貴文がプロポーズするまでの道のりを記したブログ
リリースの日付 : 2008 - 07 - 01
Adobeがこれまで検索に引っかかりにくかったFlashコンテンツを、検索インデックスに取り込めるようにした。
米Adobe Systemsは7月1日、Flashを使ったWebコンテンツやアプリケーションを検索しやすくするため、Web検索大手と提携したことを明らかにした。
提携の下、Adobeは米Yahoo!と米GoogleがFlashファイルフォーマット(SWF)を検索インデックスに取り込めるようにするため、最適化されたFlash Player技術を提供し、現時点では検索エンジンが見つけられない情報を開示する。従来、検索エンジンはSWFファイル内の静的なテキストとリンクをインデックス化していたが、Flashコンテンツは状態が変わるため、検索インデックスに取り込むのが難しかった。だが今回の提携で、Flash Playerで動作する多数のリッチインターネットアプリケーション(RIA)やWebコンテンツが検索で見つかりやすくなるという。
RIA開発者やコンテンツ制作者は、Flashコンテンツに変更を加える必要はない。Googleは既にFlash Player技術を検索エンジンに取り入れており、Flashコンテンツが検索可能になっている。Yahoo!は今後のYahoo! Searchのアップデートに合わせて、SWF検索に対応する予定。AdobeはFlash検索を拡大していく意向だとしている。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 02
メニーコア時代、x86の携帯電話進出――設立40周年を迎えるIntelのパトリック・ゲルシンガー氏が半導体業界を予想する。
サンフランシスコ(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米Intelの技術トップが、来る同社の40周年記念に向けて、半導体業界の4つの未来予想を披露した。当然ながら、Intelの製品が急速に進化し、多数の新たな分野に広がるという予測も飛び出した。
IntelのCTO(最高技術責任者)を務めたこともあるパトリック・ゲルシンガー上級副社長は、サンフランシスコのブリーフィングで、プロセッサに搭載されるコンピューティングエンジンの数は急速に増加するとの予測を示した。今日のパーソナルコンピュータはコアが1?4個のプロセッサを搭載しているが、Intelは「メニーコア」――数十から数百のコアを搭載した製品――時代の基礎作りをしている。
メニーコア化による性能向上はワープロや表計算など現在の一般的なコンピュータ作業には役に立たないだろうが、ゲルシンガー氏は、プログラマーは向上した処理能力の新たな活用法を多数見出すと予測している。
処理に数時間かかる医療画像がすぐに処理されるようになり、双方向的になり、診断が迅速化されるだろうと同氏は語る。正確な音声認識がタイピングに取って代わり、コンピュータのルック&フィールを制御するインタフェースは劇的に進化して、ユーザーの望みをもっと正しく読み取れるようになるだろう。「没入的、直観的、双方向的になる」とゲルシンガー氏は言う。同氏はIntelのデジタルエンタープライズ部門のジェネラルマネジャーを務めている。
ゲルシンガー氏のほかの予測の幾つか――Intelが以前から掲げている広範なテーマをさらに広げたものだ――と同様、メニーコアコンピューティングには問題がある。新たなプログラミング言語、ツール、技術の開発が必要になることだと同氏は指摘する。
同氏の示す2つ目の予想は、Intelプロセッサの基盤設計――x86と呼ばれることが多いが、IA(Intel Architecture)とも言われる――が携帯電話、家電など、今はあまり使われていない用途にも広がるというものだ。携帯電話進出の最大の障壁は、消費電力――Intelの最新のAtomプロセッサでも、消費電力が大きすぎる――と、ARM Holdingsの省電力設計を採用している企業だ。
IntelのAtomは小型の携帯コンピュータに適しており、同社は携帯電話市場を狙った次期バージョンに力を入れているとゲルシンガー氏は語る。同社のx86技術にはソフトの面でも大きなアドバンテージがあると同氏は言う。同技術を使ってPCプログラムを開発している多数の企業が、携帯電話向けのソフトを開発するからだ。
3つ目の予測は、Intelプロセッサの遍在というもっと広いビジョンに関するもので、コンピューティングとインターネットを世界中のすべての人が1日24時間利用できるようになると同氏は予測している。このビジョンからは、マイクロプロセッサ、センサーなどのデバイスを組み合わせて、ATM(現金自動預払機)、自動車、ドアロックなどの製品の機能をさらに強化することがうかがえる。「意識することなくコンピューティングを体験するようになるだろう」
4つ目の予測は、ムーアの法則に関するものだ。この法則は、Intel共同創設者ゴードン・ムーア氏が唱えた「半導体の性能は2年おきに倍増する」という予測で、よく引き合いに出される。Intelは特に、半導体業界が半導体製造の基板となる新世代のシリコンウエハーに移行すると強く確信している。
現行の300ミリウエハーから450ミリウエハーに移行することで、プロセッサ1個当たりの製造コストを40%引き下げることが出来るとゲルシンガー氏は語る。その前提に立つと、450ミリウエハーの採用に必要な数十億ドルを投資できない、あるいは投資したくない半導体メーカーはますます脱落していくと同氏は予測している。
Intelは7月18日に創立40周年を迎える。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 03
MicrosoftはYahoo!の検索事業の買収を検討しており、Time WarnerやNews Corp.に買収への参加を打診していると報じられた。(ロイター)
米MicrosoftはYahoo!の検索事業の買収を目指し、既に複数のメディア大手に買収への参加を打診しており、これが実現すれば、Yahoo!は分割されることになるだろう――。米Wall Street Journal(WSJ)紙が2日、そう報じた。
CNBCテレビは同日正午のニュースでこの記事の内容に異議を唱え、匿名の情報筋の話として、「Microsoftは新たな話し合いは進めておらず、目下、交渉は行われていない」と報じた。これを受けてYahoo!の株価は7%上昇したが、その後の取引で上昇の幅は縮小した。
WSJは事情に詳しい情報筋の話として、「Time WarnerやNews Corp.といったメディア大手との話し合いは予備的なものであり、Yahoo!との取引に発展する可能性は低い」と報じている。
また同紙によると、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは2週間前にYahoo!のロイ・ボストック会長に電話をかけ、パートナー企業と共同での新たな買収案について話し合う場を設けるよう提案したという。
だがその後Microsoftはこの会合をキャンセルしており、Yahoo!はこれを「バルマー氏が今のところパートナーを見つけられずにいる証拠」と受け取った、と同紙は報じている。
Microsoft、Yahoo!、Time Warner、News Corp.に問い合わせたが、いずれの企業からもすぐに返答は得られなかった。
Yahoo!はMicrosoftによる475億ドルの買収提案を拒絶しており、今週初めには、そもそもMicrosoftが本気でYahoo!全体の買収を考えていたかどうかについて疑問を投げ掛けている。ただしWSJによると、Microsoftから提案があれば、Yahoo!にはまだ話し合いに応じる用意があるという。
一方、「物言う投資家」として知られるYahoo!株主のカール・アイカーン氏は同社の取締役を交代させるために新たな取締役候補者名簿を提出しており、8月1日にシリコンバレーで開催される同社の年次株主総会に先立ち、ジェリー・ヤンCEOの解任を要求している。
アイカーン氏はYahoo!に対し、自社売却を申し出るよう呼び掛けたが、MicrosoftはもはやYahoo!全体の買収には関心がないとの立場を明確にしている。
またWSJは、MicrosoftがYahoo!全体の買収交渉を打ち切った直後にYahoo!が1株当たり33ドル前後での身売りをMicrosoftに申し出たとも報じている。
さらに同紙がこの事情に詳しい情報筋の話として報じているところによると、ここ最近、Microsoftの幹部らがアイカーン氏と面会し、株価の上昇につながるであろう取引の実現に向け、Yahoo!の経営陣にプレッシャーを与え続けるためにも、委任状争奪戦において攻勢を強めるよう要請したという。
Yahoo!の株価はNASDAQ市場で一時5.99%アップし、21ドル41セントまで値を上げたが、1日には20ドル20セントで取引を終え、MicrosoftがYahoo!の買収提案を正式に行った日の前日である1月31日以来の最低水準に落ち込んでいる。
一方、Microsoftの株価は1.8ポイント(49セント)値を下げ、一時26ドル38セントで取引された。1日にはMicrosoft株は26ドル87セントと2007年3月以来の最低水準で取引を終えたが、同社の株価は乱高下の中で一時23ドル19セントと過去2年間の最安値圏まで下落した。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 03
2chのスレッドで最も多く「>>」が付けられた発言をランキング表示する「安価賞」を矢野さとるさんが公開した。犯行予告が行われたスレから、予告の発言を見つけ出せるという。

実際に犯行予告が行われたスレで試すと、予告の発言が1位に来る。この予告を書き込んだとして、35歳の男が脅迫の疑いで7月2日に逮捕されている
