨年2月から車内無線LANシステムの実験を進め、実用性を高めてきた。JR東日本の東北、上越新幹線も導入を検討中で、新型車両の建造時などに設備を整備する。一方、東海道と同じN700系が走る山陽新幹線は「今のところ予定はない」(JR西日本)としている。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 26
HTML5が持つ本当の意味
ウェブ関連技術の標準化団体「W3C」(World Wide Web Consortium)が「HTML5」の策定に向けて活動を本格化しました。1月22日には「HTML5」の最初の草案を公開。2010年9月に正式な勧告としてリリースする予定だと発表しました。
普段からウェブ関連技術をウォッチしている方は別として、「なぜ今ごろ?」と、この突然のW3Cの動きに驚かれた方が多いのではないでしょうか。「そもそもW3Cがやる意味があるの?」という疑問の声も聞こえてきそうです。
標準化団体としてのW3Cのプレゼンスは、近年あまりに高いとは言えません。かつて1990年代後半から2000年ごろにかけて、誰もがW3Cの一挙手一投足に注目していた時期がありました。彼らの出してくる標準技術仕様こそが、インターネットを形成する共通言語だと、多くの人が信じていました。
ところが、現在広く使われているHTML4が勧告されたのは1997年と、10年以上も前のことです。それに、すでにウェブの世界は単にHTMLだけで語れるような世界でもありません。きわめて複雑、高度に進化していて、それなりにうまく行っているようにも見えます。こうした背景から、開発者やデザイナーの中には、むしろ今さら余計なことをしないでほしいと感じている方もいるようです。
では、なぜ今ごろになってW3CはHTML5という仕様策定に向けて動き出したのでしょうか?
XHTMLがあるのに、なぜ今さらHTML?
HTMLをもう1度改訂すると聞いて違和感を感じた方の多くは、なぜXHTMLがあるのに再びHTMLに手を入れるのかと疑問に感じたかもしれません。W3Cや、バーナーズ・リーの描いたシナリオでは、ルースな書き方が許されるHTMLではなく、厳密にパースが可能なXHTMLにシフトするはずでした。W3Cにおいて、1998年にはXMLが、2000年にはXMLをベースにHTMLを定義し直したXHTMLが正式勧告となっています。その後もW3CはXHTMLの改訂を進めてきました。
ところが、世の中はまったくバーナーズ・リーが想定した方向へは動きませんでした。2006年10月、「Reinventing HTML」(HTMLを再発明する)と題したブログエントリのなかで、バーナーズ・リーは、こう述べています。
「数年が経過した今となっては、いくつかのことがよりハッキリしてきました。HTMLを徐々に進化させるのは必要です。世の中を一気にXMLにスイッチするという試み――属性値をクオートで囲むだとか、空タグにもスラッシュを付けるだとか、名前空間を使うといったことも含みます――、そうした試みは、まったくうまく行きませんでした。HTMLを作っている多くの人々は、主にWebブラウザが特に不平をいわないからという理由で移行しませんでした」。
確かにインターネットに軸足を置いた企業や、大手のブログサイト、サービスサイトなどはXHTMLに移行しています。機械処理になじみやすいXMLベースということが、多大なメリットをもたらしもしています。しかし、あちこちのWebサイトでHTMLソースをのぞいてみれば分かるように、Webページのほとんどは、XHTMLではなくHTMLで書かれています。
難しい技術は広く使われない
CERN(欧州原子核研究機構)に在籍していたバーナーズ・リーが、最初にHTMLの仕様をインターネット上で公開したのは1991年です。インターネット上といっても、まだウェブはありませんから、メーリングリストです。W3CのWebサイトに掲載されている「HTML Tags」と題された歴史的文書を見ると、そのシンプルさに驚きます。TITLE、A、P、H1〜H6など、今日でも使われているタグのほか、使われなくなったタグを含めても、タグの種類はわずかに十数種です。説明書きも含めて、その仕様は1、2分もあれば読める程度のものでしかありません。
もちろん時代とともにタグの数は増え、複雑になっては行きますが、HTMLが爆発的に普及した背景には、こうしたHTMLのシンプルさがあったということに異論がある人はいないでしょう。特別なツールなしに、誰でも書けて、たとえ間違っていても、Webブラウザはそれなりに表示してくれました。
