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Jun24

GoogleのAndroid携帯、リリースに遅れ

Posted at Jun 24, 2008 09:16 PM コメント (0) トラックバック (0)

リリースの日付 : 2008 - 06 - 24

当初「今年半ば」とされていたAndroid携帯のリリースが、今年後半にずれ込みそうだ。Androidはまだ完成しておらず、キャリアや端末メーカーは対応に苦労しているようだ。

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)
 米Googleは、携帯電話業界を変えるのは容易ではないということを学んでいるところだ。

 同社と30社を超えるパートナーは11月に、「Android」というモバイルソフトを基盤とする新種の携帯電話を投入する大胆な計画を発表した。当時、GoogleはAndroid携帯を今年後半までに投入する予定だとしていた。

 同社は現在、Android携帯の登場は第4四半期以降になるとしている。さらにキャリアやAndroid対応プログラムのメーカーの中には、そのスケジュールに間に合わせるのに苦労しているところもあると、事情に詳しい筋は伝えている。

 T-Mobile USAはAndroid携帯を第4四半期に提供する見込みだ。だが、Googleがその立ち上げに注目し、リソースを費やしているため、米Sprint Nextelは年内にAndroid携帯を発売するという目標に間に合わないだろうとこの件に詳しい人物は話している。

 約4億人が加入する世界最大のキャリアChina Mobileは、Android携帯を第3四半期に立ち上げる予定だったが、問題が起き、発売が年内あるいは2009年初めに遅れそうだと情報筋は語る。

 その一方で、Androidソフトは大手モバイルソフト企業から大きな支持を得られていない。一部ベンダーは、Googleが同ソフトに仕上げを加えている間はプログラムを開発するのが難しいと主張している。

 今月、米Appleはゲームやエンターテインメントサービスに対応し、従来モデルよりも安価で高速なiPhoneを発表して世間を沸かせた。AppleがiPhoneのハード・ソフト開発のほとんどの側面をコントロールしているのに対し、Googleは自社のプラットフォームをサポートするさまざまなハード、ソフト、サービス企業を集めなくてはならない。

 Androidが今後躍進しないという証拠はない。だが業界中の携帯キャリアは、自社のサービスを推進するためにAndroidソフト――OSとそれに対応するプログラムがセットになっている――をカスタマイズするのに苦労している。一部の端末メーカーでも、Androidの組み込み、テスト、キャリアの仕様に合ったカスタムUIの構築に思ったよりも時間がかかっている。

 こうした問題が、韓国のSamsung Electronicsなどの大手端末メーカーや、キャリアブランドのデバイスを提供する中小規模のメーカーに影響していると、事情に詳しい筋は語る。Samsungにコメントを求めたが回答はなかった。

 Googleのモバイルプラットフォームディレクター、アンディ・ルービン氏は、パートナーに新しい機能を追求する機会を与えつつソフト開発を管理するのは時間がかかると語る。「そこに苦労がある。われわれは非常に緊密に協力している」

 Sprintで問題となっているのは、単にGoogleが計画している機能を端末に載せるのではなく、Androidベースの独自ブランドのサービスを開発しようとしていることだと情報筋は言う。Sprintで今年に入って幹部の入れ替えがあり、新CEOが就任し、その後製品開発を統括する幹部が新しくなったことも開発の遅れを招いた一因かもしれない。Sprintは現在、現行の第3世代(3G)ネットワークに対応したAndroid携帯の計画を白紙に戻して、Googleなどパートナー数社とともに出資している「4G」ネットワークに対応した端末を開発することを考えていると情報筋は伝えている。

 China Mobileと同社の提携メーカーは、Androidソフトをアルファベットから中国語に翻訳したり、China Mobileブランドのデータサービスを統合する際に問題を抱えたと、この件を知る筋は話す。China Mobileの広報担当者はコメントを控えた。