犯行予告情報共有サイト「予告.in」を開発した矢野さとるさんは7月3日、「2ちゃんねる」(2ch)のスレッド内で、最も多くアンカー(引用符「>>」)が付けられた発言番号やユーザーIDをランキング化する「安価賞」を公開した。
スレのURLを入力すると、アンカーが多い発言番号とIDをそれぞれ1?3位までランキング表示。発言番号10位までの発言内容も、その下に表示する。
犯行予告が行われたスレッドから、その発言を見つけ出すことを目的に構築した。予告に対して「>>1 通報しますた」といったレスが付くケースが多いため、犯行予告があったスレッドのURLを入力すると、高い確率で犯行予告の発言が上位に入る。
犯行予告情報をURLとともに通報してもらうサイト「予告.in」では、2chのスレッドをそのまま張り付けて「犯行予告が行われている」と通報されるケースがあり、どこに予告があるのかすぐに分らないことが多かったという。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 03
PDF 1.7が国際標準「ISO 32000-1」として認定された。
国際標準化機構(ISO)は7月2日、米Adobe Systemsの電子文書フォーマット「Portable Document Format(PDF)1.7」を国際標準「ISO 32000-1」として認定したことを明らかにした。
「ISO 32000-1, Document management - Portable document format - Part 1: PDF 1.7」は、Adobeが開発したPDF 1.7をベースにし、PDF作成ソフト、PDF閲覧ソフトなどの開発者が必要とする情報を供給する。Adobeは同フォーマットの管理権を手放し、ISOが仕様公開や今後のバージョンのアップデートと開発を担当することになる。
「PDFの完全な仕様をISO標準化することで、当社はオープン性に向けた取り組みをよりいっそう強化している」とAdobeのケビン・リンチCTO(最高技術責任者)は述べている。「政府機関などからのオープンフォーマットを求める声は次第に高まっており、PDF仕様のメンテナンスを外部機関が行うことは、革新を促し、過去15年の間に発展してきたPDFエコシステムを拡大し続ける上でプラスになるだろう」
リリースの日付 : 2008 - 07 - 03
カカクコムはiPhone 3Gの購入に関するアンケート結果を発表した。ソフトバンクユーザーはもちろん、他キャリア利用者からの関心も高いという結果に。
カカクコムは7月3日、iPhone 3Gに関するアンケート結果を発表した。調査は6月19日から同25日まで、価格.comにて行われたもので、回答者数は7963人(男女比率は男性89.8%、女性10.2%)。
購入したいかどうかの問いに対して、「必ず購入したい」「既に予約した」と強い購入意思を示す答えを含めると18.1%が購入したいと回答しており、「検討中」(32.8%)も含めると、約半数が何らかのかたちで購入を検討しているという結果となった。
「検討している」「購入したい」「必ず購入したい」と答えた回答者へ購入方法を尋ねると、機種変更と新規(追加)契約は7:3の割合となった。既存のソフトバンク契約者は約8割が機種変更を希望しているが、他キャリア契約者でもその割合が約6割になるという。「ソフトバンク以外のユーザーの約6割が、キャリアを変更してまでiPhoneを購入したいと考えていることが驚き」(同社)。

購入したい理由については、「機能が面白そう」「デザインがよい」「インタフェースが使いやすそう」と続き、期待する機能・サービスについては「音楽を聴く」「タッチパネル操作」「動画を見る」が続いている。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 04
ViacomにYouTubeのユーザーデータを引き渡すよう命じられたGoogleが、個人の特定につながる情報を編集したいと要求している。
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米Googleの弁護士は7月3日、同社が裁判所の命令に従ってYouTubeの「ユーザーログ」――をViacomに引き渡す前に、ユーザーの身元特定につながる可能性のある情報を隠すことを認めてほしいとViacomに求めた。
その前日、Viacomが10億ドルの損害賠償を求めてGoogleを訴えた著作権侵害訴訟で、米ニューヨークの連邦判事はGoogleに対し、YouTubeのユーザーとユーザーが視聴したすべてのビデオを関連付けたデータベースをViacomに提供するよう命じた。
Viacomの広報担当者は3日、Googleが提出を命じられたデータは個々のユーザーの特定につながるものではなく、「ViacomがYouTubeとGoogleに対して起こした訴訟の証拠としてのみ利用される」と語った。このデータは「裁判所の保護命令の下で、機密性の高いものとして扱われる」という。
Viacomがこのデータを欲しているのは、YouTubeとGoogleに対する著作権侵害の申し立てを強固にするためだ。特にViacomは、同社が著作権を保有するビデオの視聴頻度が、YouTubeのほかのアマチュアコンテンツと比べてどのくらい多いかを見極めようとしている。このデータは、著作権付きコンテンツがYouTubeにユーザーを引きつけ、Googleに金銭的利益をもたらしているとするViacomの主張を支持するかもしれない。
このデータをめぐる動きは、YouTubeのデータベースにどれだけのデータを集められるのかという議論の中で起きたもの。このデータベースはそれぞれのビデオ視聴と、そのビデオを見たユーザーの一意のログインID、そのユーザーのコンピュータのIPアドレスを関連付けている。
このデータベースには、氏名や電子メールアドレスなどの個人情報は含まれていない。だが、データ提出を求めた裁判所の命令は、すぐさまプライバシー擁護派の批判を浴びた。彼らはこのデータがオンラインビデオ利用者の視聴習慣を暴く可能性があると主張し、ユーザーはIDに自分の名前の一部などを使う場合も多いと指摘している。
裁判所命令に関する「市民からの多くの抗議」を理由に、Googleの弁護士はViacomに、データ提出前にユーザー名とIPアドレスを編集したいとする書簡を送った。
Viacomの広報担当者は声明文でGoogleの懸念に対処すると述べているが、Googleが書簡で要求したことについてはコメントを控えた。「われわれはこの件で協力を続ける。Viacomは機密情報を保護する強力な枠組みを開発することに力を入れている」
Googleはユーザー情報を求めるViacomの要求に、Viacomが「ログインIDとIPアドレスに基づいて、YouTubeユーザーの視聴習慣とアップロード習慣を割り出せてしまう」との理由から反対していたと法廷文書には書かれている。
ルイス・スタントン判事は、プライバシーの懸念は「推測の域を出ない」ものであるとし、データベースは「ある期間にそれぞれのビデオが何回視聴されたか」の記録にすぎないと主張した。
プライバシー擁護派は、こうした議論は、GoogleとYouTubeが保持しているユーザーとオンラインサービスに関するデータがいかに巨大かを思い起こさせると指摘する。YouTubeの広報担当者は、同社は一部市場で特定の種類のコンテンツを禁止するためではなく法律に従うため、またユーザー体験を向上させるためにIPアドレスを記録していると説明する。
またこの訴訟でスタントン判事は2日、YouTubeは同社サイトを走らせている「ソースコード」を提出する義務はないとの判決を下した。
それに関する声明文で、Googleの上級法務顧問キャサリン・ラカベラ氏は、Googleは「裁判所が、Viacomがユーザーのプライベートなビデオや当社の検索技術を利用することを許可しないなど、証拠開示にある程度の制限を設けたことをうれしく思う」と述べている。「Viacomの広範過ぎる視聴履歴の要求が認められたことには失望した」と同氏は付け加えている。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 04
Yahoo!がAOLとの統合について、Time Warnerと話し合いを進めている。その一方では、News Corp.もYahoo!に接触している。
[Jessica E. Vascellaro, Merissa Marr, John R. Wilke, Shira Ovide,The Wall Street Journal]
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米Microsoftが米Yahoo!に関して新たな取引の可能性を模索している一方で、Yahoo!はほかのパートナー候補への働き掛けを続けている。
Yahoo!が米Time Warnerとの統合交渉を再開したと事情筋は伝えている。両社は、Microsoftが5月に475億ドルの買収提案を取り下げた後の小休止後に、新たな話し合いを持ったという。協議はまだ、4月に行われたときほど本格的にはなっていない。4月の協議では、Time WarnerのAOL部門を100億ドルと評価していた。Yahoo!の株価はその後急落した。
両社は数カ月前に検討し始めた計画――Time WarnerがAOLをYahoo!に統合し、統合後の企業の一部株式を取得する――について話し合っている。
Yahoo!陣営周辺には、News Corp.の姿も見えている。だが両社の接触は、提携の可能性について現実的な協議をするというよりは、状況を見るためのものだ。News Corp.はWall Street Journal発行元のDow Jonesの親会社。