2000年前後にバーナーズ・リーが描いた絵は大きいものでした。すなわち、HTMLをXMLへ移行させ、さらにXMLで定義された概念辞書などを使ってメタ情報を扱う。そうすることでウェブは単なる文字や画像の表示装置ではなく、意味論のレベルで有機的に構成されたシステムへと進化するというシナリオです。バーナーズ・リーは、この次世代ウェブを“セマンティックウェブ”と名付けて精力的に売り込みます。2001年には「サイエンティフィック・アメリカン」で取り上げられるなど、セマンティック・ウェブという名前は、一時バズワード的に広がりました。セマンティック・ウェブを実現するための関連仕様も、RDF、OWL、GRDDLと、W3Cは次々とリリースしています。
こうした仕様が策定されるなかで、セマンティック・ウェブの仕様に沿ったデータを処理するエンジンの実装も出てきました。そうしたエンジンを使ったWebサービスが“セマンティック・アプリケーション”という名称で最近注目を集めています。確かにウェブの世界はセマンティックにはほど遠いけれども、すでに言語仕様があってエンジンがあるんだから使っていこう、というプラクティカルな一派です。今後は、エンタープライズ用途にも普及すると予想している人もいます。
セマンティック・ウェブ関連技術は再び注目されています。しかし、それはむしろ特定ドメイン内や企業内というインターナル・ユースの話で、ワールドワイドではありません。
XHTMLへの移行やセマンティック・ウェブの普及がなぜ起こらなかったかといえば、それはHTMLに比べて扱うのが難しすぎたからでしょう。
記者の私見ですが、こうした例はHTMLとXHTMLに限らず、あちこちで起こっているように思えます。読むのも書くのも人間にとって負担の大きいXMLに対して、シンプルなYAMLが少しずつ広まってきているのが1つの例です。エンタープライズ用途で普及しているSAMLのような認証フレームワークがあるのに、OpenIDというシンプルなものが草の根から出てきて勢いを得ているというのも、同様の例かもしれません。あるいは、初期にXML-RPCやSOAPが多かったWebサービスのAPIは、いつの間にかRESTに押され気味です。ちょっとしたデータの読み出しに10行も20行もXMLのコードが必要なSOAPのような仕様より、URIに必要な指示を埋め込んでしまえるシンプルなRESTが支持を集めています。どうせライブラリがラップして必要なコードは生成してくれるのだからSOAPでも手間は同じようなもの、と考えるのはおそらく現場の開発者ではありません。理論家です。
現場の開発者は、絵に描いた立派な餅よりも、シンプルで実際に動くものを好む傾向があります。一方、立派な仕様を策定する優秀な人々は、学習コストを無視するか、過小に見積もる傾向があるのではないでしょうか。もっとも、シンプルで、ときにいい加減な仕様では満たせない要件も多いでしょうから、「厳密=シンプル」という軸を巡って綱引きのようなことが頻々として起こっているように思います。
分裂してしまったウェブの世界
過去数年を振り返ってみると、インターネット上で出てきたウェブ関連の新技術が、W3C発ではないということが増えました。典型的なのはAjaxで使われるXMLHttpRequestやJSONといった仕様がそうです。W3Cでは2004年4月にXMLHttpRequestに似た機能を持つ「Load and Save」という機能を「DOM Level 3」で定義して正式勧告としますが、実装は進まず、利用されてもいません。
また、HTMLで定義されているFORMを拡張する仕様も、W3CのXFormsのほかに、Webブラウザベンダが集まって作った業界団体「WHAT WG」(Web Hypertext Application Technology Working Group)による「Web Forms」があります。
現状のHTMLで使えるFORMでは入力文字列のクライアント側でのバリデーションや、相互依存性のあるデータの整合性チェックやリアルタイム更新などができません。こうした機能はJavaScriptで実現していますが、これは非常に不毛な話です。
