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Jun10

安くなったiPhone――普及優先で「無料」も?

Posted at Jun 10, 2008 11:31 PM コメント (0) トラックバック (0)

リリースの日付 : 2008 - 06 - 10

安くなったiPhone――普及優先で「無料」も?
AppleはiPhoneの販売を増やすため、キャリアとの売り上げ分配をやめ、販売奨励金も受け入れる。高額な契約と引き替えにiPhoneを無料で提供するキャリアもあるかもしれない。

サンフランシスコ(ウォール・ストリート・ジャーナル)
 米AppleはiPhoneの売り上げを増やすために劇的な手段を取っている。より高速にインターネットをできる新モデルに積極的な価格設定をして、携帯キャリアに対する売り上げの強制を取りやめた。

 この決定は、特に景気後退の折、初代iPhoneがマスマーケットには高すぎたことをAppleが認めたということだ。同社は、米国および国外で新モデルiPhone 3Gの価格を199ドルからにすると発表した。現行版の価格は399ドルからだ。同社のスティーブ・ジョブズCEOは取材に応え、米国外での一部の国では、キャリアの高額なワイヤレスプランに加入したコンシューマーにiPhoneが無料で提供される可能性もあると語った。

 価格の引き下げと7月11日発売の新モデルは、1週間にわたるAppleの技術カンファレンスのApple幹部の講演のハイライトだった。講演ではほかに、iPhone対応の新ソフトや、iPhone、Mac、Windowsマシンのユーザーに高度な電子メールなどの機能を提供する新サービス「MobileMe」も披露された。

 ジョブズ氏が講演で語ったところでは、AppleがiPhoneを購入していない人を調査したところ、半数以上が価格が理由で買わなかったと答えたという。「iPhoneの価格をもっと手ごろにする必要がある」と同氏は語った。同氏は、全世界でのiPhone累計販売台数は600万台だと述べた。

 Appleが昨年6月にiPhoneを立ち上げたとき、キャリアが加入者に課す月額利用料の一部をAppleが受け取るという異例の契約を交わしたこともあって、携帯業界は動揺した。新モデルではこうした契約は終わるが、既存顧客からの売り上げについては分配を続ける。理由の1つは、Appleが現在力を入れている米国外の市場で、キャリアから抵抗されたことにある。

 米国では、Appleの提携キャリアAT&Tが、新版iPhoneに販売奨励金を提供し、購入者に2年間のサービス契約を義務付ける。Piper Jaffrayのアナリスト、ジーン・マンスター氏は、AT&TはiPhone 1台ごとにAppleに499ドルを支払う可能性があると推測しているが、AppleとAT&Tは具体的な数字を公表することを拒んでいる。

 「ほかのメーカーに対して採用している基本的な奨励金モデルに戻った」とAT&Tのワイヤレス部門責任者ラルフ・デ・ラ・ベガ氏は言う。

 本体価格は下がったものの、少なくとも米国では、iPhone 3Gの利用者はこれまでよりも高い月額サービス料金を払わなければならないだろう。同製品向けのAT&Tの無制限データプランは月額30ドルになる。従来のプランは月額20ドルだ。音声プランは据え置きで39.99ドル。値上げにより、AT&TはiPhoneの奨励金をすぐに取り戻せるだろう。

 Appleが携帯利用料からの売り上げをキャリアと分け合わないというニュースは一部の投資家を混乱させ、Appleの株価は5%近く下落した。その後株価は反発し、NASDAQ市場で4.03ドル(2.2%)安の181.61ドルで引けた。

 ジョブズ氏は取材の中で、1ガロン4ドルのガソリン価格や広範な景気トレンドに押されて値下げを決定したと語ったが、景気が良くても同じ決定をした可能性が高いと述べた。「景気はあらゆる決断に影響すると思う」

 価格の変更で、iPhoneはPalmのTreoや、Research In Motion(RIM)のBlackBerry Curveなどのデバイスに並ぶ価格になった。BlackBerry CurveはAT&Tとの2年契約込みで199ドルだ。

 ジョブズ氏は、既存のiPhone利用者が新規のユーザーよりも高い価格を払ったことに失望して反発することは恐れないと語った。Appleは昨年、iPhoneリリースのわずか1カ月後に8Gバイトモデルを599ドルから399ドルに値下げしたときに、同様の批判を受けた。「テクノロジー市場ではそういうことが起きるものだ」と同氏は言う。

 初代iPhoneでは、インターネット接続が比較的遅いことが最大の不満の1つだった。新モデルは第3世代(3G)に対応する。ジョブズ氏はデモで、新モデルは現行モデルより2.8倍高速でWebページをロードすると語った。

 またiPhone 3GはGPS技術をサポートする。この技術は、運転ナビゲーションなど幅広いアプリケーションに使われ、次第に携帯電話の一般的な機能になりつつある。Appleは同製品向けのソフト開発を強く促進しており、一連のデモでそれを強調した。例えばLooptという新興企業は、ユーザーが友人の居場所を追跡して、直接会いたいと連絡できるiPhoneアプリケーションを披露した。

 新版iPhoneは現行モデルと非常に似ているが、背面パネルが黒と白の2色ある点が異なっている。199ドルのモデルには楽曲などのデータを格納できる8Gバイトストレージが搭載され、もう1つのモデルは容量が2倍で299ドルとなる。

 iPhoneは現在6カ国でしか販売されていないが、今後数カ月で70カ国で展開するとAppleは述べている。Appleは2つの大きな市場――中国とロシア――で提携先キャリアを発表していないが、ジョブズ氏は年内にこれら市場で契約を結ぶと見込んでいる。

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