 米国でiPhoneを販売している米AT&Tは、Android携帯を立ち上げるのが可能かどうか判断するために、Googleと協力しているところだ。

 Googleのルービン氏は、特定のパートナーについて語ることは避けた。だが、Googleは、端末メーカーやキャリアがAndroid携帯をゼロから設計しなくてもいいように、パートナーの新機能開発、コスト引き下げ、半導体メーカーなどの技術ベンダーとの協力を懸命に支援していると語る。

 Googleはキャリアと端末メーカーにAndroidのプロトタイプを提供済みだが、最終版は大きく違ったものになりそうだ。あるプロトタイプはiPhoneのような長いタッチスクリーン、スライド式のフルキーボード、BlackBerryの一部モデルに似たトラックボールを備える。

 Googleにとっては、モバイル市場に大きな足がかりを築くことができれば、これだけの苦労をする価値はあるだろう。同社はPCの検索で圧倒的優位に立っているが、ネット活動や広告費が携帯電話に向かう中で、モバイルでも中心的な役割を演じたい考えだ。

 最近までは、携帯キャリアは利用者が携帯電話で見られるものを管理し、追加サービスやソフトの提供企業から売り上げの一部を受け取ることが多かった。Googleはそのプロセスをもっとオープンで安価なものにしようとしている。Androidを無料で端末メーカーに提供し――その投資をいつかは広告収入で回収できると期待して――て、カスタムプログラムの追加が容易なオープンソースを基盤としている。

 その一方で、ライバルたちはGoogleよりも早くスタートを切っている。例えばAppleは、今年1000万台のiPhoneを売る見込みだ。約1400万人のBlackBerry利用者を抱えるカナダのResearch In Motionは最近、音楽ダウンロードやビデオ再生、Web閲覧を容易にした新モデルを発表した。米Microsoftもハイエンド携帯電話でかなりの地位を占めている。

 Google幹部は、いずれさまざまな価格帯の携帯電話に技術を供給したいと考えていると語る。だが同社は、最初は高度なサービスを処理できるハイエンド寄りの携帯電話に照準を合わせる可能性が高い。

 この取り組みは、Android OSを利用するようパートナーを説得できるかどうかにかかっている。同OSは携帯電話の位置を特定する機能などをサポートする。一部のソフト開発者は既に、人間の虹彩をスキャンするセキュリティソフトからインスタントメッセージング(IM)などのツールが統合されたアドレス帳など、派手なデモを作っている。Googleによると、Android対応アプリケーションコンテストには約1800件の応募があったという。

 だが開発者によっては、Macに慣れているため、Appleプログラミングツールの方がGoogleのものよりも使いやすいという意見もある。その結果、さまざまソフトメーカーが新しいiPhoneアプリケーションの開発を急いでいる。

 AppleとRIMはAndroidから「話題をさらった」と位置ベースのシティガイドとSNSを手掛けるBuzzdの共同創設者ニハル・メータ氏は言う。BuzzdはAndroidよりもiPhone向けのアプリケーションを優先するという。Appleのガイドラインの方が従いやすいし、ソフトのテストに使えるAndroid携帯は市場に出ていないからだ。

 ほかの開発者は、Androidがまだ完成していないため、対応プログラムの開発が難しいとしている。その1人が、Androidベースの天気情報アプリケーションを開発するWeather Channel Interactiveのモバイル担当副社長ルイス・ガンプ氏だ。同氏は、全般的にはAndroidに感心していると話す。Androidを使うことで、特定地域の天気を検索する機能などを構築できるようになったという。

 だが、Weather Channelはこれまでに「幾つかの書き直し」を余儀なくされ、Googleの最新版のAndroidでは「かなりの作業が必要になるだろう」と同氏。

 ほかのソフトメーカー――モバイルゲームに広告を挿入する技術を提供するGreystripeなど――は、Googleがアプリケーションの配布方法や開発者がアプリケーションから収益を得る方法などの重要点を明らかにするまでは、Android対応を控えている。

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