さらに2次元ベクターグラフィックを見てみると、W3C勧告のSVGが普及しているとは言い難い状況です。一方、WHAT WGが策定した「Canvas」は有望に見えます。もともとアップルが開発した仕様でSafariに実装されていましたが、その後、MozillaやOperaも実装しています。一方、マイクロソフトはオフィス文書フォーマットOOXMLのなかで、DrawingMLという言語を定義しています。ECMA標準となっていますから独自仕様というわけではありませんが、今のところDrawingMLが読み書きできるのはマイクロソフト製品だけです。OOXMLはECMAからISOへと提出されたOOXMLの仕様は、ISOでは多くの反対票を集め、その動向が注目されています。このほか、後方互換性のために存在しているだけですが、マイクロソフトは独自のベクターグラフィック言語「VML」も持っています。このように、2次元ベクターグラフィックの仕様は明らかに分裂しています。
こうした仕様の分裂だけでなく、いわゆるWebアプリケーション開発のためのフレームワークの数を考えると、これはもう絶望的といっていい状況にあるかもしれません。なぜ多数のフレームワークがあるかといえば、HTMLが貧弱だからという側面も大きいのです。
より豊かなWebアプリの世界を目指した「WHAT WG」
ウェブの世界は分裂の方向にあるばかりでなく、FORMの例にあるように、Webアプリケーション開発者にとっては、あまりに貧弱な枠組みしか提供していません。ところが、W3Cは、Webアプリケーション作成者だけを見て仕様作りをしているわけではありません。むしろ、HTMLの出自はハイパーテキストを実現するドキュメントシステムであってアプリケーションを作ることは想定していませんでしたから、当然といえば当然です。
こうした状況に業を煮やしたSafari、Moziila、OperaなどのWebブラウザベンダは、2004年6月にWHAT WGという団体を発足します。彼ら自身は同団体の発足声明の中で、WHAT WGを、いわゆる業界団体のようなものではなく、現場の個人個人が集まって構成した非公式な集まりだと説明しています。
WHAT WGは、すでに説明した「Web Forms 2.0」のほかに、アプリケーション開発向け仕様の「Web Apps 1.0」、UI設計用の「Web Controls 1.0」のマークアップ言語・APIの策定を行います。Level0からLevel3まで、すべてのDOMの仕様策定に7年もかかったW3Cの遅すぎる標準化プロセスに対して批判的な人々というだけあって、仕様策定も実装もハイピッチで進みます。
しかし、WHAT WGにはウェブの世界を進化させるための最大の要素が欠けていました。それはマイクロソフトのIEによるサポートです。マイクロソフトはWHAT WGへの参加を拒否したのです。
WHAT WGは、W3Cに押し入った「押しかけ女房」
バーナーズ・リーは先に挙げた2006年10月のブログエントリのなかで、新たにHTML作業部会を発足する意向だと明かします。
XHTMLへの全面移行というシナリオが無謀だったことを認めたわけです。しかし、移行ができないからといって立ち止まっているわけにもいきません。ウェブの世界は、恐ろしい速度で技術革新を続けています。バーナーズ・リーは、この深刻な状況にあるウェブの世界を憂える心ある開発者たちの声に耳を傾けることを約束します。
「今回のHTMLの策定には、地に足の付いた現場の開発者に入ってもらうことが非常に重要です。Webブラウザベンダに密接に関わってもらうことも非常に重要です。さらに、そのほかすべてのユーザーやユーザー企業、Web関連製品を持つ企業などのステークホルダーも」。
こうしたW3C側のスタンスの変化を見たWHAT WGは、2007年4月にW3Cに提案を持ちかけます。それまでWHAT WGで開発してきたWeb FormsやWeb Applicationsといった仕様を、そのままW3CのHTML研究会で出発点として採用して「HTML5」と名付けて開発してはどうかというものでした。すでに提案の1カ月前からW3Cは次期HTMLの開発に取りかかるべく作業部会を立ち上げていましたが、2007年5月にはWHAT WGの提案を受け入れる決定をします。その際の条件としてWHAT WG側は、それまで行ってきた開発との連続性を維持するためにWHAT WG側のイアン・ヒクソンを、HTML 5仕様のとりまとめ役であるエディターに任命することも求めました。
つまり、2008年1月に出てきたHTML5の草案というのは、W3Cの遅々とした動きに業を煮やして外部で作業していたWHAT WGの人々が、再びW3Cになだれ込んで作業を開始した、いわば押しかけ女房のようなものといえるかもしれません。もちろん、W3C側もあらゆるステークホルダーが意見を述べられる形で、開発現場に近い人たちを中心に作るといってるわけですから、双方の思惑が一致したということでしょうけれど。