Yahoo!の動きからは、Microsoftが買収提案を撤回してから2カ月が経ち、Yahoo!が独力あるいは合併による株主還元強化を求める強い圧力にさらされていることがうかがえる。Googleとの検索広告提携は、Yahoo!が単独で成功できるのかという株主の懸念を和らげるに至っていない。数週間後の8月1日にはYahoo!の株主総会が控えており、そこで投資家のカール・アイカーン氏は、同社の取締役を入れ替えようとしている。Yahoo!とパートナー候補の協議は、同社にとって、事業を軌道に戻すために劇的な変更も考えるという姿勢を示すための取り組みの一環だ。
Yahoo!の株価は2日、3.4%上昇して20.88ドルで引けたが、Microsoftが最初に買収提案を発表した後の約30ドルを大きく下回っている。Yahoo!のジェリー・ヤンCEOなどの幹部は今週、検索事業の売却に消極的な姿勢を改めるよう求める株主に対し、立て直しに向けた計画を説明した。
ヤン氏は会合の中で、検索事業を保持していなければ、最先端のオンライン広告システムを築けないとする自身の見解を擁護したと株主は言う。またYahoo!株主は引き続き、Microsoftに対し、Yahoo!検索事業の提示額を引き上げるよう迫っている。
Microsoftは、Yahoo!がほかのパートナー候補と協議していることもあり、Yahoo!と別の取引をすることを考えていると事情を知る筋は言う。MicrosoftはYahoo!との提携について、News Corp.に協力を打診した。
ある案では、MicrosoftはYahoo!の検索事業を取得し、News Corp.は傘下のMySpaceをYahoo!の残りの部分と統合することを考えていると事情筋は伝えている。そうした取引で大きな問題になるのは、Yahoo!が検索事業の売却により大きな課税上の打撃を受けるかもしれない点と、Yahoo!が事業統合でできた会社の大部分の株式を確保する必要がある点だという。
MicrosoftとNews Corp.は予備的な協議をしただけだと情報筋は話す。Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは、Time Warnerのジェフ・ビュークスCEOにも電話して協力を呼び掛けたが、詳しい話し合いには至っていない。
情報筋によると、Time Warnerはそれとは別に、AOLに関してMicrosoftと話し合いを続けているという。MicrosoftはYahoo!を獲得して、あるいはYahoo!なしで規模を拡大する方法を模索している。
こうした話し合いで、4社はいずれも、オンライン広告リーダーのGoogleに対抗するための事業統合を模索するというおなじみの取り組みへと立ち返っている。検討中の統合案のうち多くは、以前にも話し合いが行われ、たいていは価格で折り合いが付かずに却下されている。
Yahoo!は、ライバル各社の問題の解決に役立つだけの規模を有しているが、自身も助けを必要としている。うまみのある検索広告市場でYahoo!のシェアは低下し続けており、オンラインで簡単にディスプレイ広告を購入できる新ツールなどの新たな計画の多くはまだ初期の段階にある。だがAOLあるいはNews Corp.との取引をYahoo!が成功させるのは、Microsoftへの身売りよりも難しいだろう。Yahoo!株主は複雑な資産の交換よりも、現金での取引を好む可能性が高いからだ。
Yahoo!とGoogleは、Yahoo!がGoogleの検索広告を表示し、広告収入を分け合うという検索提携に関して米司法省の調査を受けている。
同省は調査の計画を、両社が6月半ばに提携を発表した後に明らかにした。同省の広報官は7月2日、調査は継続中と語った。欧州の独占禁止当局も、調査を計画している。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 05
全ロム【ぜん-ろむ】
アキバでは聞き慣れない単語を耳にすることがある。製品や規格の略称、店員同士の隠語、ちょっと“通”な注文の仕方など、そんな「アキバワード」をチェックしよう。
全ロム【ぜん-ろむ】(光学ドライブ)

全ロムで人気の「DH-401S06C」意味
BD/DVD/CDといった光学メディア各種を読み込めるドライブを指す
解説 Blu-ray Disc対応ドライブの低価格化が進むなか、ひときわ安く売られているのがBD-R/RE/ROMの「読み込みだけ」に対応したタイプだ。多くのドライブは、CD-R/RWやDVD±R/RWの書き込みは可能だが、一部には全メディアリード対応のみという製品もある。
そうした機種は、店員さんの間で「全ロム」と呼ばれることがあるらしい。全ロムの代表としてLITEONのBDドライブ「DH-401S06C」が知られており、こちらは2万円以下で売られている。

対応ドライブが少なくなり、肩身が狭い思いをしているカラ付き。でもカラから出れば普通のメディア
ある店員さんは「DVDスーパーマルチが普及しきっているので、BD-ROMを見るためだけに全ロムを選ぶ人は割と多いです。だけど、知らないでレジに持ってくる人もいるので、毎回お客さんに確認しています。あ、ちなみに、全ロムといってもDVD-RAMが読めないものは結構あります。カラ付きの場合はまず無理ですね」と語る。前述のDH-401S06Cも、DVD-RAMの読み込みは非対応だ。
なお、「カラ付き」とはカートリッジに封入されたDVD-RAMメディアのことを指す。カラ付きDVD-RAMのほとんどは、メディアをカートリッジから取り出せるが、DVD-RAM規格のタイプ1だけは外すことができない。
用例 「カラ付きまで読めるなんて……恐ろしい子!」
リリースの日付 : 2008 - 07 - 06
見慣れてしまったYahoo!やGoogle、IBMなどの社名だが、その由来をご存知だろうか?
多いのは「創業者名と創業地名」
社名の付け方でポピュラーなのは、創業者の名前を採用するというもの。世界的なIT企業でいえば、まずヒューレット・パッカード。1939年に同社を創業したウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカードの名前が社名の由来になっている。大手PCメーカーのデルも同様で、1984年に創業したマイケル・デル会長の名前がそのまま社名になっている。
日本でも創業者の名前に由来する企業は多いが、大手IT企業の中にもいくつかある。最も有名なのは、松下幸之助が創業した松下電器産業だが、同社は2008年10月にコーポレートブランドの「パナソニック」に社名を変更する予定だ。ほかには、沖牙太郎が創業した沖電気工業、樫尾忠雄が創業したカシオ計算機などが創業者に由来する社名として挙げられる。
創業者の名前と同じく、社名の由来として多いのが創業地の名前。シスコシステムズの「シスコ」はサンフランシスコから採ったものであり、アドビシステムズの「アドビ」は、創業メンバーの自宅裏を流れる川の名前だ。日本では、茨城県日立市で創業した日立製作所が有名だが、「日立」という地名はそもそも、葵の印籠でお馴染みの水戸黄門(徳川光圀)が名付けたものだという。部分的に地名が残る社名としては、東京芝浦電気から社名変更した東芝、京都セラミックから社名変更した京セラなどがある。
キーワードの頭文字を並べる形で省略し、社名とする企業も多いが、その代表と言えるのが、アイ・ビー・エムだろう。この社名は、創立者のトーマス・J・ワトソン・シニアが名付けたInternational Business Machinesの頭文字を並べたものだ。

Oracleの中国語表記は甲骨文
事業領域を社名に採用した企業としては、マイクロソフトやインテルが挙げられる。ビル・ゲイツとポール・アレンが創業したマイクロソフトは、マイクロコンピュータのソフトウェアを作る企業という意味から名付けられた。一方のインテルは、インテグレイテッド・エレクトロニクスを略したもの。ただし、当初は創業者のゴードン・ムーア名誉会長とロバート・ノイスの名前から、ムーア・ノイスという社名にしようと考えていたという噂もある。
サン・マイクロシステムズのSunは、Stanford University Networkの略。創業メンバーの1人、アンディ・ベクトルシャイムがスタンフォード大学のネットワーク用ワークステーションを自作したことに由来する。預言や神託を意味する英単語と同じ綴りのオラクルは、創業者のラリー・エリソンが開発に携わったCIA向けのデータベース「Oak Ridge Automatic Computer and Logical Engine」の頭文字から採ったものだと言われている。ちなみに同社の中国語表記は「甲骨文」。歴史の授業で習った通り、動物の骨や甲羅に記されたお告げを意味し、まさに神託、オラクルとなる。
「Yahoo!」末尾の“O”はOracleから
そのオラクルが社名に含まれているのが、ヤフーだ。Yahoo!の名前は、「Yet Another Hierarchical Officious Oracle」というデータベースの略称だという説が有力。ただし、開発者のデビッド・ファイロとジェリー・ヤンは、ならず者を意味する英単語だと主張しているという。また、かけ声の「ヤッホー」という意味の「Yo-ho!」を掛けているとも言われており、実際に1994年の創業当時には、ヤフーではなくヤッホーと呼ぶ人もいた。
なんとスペルミスから生まれたというのが、グーグルだ。Googleは、10の100乗を意味するgoogol(グーゴル)を間違え、ドメイン名を「google.com」と登録したことが由来になっているという。正しく登録されていれば、検索することを“ググる”ではなく“グゴる”と言っていたかもしれない。
こうして見てみると、ユニークな社名の付け方が多いことに驚かされる。あなたの会社の名前の由来は何ですか?