HTML5によって、何が変わるのか
ともあれ、WHAT WGの“私家版HTML5”の策定作業がW3Cに移り、HTML5の本流につながったことは、きわめて喜ばしいことだと記者は思います。この作業部会にはACCESS、AOL、アップル、グーグル、IBM、マイクロソフト、モジラファウンデーション、ノキア、Operaなどの代表者を始め、実に500名にものぼる参加者で構成されています。W3Cは透明性を高くすることも、わざわざ公言しています。
HTML5には、例えば2人以上の人物の対談用マークアップタグの「dialog」や、写真や映像に説明文を添えるための「figure」などのタグが増えています。そうした文書表現をリッチにするようなものだけでなく、マルチメディアデータを扱うための「audio」「movie」、2次元ベクターグラフィックを扱う「canvas」(これはWHAT WGが提唱していたものと同等で、すでにSafari、Mozilla、Operaで実装されていて、使ってみることもできます)などのAPI群があります。
Webアプリケーション開発者にとって朗報も多くあります。例えば、ドラッグ&ドロップをサポートする「draggable」という属性はどんな要素にも使えるようになります。日付、時刻、メールアドレス、URLなどフォームで受け取ったデータのバリデーションは、クライアント側で行えるようになります。クライアント側でキーと値の組み合わせを使った永続的なストア手段を提供するSQLデータベースのAPIも提供されます。はたまた、戻るボタンを正しくサポートする苦労から解放してくれるような仕組みも含まれるようです。
Webアプリケーションを作成しやすくリッチにするだけではなく、より広範囲で利用できるようにするAPIも用意されています。例えば、オフラインでWebアプリケーションをサポートするAPIがありますし、任意のMIMEタイプやプロトコルに対して自身のWebアプリケーションを割り当てるようなAPIまで含まれています。つまり、Webブラウザ上で動くアプリケーションが、また一歩ローカルアプリケーションに近づく仕組みがHTML5には含まれているということです。
【追記】もちろん、HTML5で定義されるタグセットやAPIは従来の意味でのHTMLとしても書けますし、XMLとして書くこともできるので、そういう意味で、これは何もXHTMLの世界がHTMLにステップバックするというわけでもありません。XHTMLに関しても、XHTML2へ向けた開発作業は引き続き行われます。
再び求心力を発揮するW3C
HTMLは1つです。ほかの“標準技術”が分裂することがあり得ても、HTMLはインターネットの世界に1つしかありませんし、そうあるべきだと誰もが考えるはずです。このことは重要です。
標準技術を採用・移行するかしないかは、もちろん個々の企業や開発者の自由です。そうしたとき「W3CのHTML」という名称が持つ力の大きさは、ほかのどんなインターネットの技術に比べても重要な意味を持っているように思います。XHTMLが持ち得なかった求心力を持っています。しかも、今回は業界側からタネを持ち込み、きわめてオープンに議論を展開するというのですから、そこから生まれる「HTML5の正統性」は絶大なものになりそうです。
激しい議論を展開している関係者のブログを読みあさっていると、HTMLという名前が持つ求心力を利用して一気にWebアプリケーションの世界を「あるべきまともな姿」にしようという意図がひしひしと感じられます。W3Cが次期HTMLに向けて動き出した背後には、そうした多くの現場の人々の絶叫に近い声があります。
今のところ、まだ本当に標準化プロセスが予定通り進むのかどうか、たとえ進んだとしても実装レベルに違いや非互換性が残るのではないかという危惧は大いにあります。しかし、HTML5というこの存在が、Webに関わる誰にとってもきわめて重大な意味を持つことになるだろうということに関しては、記者はまったく疑いを持ちません。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 27
世界的なヒットを飛ばすEee PCがついに日本でも発売された。とりあえずメモリを2Gバイトに増設して使うのがアキバのトレンドらしい。
大好評のEee PC――週末に売り切れたら、次は3月!!

1月25日、ASUSTeKの小型ノート「Eee PC 4G-X」の発売が各ショップで始まった。価格は4万9800円で、在庫は少数だ。
Eee PC 4G-Xは、重量約920グラムと携帯に適した小型ノートPCで、解像度800×480ドットの7インチワイド液晶を備える。バッテリー駆動時間は約3.2時間で、OSにはWindows XP Home Editionを採用。標準構成ではメモリが512Mバイトで、4GバイトのSSDを搭載している。CPUの詳細な型番は伏せられているが、ショップの検証により900MHzのCeleron Mと判明している(関連記事:ここまで分かった!――“Eee PC日本版”発売直前リポート)。
ツートップ秋葉原本店では発売当日の昼までにすべて売り切れるなど、大ヒットを飛ばしている。ドスパラ秋葉原本店も「週末まで残るか不安ですね。旧正月を控えていることもあり、次の入荷は場合によっては3月になるかも。欲しい人は早めに足を運んだほうがいいですよ」と語る。
低価格&低スペックなマシンだけに、アキバでは初回購入時からカスタマイズを試みる人が多い。TSUKUMO eX.は、同ショップで検証した2Gバイトメモリへの載せ替えも、セット価格6200円で行っている。「やはりスペックがネックです。メモリを2Gバイトにすれば、OSをSSDに入れていることもあり、結構快適に動きますよ」(TSUKUMO eX.)とのことだ。
また、スーファミPCなどの小型マシンの自作で知られるT-ZONE.PC DIY SHOPの森田氏は「メモリスロットの上にスペースがあるので、そこにUSBメモリを組み込むなどのカスタマイズが可能ですね。ま、保証外ですけど」と話し、何やら創作意欲をかき立てられている様子だった。
入荷量が少ないながらも、Eee PCをきっかけに、小型ノートブームの到来まで予想する声もある。某店員さんは「ギガバイトかMSIからも超小型ノートが登場するというウワサがあります。日本では工人舎が有名ですよね。低価格で手軽に買えるので、7インチワイドを起点にした、モバイルノートブームが起きるかも」とうれしそうに語った。



ブラックボディのEee PC。ツートップ本店では、取材時点で在庫は展示品のみとなっていた。ホワイト筐体のEee PCをT-ZONE.PC DIY SHOPで撮影。各ショップでEee PCの展示品が見られるはずだ。B5サイズの筐体。多くはバッテリーを抜いて展示しているが、ある程度の重量は店頭で確認できる
リリースの日付 : 2008 - 01 - 29
ソニーやNTTなど20兆円分を買収したという大量保有報告書を提出して騒動になった男性。川崎のマンションの家賃を滞納しているが、巨額の資産は誰か(フリーメーソンらしい)に監視されており、自由に使えないという。

男性は大量保有報告書を公開した「EDINET」を前に取材に応じた=川崎市麻生区 トヨタ、NTTなど日本を代表する大企業6社の発行済み株式の51%を一挙に取得したという大量保有報告書を公開した川崎市の男性(48)が、金融庁から「虚偽」だと訂正命令を受けながら、今も「訂正しません」と突っ張っている。「本当なら20兆円以上を動かしたはずの男」を直撃すると、その口から飛び出した大半は根拠レス……。最終的に、自分の報告書を当局が公開したことが「自分が株を買った証拠と思う」と、本末転倒な話をし始めてしまった。
28日の取材中、関東財務局から訂正を促す電話を受けた男性は、記者の目前で「私が本当に株を買ったかどうかは、(買われた)会社から報告がないと確認できず、動けません。法的な罰則を受けるならば、甘んじて受けるしかないですね」と突っぱねていた。
男性は25日、大量保有報告書の受付や公開をネット上で行える「EDINET」を利用し、社長を務める「テラメント」名で、トヨタ、NTT、ソニー、三菱重工、アステラス製薬、フジテレビの株の51%を取得したと報告。金融庁は男性に訂正命令を出した。
小田急線の新百合ヶ丘駅から徒歩15分ほど。小高い丘の斜面に建つマンション1階の1Kの部屋が、男性の自宅兼会社の本社だった。
20兆円の原資を尋ねると、「2つの可能性があって一つはオイルマネー。もう一つはライブドア関連です」と他人事のように話し始めた。