リリースの日付 : 2008 - 07 - 07
初夏に予定されていたSP3の自動配布が、「近々」始まる。
米Microsoftは間もなく、Windows XP Service Pack(SP)3の自動配布を開始する。同社ニュージーランド支社のテクニカルアカウントマネジャー、ニック・マケクニー氏が自身のブログで明らかにした。
同氏は、「Windows XP SP3が近々Automatic Update向けにリリースされることをお知らせしたい」とブログで述べている。具体的な日付は明らかにしていない。SP3は5月7日にダウンロード配布が始まり、自動配布は初夏に予定されていた。
ユーザーがAutomatic Update経由でSP3をインストールするのを望まないシステム管理者は、Microsoftの「Windows Service Pack Blocker Kit」か、同社が提供する各種のアップデート管理ソリューションを利用するよう同氏は勧めている。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 08
初期のCGMヒーローだった田代まさしさんが刑務所を満期出所し、刑務所生活を振り返った。
覚せい剤取締法違反などの罪で懲役3年6月の実刑判決を受けた元タレント、田代まさしさん(51、写真)が先月26日、服役していた栃木県大田原市の黒羽刑務所を満期出所した。芸能界復帰もささやかれるが、前途は多難のようだ。
「一部週刊誌に“激太り”と書かれたが全くの誤報。“激やせ”ではないが、かなり疲れてやつれていた。生活環境の変化やストレスだろう。元気もなかった」
こう話すのは、出所日に東京都内で田代さんと会ったという月刊誌「創」の篠田博之編集長。
「それから1週間後にまた会った。少し元気になっていたが、今度は下痢に悩んでいた」とも。
田代さんは、これまでに盗撮や覚醒剤などで3回逮捕されている。2005年3月に東京地裁の実刑判決が確定し、生まれて初めて収監された。
当初、関係者の間では今年2月に出所すると言われていた。事実上、田代さんの身元引受人となっている篠田氏は「拘置中に口頭で離婚に同意していて、服役中に正式に離婚した。それで身元引受人がいなくなり、仮釈放がつかなかった」と明かす。
田代さんは収監直前まで「創」で手記を連載していた縁で、8日発売の8月号でも約3年半の刑務所生活について詳しく語っている。
それによると、出所したのは午前8時半で、「そこで振り向くとまた刑務所に戻ってくるというジンクスがあるので振り向かずに車に乗り込んだ」という。
また獄中では「ここに田代まさしがいるんだって」と話す受刑者に「僕が田代だよ」と言っても信じてもらえなかったことも。
水虫に悩まされたり、カラオケを勧められても歌わなかったり。「決まった日課をこなすだけなので、すごく退屈でした。毎日が単調で地獄のような日々でしたね」と振り返っている。
今後は「全くの白紙。何ひとつ仕事が決まらず不安が大きいようだ。映画監督などを含め、本人は芸能界復帰はもう無理だろうと思っている。まだ家族がいれば状況は違うのだろうが…」と篠田氏は心配する。
田代さんは16日、東京・阿佐ヶ谷ロフトのトークイベントで出所後初めて公の場に姿を現す。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 08
オンラインのApple Storeがおなじみのメンテナンス画面に切り替わった。メンテ明けにはiPhone 3G販売方法の詳細がアナウンスされるのだろうか。
オンラインのApple Storeが7月8日、おなじみのメンテナンス画面に切り替わった。

アップルといえば、話題のプロダクト「iPhone 3G」が11日に販売開始されるが、いまだ販売方法についてアップル側からの詳細なアナウンスは行われておらず(「iPhone 3Gは日本では7月11日に発売となります。販売条件等については、後日あらためてお知らせいたします」と掲載されていた)、メンテナンス後にはiPhone 3Gの販売方法についての情報が掲載される可能性が高いと思われる。
また、WWDCの基調講演では、他社製アプリケーションの販売を行う「AppStore」もiPhone 3Gの販売開始と同時にオープンすることが明らかにされており、こちらについてもメンテナンス後に情報が公開される可能性がある。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 08
Microsoftは7月7日に発表した公式声明の中で、「この1週間、MicrosoftとYahoo!との間の合意形成の可能性についてカール・アイカーン氏と話し合う機会があった」ことを明らかにした。その合意とはおそらく、MicrosoftがYahoo!のコア検索技術の買収につながるものだろうが、わたしが以前から指摘しているように、これはYahoo!を骨抜きにするものだ。
億万長者の乗っ取り屋アイカーン氏は、別の書簡の中で自身の見解を示している。
「わたしはこの1週間、Microsoftのスティーブ・バルマー氏と何度も話し合った。1時間に及ぶこともあった。ケビン・ジョンソン氏などのMicrosoft上級幹部が会合に同席したこともあった。われわれの話し合いは業界全般に関する話題が中心だったが、Yahoo!とMicrosoftの提携の可能性という重要な問題についても話し合った」
この声明は明らかに、Microsoftが舞台裏で画策していたことを示すものだ。結局、スティーブ・バルマーCEO率いる同社は、それほど潔くはないのだ。Yahoo!とプロキシーファイト(委任状争奪戦)をしないというMicrosoftの以前の決定は、冷静な判断のように思えた――Microsoftは買収提案を取り下げ、これ以上争わないと決めたのだ。
スティーブが5月3日に送付したYahoo!買収提案取り下げの書簡には、次のように記されている。「今週行われた話し合いの内容をよく検討した結果、Microsoftが貴社の株主に直接オファーを出すのは賢明ではないことが明らかになった。このアプローチは、必然的に長期間に及ぶ委任状獲得合戦、そして最終的に株式公開買い付け提案につながるものだ。貴社との交渉の結果、貴社は当面、MicrosoftにとってYahoo!が買収対象としてふさわしくないようにする手段を講じるだろうと判断するに至った」
しかしこれは必ずしも真実ではない。カール・アイカーン氏はそのとき既に前面に登場し、何らかの動きに出る姿勢を示していた。Microsoftの幹部もそれを知っていたはずだ。ひょっとすると、アイカーン氏から接触があったかもしれない。Microsoftは醜いプロキシーファイトにかかわる必要はなかった。カールがほかの企業に対してそうしたように、その役割を再び演じるつもりだったのだから。
ここにきて、両サイドは再び話し合いを行っている。それも互いに相手と交渉しているだけではない。Microsoftの7月7日付の書簡は、明らかにYahoo!株主の目を意識したものだ。カール・アイカーン氏は、プロキシーファイトによる取締役会クーデターを組織化するのに株主の票を必要としているのだ。Microsoftの書簡の抜粋を以下に記す。
「昨年前半に交渉を行い、今年の1月31日以降も交渉を行ってきたが、受け入れ可能な条件でタイムリーにYahoo!の現在の経営陣および取締役会と合意に至ることができなかった。われわれは彼らとの合意に達することは不可能だと判断した。しかしYahoo!取締役選挙の後で、MicrosoftはYahoo!との重要な取引について新しい取締役会と交渉する用意がある。この取引とは、巨額の財務保証によってYahoo!の検索技術を買収するか、代替案として同社全体を買収するというものである」
Yahoo!の株主がMicrosoftとの取引を望んでいるのであれば、取締役会の刷新が必要だ。わたしの考えでは、これはYahoo!の株主にとって長期的に損になる取引だ。彼らが最も得をするケースとはMicrosoftによる全面的な買収だろうが、これはMicrosoftにとっては損だ。Yahoo!の検索技術だけを買収するのはMicrosoftにとって得になるが、長期的にはYahoo!にとって損になる。同社にとって検索はあらゆる事業展開の中心軸なのである。Yahoo!から検索技術を取り上げれば、同社は痛ましい崩壊の道をたどることになるだろう。
Microsoftの書簡にある、次のくだりには笑えてしまう。
「アイカーン氏が今日の声明で指摘しているように、現時点で買収の価格や条件などの重要な細部について話し合うのは時期尚早であるようだ。われわれはYahoo!の株主が同社の運命を決定する権利を尊重しており、Yahoo!の株主総会の前にこれらの問題に関する論評にかかわるつもりはない」
「運命を決定」する「権利を尊重する」だって? 冗談はよしてもらいたい。Microsoftは頼まれもしない買収提案をして以来、Yahoo!の運命を手中に収めようとしてきたのではないか。今回の書簡にしても「Yahoo!の株主総会の前に」その運命に影響を与えることが狙いなのだ。
さらにMicrosoftの書簡からの引用を続けよう。
「Yahoo!がGoogleとの合意を発表した6月12日にわれわれが説明した通り、検索事業の買収および提携に関するわれわれの提案は、Yahoo!の株主および市場全体に大きな価値をもたらしたと考えている。われわれは今後も自社のオンライン検索と広告事業を推進するつもりだが、われわれの立場は変わっていない。このため、アイカーン氏がこの方針を含む交渉に関心を示したことを歓迎する」
「将来の取引が成立する保証はもちろんないが、新しい取締役が選出されれば、われわれはYahoo!の株主総会後直ちに交渉に入る準備がある」
要するに、“Microsoftは現在のYahoo!の取締役会とこれ以上交渉するつもりはない。Microsoftはカール・アイカーン氏とは交渉する。そして取締役会が刷新された場合にのみ取引をする用意がある”ということだ。これが株主の投票に影響を与えないはずはない。