「私はイラクの復興支援をしているNGOに寄付をしていて、そこのスタッフと『イラクはオイルマネーがあっていいところですね』という話をした。出会い系サイトのチャットで参加者がイラクの話をしていたので、それは『自分が牛耳っている』と書き込んだら話が急に止まった。それで、誰かが自分の代わりにオイルマネーの投機をしていると思った」
当然、ライブドアの話も荒唐無稽(むけい)だった。
男性は昨年11月に株を買い始めたというが、購入の経緯については「証券会社にソニーとNTT株の51%を買いたいと電話をしたら、術がないと言われ、両社の社長に51%を買いたいと手紙を書いた。残りの4社? その証券マンの留守電に『買いたい』というメッセージを残しました」というだけなのだ。
そう話す男性だが、その経歴は意外にもまともだった。1959年に愛知県で生まれ、金沢大工学部から大手AV機器メーカーに就職。メーカー側は在籍したことを認めた。96年に退職後、外資系大手家電メーカーの日本法人や大手印刷会社に転職し、3年前からは派遣社員として3カ月単位で勤めたという。
32歳で結婚し、3人の子供もいるが、3年前に離婚し、「裁判で親権は取られた」とつぶやく。2年半前から家賃9万円強(駐車場込み)という現在の部屋で独り暮らしを始め、「最近は日雇いバイトをしてます。実は今、ここの家賃を2カ月滞納していて大変なんですよ」と話す。
20兆円を使えばいいものだが、「実は私は、誰かに監視されていて、お金が使えないのは、私に与えられた試練と思ってます。誰が監視? フリーメーソンでは…」。
男性は離婚後、出会い系サイトでも誰にも出会えず、風俗にも行かず、女性との接触はほとんどなく、「それも私の試練ではないかと…」と寂しそうに笑った。
◇
テラメントは28日の受付時間までに訂正報告書を提出しなかった。同庁は引き続き提出を求める一方、刑事告発も視野に対応を検討していく。
佐藤隆文長官は記者会見で、虚偽の報告書が掲載されたことについて「大量保有報告制度の運用にとって極めて重大な問題だ」と指摘し、今後の対応については、「法令にのっとり厳正に対処する」と述べた。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 30
外部サイトでYahoo!JAPAN IDを使えるようにするOpenID発行サービスをβ版として公開。外部の対応サイトにYahoo!JAPAN IDでログインできるようになる。

ヤフーは1月30日、外部サイトでYahoo!JAPAN IDを使えるようにする「OpenID」の発行サービスをβ版として公開した。OpenID対応サイトであれば、他社サイトであってもYahoo!JAPAN IDとパスワードを使ってログインすることができるようになり、ID・パスワード管理が容易になる。開発者にとっては、サイトをOpenIDに対応させることで、Yahoo!JAPAN IDのアクティブユーザー2136万ID向けにサービスを提供できるようになる。
最新仕様のOpenID 2.0に準拠して発行する。セキュリティを考慮し、OpenID 2.0に対応したサイトにしかログインできないとしている。
OpenIDを取得するには、新設したOpenID説明ページで、OpenIDを「取得する」ボタンをクリック。その後、Yahoo!JAPAN IDでログインするなどすれば発行される。
対応サイトでは、OpenIDアイコンのある入力欄に「yahoo.co.jp」と入力し、Yahoo!JAPANのログインページに移動。そこでYahoo!JAPAN IDとパスワードを入力してログインし、元のサイトに戻れば、サービスを利用できるようになる。ログインの際には、フィッシング詐欺対策としてログインシールの利用を強く推奨している。
Yahoo!JAPANは外部サイトに対し、認証の成否とOpenIDのみを通知する仕組み。Yahoo!JAPAN IDとパスワード、Yahoo!JAPANに登録したその他の情報は外部サイトには提供されない。またOpenIDには、ユーザーの氏名や生年月日などを外部サイトに提供するための拡張機能があるが、Yahoo!JAPANのOpenIDでは使用せず、ユーザーの同意なしでこうした情報を外部に提供することはないとしている。拡張機能の利用については、ユーザーらの意見を参考にしながら慎重に検討する。