Yahoo!は、Microsoftとカール・アイカーン氏に対抗して株主に送った書簡の中で、Microsoftとの交渉を再開する意思があることを強調するとともに、現在何が起きているのかを的確に説明した。
「アイカーン氏が推薦した取締役とMicrosoftの経営陣との間で行われる将来の“交渉”で決まる価格で検索事業をMicrosoftに売却するようYahoo!に強制するために、バルマー氏とアイカーン氏が手を結んだのは明らかだ。これはYahoo!の株主の利益になる結果にはつながらないとわれわれは確信している」
まさにその通りだ。MicrosoftはもはやYahoo!を買収したいとは思っていない。Yahoo!の検索事業が欲しいだけなのだ。Yahoo!の取締役会は、そのような取引は実質的に自社を崩壊させるものだと認識している。だからMicrosoftはこの代替プランでアイカーン氏と手を組んだのだ。これは同社にとって実に素晴らしいプランである。Yahoo!から最も素晴らしい資産を手に入れ、GoogleとYahoo!の検索提携を棚上げにさせ、競争相手としてのYahoo!をガタガタにすることができるのだ。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 09
iPhone 3Gは速く安くなり、真の多用途コンピューティングプラットフォームになる可能性も秘めている。だが、隠れた代償もある。
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米AppleのiPhoneは1年前のデビュー以来、世界で最も影響力のあるスマートフォンとなり、その美しさと機能性から賞賛されている。あらゆるライバルのハードルを上げた、真の携帯型コンピュータだ。だが、初代iPhoneには大きな欠点が2つあった。値段が高いことと、高速携帯ネットワークにつなげなかったことだ。
Appleは7月11日に、この2つの問題に対処し、ハード・ソフト面とも初代のルック&フィールを残した第2世代モデル「iPhone 3G」を発売する。
iPhone 3Gの基本的なモデルは199ドル。旧バージョンの399ドルの半額だ。HDD容量が大きい方のモデルは499ドルから299ドルになった。しかも新モデルは携帯電話ネットワークでのデータ転送速度がかなり速くなっている。3Gと呼ばれる高速な技術を使うからだ。それにGPSチップを搭載し、測位機能が向上している。
Appleはまた、iPhone向けOSの第2世代版も立ち上げる。新OSには、企業システムの電子メール、予定表、アドレス帳とのワイヤレス同期などの優れた新機能が盛り込まれる。サードパーティーのiPhone向けプログラムを販売する新しいオンラインストアもできる。Appleはこのストアにより、iPhoneがゲームやプロダクティビティアプリケーションなどもっと幅広い用途に使えるようになることを期待している。新しいOSとストアは、旧モデルのiPhoneでも無料アップデートにより利用できる。
2週間ほどiPhone 3Gをテストしたところ、ほぼ約束通りの出来であることが分かった。特に、AT&Tの3Gネットワークでの電子メールとネットサーフィンは、初代モデルが対応しているAT&Tのネットワークよりも3?5倍速かった。
iPhone 3Gは3Gネットワークに対応した初の携帯電話とは言えないし、まだ一部の競合製品よりも高額だ。だが全体的には、既に素晴らしいデバイスが、もっと便利になったと感じた。またサードパーティーのプログラムを受け入れるようになったことで、iPhoneは真の多用途コンピューティングプラットフォームになる機会を得た。
iPhone新モデルの高速化と低価格化には、2つの大きな隠れた代償がある。1つは、わたしのテストでは、日常的な利用で、初代モデルよりもかなり早くバッテリーが切れたということだ。3Gネットワークへの接続の方が消費電力が大きいためだ。ほかのスマートフォンとは違って、iPhoneはバッテリーを外すことができず、予備と交換できないため、これは特に大きな問題だ。
2つ目は、Appleと米国で独占契約しているAT&Tが、無制限データプランの月額料金を10ドル引き上げたため、iPhone本体の値下げ分が帳消しになるということだ。iPhone 3Gを安い価格で買うには2年契約を結ばなければならないが、料金の値上げ分は2年間で240ドルとなり、本体の値下げ分200ドルを上回る。テキストメッセージを利用したいなら、さらにコストは上がる。初代モデルでは1カ月につき200通まで無料だったが、新モデルでは月額5ドルで200通、2年で120ドルになる。
iPhone 3Gには、初代モデルが一部で敬遠される理由となった特徴がまだ幾つか残っている。iPhoneは物理的なキーボードの代わりにバーチャルキーボードを採用している。わたしはバーチャルキーボードは簡単で正確だと思うが、皆がそう思っているとは限らない。それに、米国やほかの多くの地域では、iPhoneはまだ1社のキャリアのみが提供しており、そのキャリアのカバーエリアや料金プランを受け入れられない人もいるかもしれない。
新モデルで変わった点を以下に簡単にまとめる。
デザイン
新モデルの見た目は、初代モデルとほぼ同じだ。長さも幅も同じで、同じ大きさの鮮やかなディスプレイを搭載している。ボタンの数も配置も同じだ。主な違いは背面で、メタルで平らだったのが、プラスチックになり丸みがある。真ん中がわずかに厚くなって、端に行くほど薄くなっている。それから、初代よりも少し軽い。
初代と同様に、ストレージ容量の違う2つのモデルが提供される。8Gバイトと16Gバイトだ。上位モデルは黒と白の2色ある。
新モデルではオーディオが大きく改善されている。音楽再生時とスピーカーフォン利用時に、スピーカーの音量が大きくなっているように感じた。だが車で内蔵Bluetoothシステムを使ったときにはエコーが発生した。それから、初代ではヘッドフォンジャックが奥まったところにあったが、新モデルでは表面上にあるため、標準的なステレオイヤフォンを差し込める。
しかしカメラは依然として最低限のものだ。ビデオ撮影はできず、解像度はたった200万画素。電源アダプタは少なくとも米国では小さくなったが、充電ドックは付属しなくなり、ケーブルだけになった。
ソフトウェア
基本的なソフトウェアはだいたい同じだ。最大の違いは、一部ユーザーが、多くの企業が使っているMicrosoftのExchange ActiveSyncサービスをフルに使えるようになったことだ。わたしのテストでは、数分でiPhone 3Gを使って会社のExchangeサーバに接続でき、会社のメール、予定表、アドレス帳はiPhone 3Gに複製された。iPhone 3Gで加えた変更は、すべてほぼすぐに会社のPCのMicrosoft Outlookに反映された。その逆もだ。会社のサーバに届いた電子メールはすぐにiPhone 3Gにプッシュされた。
欠点
個人メールとExchangeのアカウントの両方を新iPhoneで使えるものの、Exchangeの予定表、アドレス帳と同期化したら、個人用の予定表とアドレス帳が消えてしまう。
新モデルとOSをアップグレードした初代モデルでは、Appleのコンシューマー向けサービス「MobileMe」も使える。このサービスではプッシュ型電子メール、予定表、写真、アドレス帳を提供する。
ほかにも改良点はある。複数のメールを一度に消せるようになり、ペアレンタルコントロール、アドレス帳検索もできるようになった。メール内の写真やWebサイトの写真を保存することもできる。添付ファイルとして送られてきたPowerPointファイルを開くことも可能になったが、テストでは、大容量のPowerPointを開くと端末がクラッシュした。
初代になかったソフトで、新モデルにもないものもまだある。コピー&ペースト、ユニバーサル検索、インスタントメッセージング(IM)、携帯電話間で手早く写真を送るMMS(マルチメディアメッセージングサービス)はない。
ネットワーク
初代と同様、新モデルはWi-Fiまたは携帯電話ネットワークを介してインターネットに接続できる。だが3Gネットワークへの対応で、新モデルではWi-FiホットスポットにいないときでもWebサーフィンや電子メールの利用などがより便利になった。ワシントンD.C.とニューヨークでテストしたところ、ほとんどの場合200K?500Kbpsでデータを転送できた。初代モデルを同時に同じ場所でテストしたときは、AT&TのEDGEネットワークで、70K?150Kbpsだった。新モデルはだいたい、初代よりも3?5倍高速だった。
AT&Tは米国の280都市で3Gネットワークを展開しており、年内に350に拡大することを目指しているが、基地局の入れ替えは段階的に行われているため、対象都市のすべての場所が3Gに対応しているわけではない。3Gネットワークがないときは、新モデルはEDGEに接続する。
3Gの副次的なメリットとしては、地域によっては音声通話がつながりやすくなる。近所のショッピングセンターでは、初代モデルはAT&Tのサービスにほとんどあるいはまったくつながらないが、新モデルの電波受信状況はよかった。それでも、大通りでは通話がちょくちょく途切れることがあった。ニューヨークで、ハドソン川沿いをタクシーで移動中、iPhone 3Gに大事な電話がかかってきたが、3回切れてしまった。結局、安いVerizonの携帯電話を借りたらちゃんと受信できた。
バッテリー駆動時間
Appleは、3Gネットワーク利用時は5時間の通話または5時間のインターネット接続ができるとしている。通話時間はEDGEネットワークの2倍、インターネット接続時間はWi-Fi利用時より1時間長い。
そこで3Gネットワークを使った独自のバッテリーテストを実施した。Wi-Fi機能はオンにしたままだったが、Wi-Fiネットワークには接続しなかったため、iPhone 3Gは3Gネットワークしか使えなかった。音声通話は4時間27分と、Appleが言う最大通話時間より短かった。昨年初代モデルで実施したテストの結果よりも3時間ほど短い。3Gネットワーク経由でインターネットに接続したところ、バッテリーは5時間49分持った。Appleの公称よりも長いが、昨年のテストでWi-Fi経由で接続したときの9時間よりもかなり短い。
さらに重要なのは、日常的な用途に使っていて、午後の早い時間か中ごろにバッテリー残量が20%を切ったことが何日かあり、バッテリーが1日で完全に切れたということだ。この問題は、可能な限り3GではなくWi-Fiを使い、ディスプレイの明るさを下げ、許す限り3G機能を完全にオフにすることで乗り切った。
iPhone 3Gのバッテリー駆動時間は、一部の競合3G携帯と同程度か、より優れている。だが、競合製品はバッテリーを交換できるが、iPhoneではできない。
サードパーティー製ソフト
Appleの期待通りにことが進めば、サードパーティー製ソフトはiPhone 3G、それからOSをアップグレードした初代モデルの最大の魅力となるかもしれない。一部の推定では、この種のソフトがすぐに数百種類(無料のものも、有料のものもある)出回るようになるという。
Appleはテスト用のプログラムを渡してくれなかったが、新しいOSにアップグレードした初代モデルで幾つかテストしててみた。iPhoneのモーションセンサーを使って動きを操作するゲームや、America Online(AOL)のAOL Instant Messenger(AIM)、音楽ストリーミングができるAOL Radio、ビデオ検索エンジンTruveoを試してみた。どれも問題なく動いた。
Appleがプレビューしたプログラムの中には、Salesforce.comの営業支援プログラム、セガのゲーム「Super Monkey Ball」、eBayの入札プログラムなどがある。Associated Pressのニュースリーダー、メジャーリーグの試合中継を見られるプログラム、薬品照会ソフト「Epocrates」などの医師向けソフトなども公開されている。
まとめ
iPhoneの購入を、値段が下がるまで、あるいは3Gに対応するまで待っていた人は、サービス料金の値上がりとバッテリー駆動時間の短縮に耐えられるなら買いだろう。初代モデルを持っていて、気に入ってはいるけれど、もっと携帯データ通信を高速にしたいという人も買いだ。だがもしiPhoneを持っていて、たいていはWi-Fiを使えるというのなら、新モデルの購入はひとまず控えて、無料でOSをアップグレードしてから、新モデルに買い換える価値があるかどうかを判断するべきだろう。
| iPhone 3G | 初代iPhone | iPod touch | |
|---|---|---|---|
| 容量 | 8G/16Gバイト | 8G/16Gバイト | 8G/16G/32Gバイト |
| インターネット接続 | 携帯電話ネットワーク/Wi-Fi | 携帯電話ネットワーク/Wi-Fi | Wi-Fiのみ*1 |
| 最速の携帯電話ネットワーク | 3G | EDGE | - |
| 携帯電話ネットワークの速度*2 | 200K?500Kbps | 70K?150Kbps | - |
| 価格 | 199/299ドル*3 | 399/499ドル*3 | 299/399/499ドル |
| データプラン月額料金(AT&T)*4 | 30ドル | 20ドル | - |
| テキストメッセージプラン月額料金*5 | 5ドル | データプランに含まれる | - |
| GPS | あり | なし | なし |
| iPhone 2.0ソフト | 込み | 無料アップグレード | 10ドルでアップグレード |
| サードパーティー製プログラム | 対応 | 2.0へのアップグレードで対応 | 2.0へのアップグレードで対応 |
| Microsoft Exchange | 対応 | 2.0へのアップグレードで対応 | 2.0へのアップグレードで対応 |
| 連続通話時間*6 | 3Gで5時間、EDGEで10時間 | 8時間 | - |
| 連続待受時間*6 | 300時間 | 250時間 | - |
| インターネット接続時間*6 | 3Gで5時間、Wi-Fiで6時間 | Wi-Fiで6時間 | - |
| 音楽再生時間*6 | 24時間 | 24時間 | 22時間 |
| 動画再生時間*6 | 7時間 | 7時間 | 5時間 |
*1:iPod touchは携帯電話ではなく、Wi-Fi経由でのみネットに接続できる
*2:利用可能な最速のネットワークを使ったWSJのテストに基づく
*3:米国での価格。AT&Tの2年契約付き
*4:電子メールなど、インターネットベース機能の無制限利用を含む
*5:月間200通のテキストメッセージ含む
*6:Appleの公称
リリースの日付 : 2008 - 07 - 09
「pixiv」の6月のページビューが2億を突破した。
クルークはこのほど、イラストSNS「pixiv」の月間ページビュー(6月6日?7月6日)が2億を突破したと発表した。
pixivは昨年9月に開設。3月に月間ページビューが1億を突破してから、約3カ月で倍増した。
登録会員数も伸びている。3月時点では10万会員だったが、7月6日時点では約22万に達した。イラストは累計約82万枚が投稿されている。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 09
iPhone 3Gが発売される7月11日、東京と大阪の量販店で発売記念セレモニーが開催される。東京のイベントには、ソフトバンクモバイル社長の孫正義氏が参加。iPhone 3Gの発売にかける意気込みを語る模様だ。
アップルの「iPhone 3G」が発売される7月11日、東京と大阪の量販店が発売記念セレモニーを開催する。

東京では、ビックカメラ有楽町店本館が11時10分から1階店頭ピロティで、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaが11時45分から第2エントランスでiPhone 3G 販売カウントダウンセレモニーを開催。両イベントにはソフトバンクモバイルの孫正義社長が参加する予定だ。なおビックカメラ有楽町店本館のソフトバンクモバイルコーナーには、7月11日から「iPhone 3G 実機体験コーナー」が設置され、来店者が実機を手にとって試せるという。
大阪では、ヨドバシカメラ マルチメディア梅田が11時45分から1階入り口前でセレモニーを開催。このイベントには、ソフトバンクモバイル副社長の富田克一氏が参加する。
iPhone 3Gは、全国の取扱店で7月11日の正午から販売が開始され、ソフトバンク表参道のみ、午前7時から先行販売を行う(番号ポータビリティでの転入受付は午前9時から)。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 10
いよいよ発売日が迫ってきた「iPhone 3G」だが、今回は普通にソフトバンクの携帯電話を買うのとは少し事情が異なるようだ。価格や契約前に知っておくべきことをまとめたので、行列に並ぶ前にしっかり確認しておいてほしい。
いよいよ今週の金曜日に、ソフトバンクモバイルから「iPhone 3G」が発売される。すでにネット上には予約分の入荷が確定している人、予約をしたもののキャンセルされてしまった人、予約をしたもののショップからの連絡がない人、最初から並ぶ気の人などのさまざまな書き込みやエントリーがあるが、あらためてiPhone 3Gを発売日に購入するために必要なものや知っておくべきことを整理しておこう。
販売開始時刻
iPhone 3Gの販売開始は、7月11日の正午から。手続きがその時点から始まることになるので、実際に手にできるのはもう少し後になる。販売するのは量販店とソフトバンクショップを始めとするソフトバンク携帯電話取扱店だ。日本では、今のところアップルストアでの販売計画は発表されていないので、アップルストアでは購入できない。
なおソフトバンクモバイルの旗艦ショップ、ソフトバンク表参道では、午前7時から先行販売を行う。番号ポータビリティの受付は午前9時から午後8時までになるが、単純な新規契約や機種変更(買い増し)なら国内でもっとも速く手にできる可能性がある。
ちなみにソフトバンク表参道ではすでに行列ができているが、かなりの数の在庫を確保しているらしい。また量販店や旗艦店ではないソフトバンクショップなどに聞いたところ、場所によっては思ったより多く入荷したというところもあったので、意外と出荷台数は多いのかもしれない。
料金体系と端末価格
料金体系と端末の価格は、すでに発表があったとおりだ。
料金プランはiPhone専用のホワイトプランとして「ホワイトプラン(i)」を用意しているが、ブループラン(i)やオレンジプラン(i)なども選べる。またS!ベーシックパック(i)と、パケット通信料の定額サービス「パケット定額フル」の契約が必須になっており、ホワイトプラン(i)を選んだ場合の月々の最低料金は7280円からとなる。
端末の価格は、新スーパーボーナスを利用して新規契約した場合、16Gバイト版が8万640円(2年間使い続けた場合の実質負担額は3万4560円)。8Gバイト版は6万9120円(2年間使い続けた場合の実質負担額は2万3040円)だ。ただし頭金は0円なので、店頭で金銭を支払う必要はない。契約事務手数料も後日請求される。
16Gバイトモデル新規契約
分割金 月々3360円×24カ月
特別割引 月々1920円×24カ月
月々1440円×24カ月=3万4560円
※新スーパーボーナスの分割払いを利用しない、一括払いでの購入や他社の割賦・クレジットなどを利用した購入も従来どおり可能
8Gバイトモデル新規契約
分割金 月々2880円×24カ月
特別割引 月々1920円×24カ月
月々960円×24カ月=2万3040円
※新スーパーボーナスの分割払いを利用しない、一括払いでの購入や他社の割賦・クレジットなどを利用した購入も従来どおり可能
機種変更の場合の料金体系はショップなどによって若干異なるようだが、総額が新規契約時よりも7000円程度高くなる。ソフトバンクモバイル直営のソフトバンクショップで機種変更(契約変更、買い増し含む)する場合の、24回払い選択時の価格は以下のとおりだ。