リリースの日付 : 2008 - 01 - 31
Googleが将来に向けた計画を練っている間に、Zohoなどの企業は既にGoogle Gearsを利用してオフラインアクセスを提供している。
「Googleは将来的に、Google Docsなどのアプリケーションをオフラインでアクセスできるようにする予定だが、当社のフォーカスはそれよりもむしろ、クラウドから提供されるアプリケーションとデータにある」。
Googleのシニアプロダクトマネジャー、ジョナサン・ロシェル氏は、カリフォルニア州サンタクララで開催された「WebGuild Web 2.0」カンファレンスで1月29日、「Webオフィス」の将来をテーマとしたパネルディスカッションでこう語った。
ロシェル氏は、オフラインアクセスはGoogleがいずれ提供しなければならない機能だとして、「われわれはこの機能を提供する方針だが、現在はオフラインとオンラインの狭間にある」と付け加えた。
今のところ、Google Docsを利用するにはインターネットに接続する必要があるが、同社ではWebアプリケーションにオフライン機能を追加するツール「Google Gears」の開発を進めている。一方、Webベースのオフィスアプリケーションのスイートを提供しているZohoなどの企業は既に、Google Gearsを利用してオフラインアクセスを実現している。
Zohoの主要な狙いは、オフィスアプリケーションをオンライン化することにより、これらのプロダクティビティツールにWebの恩恵をもたらすことにあるが、同社のエバンジェリストであるラジュ・ベゲスナ氏は、「人々がオフラインアクセスも必要としているのが分かったので、Google Gearsを利用してその機能を実現した」と述べた。
この発言に対して、オープンソースのBPM(ビジネスプロセスマネジメント)ソフトウェアのベンダーであるIntalioのイスマエル・ガーリミCEOは、「ZohoがGoogle DocsとGoogle Gearsを利用してオフラインアクセスを提供しているのに対し、これらのソフトウェアを開発したGoogleがそうしていないのは非常に興味深い」と指摘した。
「こういったことが起こり得るのが、この業界、この分野の素晴らしいところだ」とガーリミ氏は話す。
しかしロシェル氏によると、こういったことが起きているのはGoogleにとって驚きではないという。「ほかの企業が当社のアプリケーションの上に価値を付加するのは、当初からわれわれが狙っていたことだ」。
「われわれの顧客が広範なアプリケーションを使いたいというのは、われわれにとって何の問題もない。われわれはデータにフォーカスしている。どこからでもデータにアクセスでき、アクセスを共有できるようにしようとしているのだ。コラボレーションやアクセスという意味では、今日のユーザーは自宅で行った作業を職場に持ち込むようになっている」とロシェル氏は話す。
同氏によると、今日出回っている各種のプロダクティビティスイートとの間にはまだギャップが存在するが、将来的にはアプリケーションとデータがクラウドから提供され、Web上で利用できるようになるという。
「この方法は仕事の効率と生産性を高める。ユーザーはアップグレードしたりアプリケーションの次期版にお金を払ったりする必要がなく、ベンダーにとってはアプリケーションの配布がずっと簡単になる」(ロシェル氏)
しかしこれは、最も普及しているプロダクティビティスイートであるMicrosoft Officeが駄目だとか、消え去ろうとしているということを意味するわけではないという。同製品にはまだ何億人ものユーザーがいるからだ。「Web上で利用できるクラウドベースのアプリケーションとしてのOfficeに対する需要がある段階に達すれば、Microsoftは間違いなくそれに応えるだろう」と同氏は話す。
ベゲスナ氏によると、オンプレミス型(自社運用型)アプリケーションに対するニーズも根強いが、クラウドベースのアプリケーションの分野はまだ初期段階であり、今後数年で新たな展開が予想されるという。
「しかしデータはローカルに保存したいとユーザーは考えている。このため、向こう1年間ほどはクラウドベースのアプリケーションでありながら、データは社内に置かれるという製品が提供される可能性が高そうだ」とベゲスナ氏は語る。