16Gバイトモデル 前機種の使用期間が2年以上の場合
分割金 月々3660円×24か月
特別割引 月々1920円×24か月
実質月々1740円×24か月=4万1760円
16Gバイトモデル 前機種の使用期間が1年半以上2年未満の場合
分割金 月々3660円×24か月
特別割引 月々1720円×24か月
実質月々1940円×24か月=4万6560円
16Gバイトモデル 前機種の使用期間が1年以上1年半未満の場合
分割金 月々3660円×24か月
特別割引 月々1220円×24か月
実質月々2440円×24か月=5万8560円
16Gバイトモデル 前機種の使用期間が3カ月以上1年未満の場合
分割金 月々3660円×24か月
特別割引 月々920円×24か月
実質月々2740円×24か月=6万5760円
※いずれの場合も新スーパーボーナスの分割払いを利用しない、一括払いでの購入や他社の割賦・クレジットなどを利用した購入も従来どおり可能
8Gバイトモデル 前機種の使用期間が2年以上の場合
分割金 月々3180円×24か月
特別割引 月々1920円×24か月
実質月々1260円×24カ月=3万240円
8Gバイトモデル 前機種の使用期間が1年半以上2年未満の場合
分割金 月々3180円×24か月
特別割引 月々1720円×24か月
実質月々1460円×24カ月=3万25040円
8Gバイトモデル 前機種の使用期間が1年以上1年半未満の場合
分割金 月々3180円×24か月
特別割引 月々1220円×24か月
実質月々1960円×24か月=4万7040円
8Gバイトモデル 前機種の使用期間が3カ月以上1年未満の場合
分割金 月々3180円×24か月
特別割引 月々920円×24か月
実質月々2260円×24か月=5万4240円
※いずれの場合も新スーパーボーナスの分割払いを利用しない、一括払いでの購入や他社の割賦・クレジットなどを利用した購入も従来どおり可能
なお、新スーパーボーナスをすでに契約しているユーザーが、あらためて新スーパーボーナスで契約する場合は、使用期間にかかわらず2年以上の価格が適用される。
持って行くもの
iPhone 3Gは、ゲーム機などと違い、携帯電話としての回線契約手続きが必要なので、レジでお金を払えばすぐに持って帰れるわけではない。
まず契約には本人確認書類が必要だ。有効期限内の運転免許証を持っていれば問題はないが、そうでない場合は日本国パスポート、クレジットカード+健康保険証、住民票記載事項証明書/公共料金領収書/官公庁発行の印刷物のいずれか+健康保険証、学生証+健康保険証、身体障害者手帳/寮育手帳/精神障害者保健福祉手帳、外国人登録証明書+外国パスポートなどを用意しておく必要がある。また未成年者の場合は「親権者等同意書」と親権者等の本人確認書類も必要だ。
月々の料金の支払い方法は、口座振替かクレジットカードの2種から選ぶことになる。口座振替の場合は支払い口座などが確認できるキャッシュカードや預金通帳と口座届出印が必要だ。なお追加での新規契約や機種変更の場合で、支払い方法が窓口払い(請求書払い)の場合は受け付けてもらえないので、口座振替もしくはクレジットカード払いに変更の手続きをしなくてはならない。
また新スーパーボーナスで割賦契約をする場合には注意事項がある。すでに現在2回線以上の割賦契約がある場合は、新たな割賦契約が結べない。一括払いを選択しないと契約できない場合は、店頭で支払う端末代金のことも考慮すしておこう。
番号ポータビリティ(MNP)を利用して他のキャリアからソフトバンクモバイルに転入する場合は、転出元のキャリアにMNP予約を申し込んで「MNP予約番号」を取得しておく。基本的にはPCや携帯電話から手続きができるが、3回線以上のファミリー割引の主回線だったり、複数回線の一括請求を設定している場合は、電話や店頭での手続きが必要になる場合もある。ちなみにMNP予約番号の有効期間は15日間なので、並ぶ前に手続きは済ませておきたい。
そのほか、今夜から並ぶ場合は折りたたみのいすなど、座れるものや、もしかしたらにわか雨の可能性もなくはないので、万一に備え雨具なども用意しておいた方がいいかもしれない。
そのほかの注意事項
新規契約の場合、同一名義で同時に新規加入できるのは2回線までとなる。またすでにソフトバンクモバイルと回線契約があり、3回線目以降の回線を契約する場合は別途利用期間に応じた審査が行われる。当面販売台数が1人1台に限定されている点も注意したい。そして、並んでも審査の結果回線契約や割賦契約を断られる場合があることは(よほどのことをしていない限りはないと思うが)覚えておこう。
詳細な注意事項は、ソフトバンクモバイルが「iPhone 3Gご契約に際しての注意事項」(外部リンク参照)を公開しているので、しっかり確認しておきたい。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 10
コジマなどの家電量販店は、Eee PC 4Gを100円で販売する。イー・モバイルの新料金プランに2年間加入するのが条件。
コジマなどの家電量販店は10日から、台湾アスース社製の小型パソコン「Eee PC 4G」を100円で売り出す。高速データ通信を提供するイー・モバイルの新料金プランに2年間加入するという条件付きでの販売だが、もともと低価格で人気の高いパソコンだけに、さらに売れ行きを伸ばしそうだ。
コジマでは、5万円を切る小型パソコンとして話題の「Eee PC 4G」と、イー・モバイルのデータ通信カード「D02HW」を通常4万4800円でセット販売しているが、これを100円にする。
ただし、100円で買うには条件があり、イー・モバイルが10日から導入する料金プラン「スーパーライトデータプランにねんMAX」に2年間加入しなくてはいけない。2年間加入を前提に、初期費用を6万9600円割り引く分、基本料金は月額2900円と従来の同社のプランより900円高く設定。どれだけ使っても上限は月6880円となる。
ビックカメラやヨドバシカメラなどの量販店でも同様のセット販売を開始するとみられる。
小型パソコンを携帯して屋外でもインターネットで高速・大容量のデータ通信をしたいが、初期費用はかけたくないという人にとっては魅力的なプランだ。
「100円パソコン」が可能となるのは、かつての「1円携帯」と同様に、端末価格を割り引いた分、データ通信料金で回収する仕組みのためだ。
パソコンと接続して使うデータ通信カードで、イー・モバイルはウィルコムなどと激しいシェア争いを展開している。11日にはウィルコムが新しい小型パソコンを発売予定となっているほか、ソフトバンクモバイルも同日、米アップル社のiPhone(アイフォーン)を発売する。人気の小型パソコンで機先を制する狙いもありそうだ。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 10
英国キャリアの予約サイトには1秒当たり1万3000件もの注文が殺到し、香港では500台分の予約受け付けに6万件の注文が集まった。(ロイター)
7月11日に世界20カ国以上で同時発売される新型iPhoneの登場を各地で多くのユーザーが待ちわびており、米Appleは「2008年中に1000万台を販売する」という目標を軽々とクリアすることができそうだ。
待望の新型iPhoneは初代iPhoneよりも高速なインターネット接続を実現し、ゲームなどのサードパーティー製ソフトウェアをサポートするほか、多くの携帯キャリアがかなりの販売奨励金を負担することになっている。なかには、新規顧客確保のためにサービス契約と引き替えにiPhoneを無料で提供するキャリアもあるほどだ。
Atlantic Equitiesのアナリスト、ジェームズ・コードウェル氏は、Appleが発売後の最初の週末に新型iPhoneを100万台以上販売すると見込んでいる。これには、新型iPhoneが初代iPhoneよりも多くの国々で同時発売されるという事情も一部影響している。初代iPhoneは6カ国でのみ販売されている。
初代iPhoneは2007年6月下旬の発売から2日で約27万台を売り上げた。米国では、初代iPhone発売の何日も前から多くのユーザーが店の前に行列していた。米国でのiPhoneの独占キャリアであるAT&Tは新型iPhoneに関しては、価格を約半分に抑えるためにコストの多くを負担しなければならなくなる。
「多くのユーザーがこの製品を使うことになるだろう」とDeutsche Bankのアナリスト、クリス・ホイットモア氏は語っている。同氏はAppleが1000万台という新型iPhoneの販売目標をクリアし、年内に約1050万台販売すると見込んでいる。初代iPhoneの販売台数は現在600万台を超えている。
ホイットモア氏は、新型iPhoneが初代iPhoneを上回る売れ行きを示すとの見通しの根拠として、価格と流通の2点を挙げている。なお新型iPhoneでは音楽を再生できるほか、企業メールへのアクセスもサポートされる。
新たな市場
一部のアナリストは、新型iPhoneは米国と西欧諸国で一番売れると予想しているが、香港や日本、ニュージーランドといった新たな市場でも消費者の反応は上々であり、そのほかの市場でも旺盛な需要が期待できそうだ。
「需要よりも供給がカギとなりそうだ」とAtlantic Equitiesのコードウェル氏は語っている。
香港では、Hutchison Telecommunicationsが500台分の新型iPhoneの予約注文を受け付けたところ、先週末、同社のサイトには6万件ものオンライン予約が殺到したという。
また時差の関係上世界で最初に新型iPhoneが発売されることになるニュージーランドでは、8日にVodafoneの店舗の外に行列ができ始めたと地元メディアが伝えている。
また7日には、スペインのTelefonica傘下の英O2のWebサイトに予約注文が殺到し、ピーク時には1秒当たり1万3000件もの注文が寄せられたという。同社の広報担当者によると、新型iPhoneの予約販売分は数時間で売り切れたという。
O2は一部の高額なデータサービスパッケージの契約者にはiPhone端末を無料で提供する方針だ。同社は11日に実店舗で販売する分の在庫は残してあり、再入荷も予定しているという。
また英国のiPhone正規小売業者であるCarphone Warehouseによると、新型iPhoneに対する関心度は初代iPhoneよりも10倍は高いという。どちらの会社も具体的な注文数は公表していない。
Deutsche Telekom傘下のT-Mobileはドイツだけで既に新型iPhoneの注文を数千台分受け付けたという。ドイツではiPhoneの販売価格の最安値は1ユーロとなる見通し。同社はオランダとオーストリアでも11日に新型iPhoneを発売する計画だ。
日本ではどうか
投資家は特に日本での需要に注目している。日本では、最先端のモバイル端末に対する消費者の関心度が高いからだ。一部には、日本第3位の携帯キャリアであるソフトバンクがiPhoneを販売することは市場リーダーのNTTドコモにとって大きな脅威になると見る向きもある。実際、東京では既にAppleファンが発売の2日前から列を作っている。
ただし、iPhoneが日本のメインストリームで受け入れられるかどうかについては懐疑的なアナリストが多い。日本ではワンセグや電子決済機能を備える携帯電話が普及しているが、新型iPhoneはそうした機能をサポートしていないからだ。
だが三菱UFJ証券のアナリスト、森行眞司氏によると、NTTドコモの人気シリーズ906i端末が発売された際の事前の問い合わせ件数は1日当たり最高でも30件だったのに対し、ソフトバンクの店舗ではiPhoneに関する問い合わせを1店舗当たり1日に50?100件も受けているという。
調査会社のエンターブレインによると、同社が日本で1200人を対象に行った調査では、iPhoneを「すぐに購入したい」と答えた回答者は全体の6.7%、「興味はあるが買うかどうかは決めていない」と答えた回答者が35.7%となっている。
中国に関しては、Appleは提携先キャリアや正式な販売計画をまだ発表していないが、その中国においても、小売業者がグレーマーケットでのiPhoneの販売を計画している。
多くの携帯キャリアは販売奨励金付きでiPhoneを販売する代わりに、購入者には中途解約時の違約金を盛り込んだサービス契約を結んでもらうことで、iPhoneのロックを解除してほかの携帯キャリアに乗り換える行為を阻止しようとしている。
だが上海の人気ショッピングエリアである淮海路のCybermartモールに店を構えるある商店主は、それでもハッキングは行われるだろうと指摘している。
「香港からiPhoneが入荷し次第、ロックの解除に取り掛かる。遅くとも7月中にはここでiPhoneを買えるようになるはずだ。中国人はiPhoneのロック解除が得意だ」とこのチャンと名乗る商店主は語っている。
もっとも、AppleはハッキングされたiPhoneからも利益を得られる。Deutsche Bankのホイットモア氏はiPhoneの粗利益率を50%以上と見込んでいるという。一方、iPodの粗利益率は30%程度だという。
「経営的には、たとえiPodの売り上げを食ったとしても、Appleにとっては好都合だ」と同氏は語っている。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 10
発表が延期されたIntelの新モバイルプラットフォーム「Centrino 2」は、7月14日にデビューする。ノートPC用の最新のCore 2 Duoプロセッサ、そして強力なグラフィックスとワイヤレス技術を提供する。HPやLenovoなど多数のベンダーが新ノートPCを投入する予定だ。
ノートPC用の新プラットフォーム「Intel Centrino 2」は、7月14日にいよいよデビューする。
統合型グラフィックス機能やワイヤレス技術の認可をめぐる問題のせいで1カ月以上延期されたが、Intelはサンフランシスコで行われるイベントにおいてCentrino 2プラットフォームを発表する。Hewlett-Packard(HP)、Lenovo、東芝、富士通など多数のPCベンダーが、Centrino 2(開発コードネームは「Montevina」)のリリースに合わせてノートPCの新ラインアップを投入する準備を進めている。
Intelは新学期商戦に照準を合わせてCentrino 2を投入しようとしているが、この新モバイルプラットフォームの登場は企業にとっても重要な意味を持つ。企業のIT部門が新しいノートPCの購入の検討を始める一方で、ベンダー各社が自社のノートPCの差別化を図ろうとしているからだ。
7月14日にCentrino 2がデビューする時点では、供給される新チップセットとプロセッサはわずかであるため、Intelの統合型グラフィックスを利用するローエンドのノートPCの発売が遅れる見込みだ。ATIやNvidiaのグラフィックス技術を採用したノートPCは、Centrino 2発表と同時に出荷される。Intelの広報担当者によると、8月初旬までに全製品の本格出荷が開始し、すべてのプロセッサとチップセットが利用できるようになるという。
今日、コンシューマーも企業バイヤーも、コンピュータに関してはさらなるモバイル性を求めている。Centrino 2はIntelのモバイルプラットフォームとしては5つ目のバージョンとなるもの。ノートPCは出荷台数、販売額ともにデスクトップを上回る状態が続いているため、新しいモバイルプラットフォームはいずれも従来版よりも重要性が高くなっている。
一方、AMDも、新モバイルプラットフォーム「Puma」を発表した。Centrino 2の発表延期のおかげで、AMDはIntelの機先を制した格好になった。IntelとAMDはいずれも、現在PC市場を牽引しているコンシューマーに狙いを定めているが、Centrinoは大手企業バイヤー向けのデザインとなっているのに対し、Pumaはやや低価格のノートPCを求める中堅中小企業に向いている。
Centrino 2は新プロセッサ、グラフィックス機能、そしてWi-FiとWiMaxのサポートに加え、Intelの「vPro」技術を利用した新しいセキュリティ/管理機能も提供するようだ(Intelの広報担当者は、公式発表の前にvProのアップデートの詳細を明らかにできないとしている)。
Centrino 2の詳細、そしてIntelが企業バイヤーに訴求するために同プラットフォームで何を提供するのかについては、既に多くのことが知られている。まずCentrino 2は、同社の45ナノメートルのマイクロプロセッサ「Penryn」を採用した初のモバイルプラットフォームであり、報道によると、プロセッサのクロック速度は低電力モデルが2.4GHzで、メインストリームプロセッサでは2.8GHz以上となるようだ。同プラットフォームはDDR3(Double Data Rate 3)メモリもサポートする。
Intelは最初にデュアルコアプロセッサを投入し、その後でクアッドコアチップを提供する予定だ。
65ナノメートルから45ナノメートルチップへの移行により、IntelはノートPCのバッテリー寿命を伸ばすプラットフォームを提供できるだけでない。この新世代のプラットフォームはエネルギー効率にも優れ、従来世代のノートPCよりも発熱量が少なくなる。Intelのブログによると、ノートPC用の従来モデルが35ワットで動作するのに対して新プロセッサの多くは25ワットで動作する。
さらに新Centrinoプラットフォームは、OEM各社がノートPCのデザインで独創性を発揮することを可能にするとともに、さまざまな新機能や技術を追加する新たなチャンスを各社に提供する。
Technology Business Researchのアナリスト、ジョン・スプーナー氏は「Intelには企業顧客とコンシューマーの両方に売り込むチャンスがあるが、Centrino 2はvProのように企業顧客に訴求する技術を多数備える。この発表は市場の企業サイドに訴求し、OEM各社にとっては企業向けノートPCラインを刷新する大きなチャンスになるだろう」と話す。
例えば、HPが6月に発表した数機種の新ノートPCにはCentrino 2プラットフォームが採用される可能性が高い。新モデルの1つ「HP EliteBook」は、筐体にマグネシウム合金を採用し、14インチのディスプレイを搭載。バッテリー寿命は15時間で、堅牢タイプでありながら、市場に出回っている堅牢/準堅牢型ノートPCと比べて大幅な軽量化(約2.1キロ)を実現している。
Centrino 2プラットフォームのネットワーキング機能として、IntelはWi-Fi(802.11nドラフト版を含む)およびWiMAXをサポートする「Eco Peak」と呼ばれる技術を提供する。今のところ、Wi-Fi技術の方がまだ重要な役割を果たしている。WiMAXネットワークは米国でまだ開発中であるからだ。しかし海外(特にアジア)では、同技術が普及の兆しを見せている。
Centrino 2に続く重要な発表として、Intelは8月にサンフランシスコで開催する「2008 Developer Forum」において新マイクロアーキテクチャ「Nehalem」を披露する。Nehalemプロセッサは同社が「Calpella」のコードネームで開発中のモバイルプラットフォームで採用される予定だが、これは早くても2009年になる見込みだ。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 11
ビックカメラで開かれたiPhone発売イベントに、ソフトバンクモバイルの孫正義社長と上戸彩さんが登場。孫社長は「やっぱりスティーブ・ジョブスは天才だ」と興奮気味に話した。

孫正義社長(左)と上戸彩さんがイベントに登場
「携帯業界の新しい1日の始まりだ」――「iPhone 3G」発売カウントダウンイベントが7月11日昼に「ビックカメラ有楽町店」(東京都千代田区)で開かれ、ソフトバンクモバイルの孫正義社長が登場。「携帯ではなくPCが手のひらの上に来た感じ。やっぱりスティーブ・ジョブズは天才だ」と興奮気味に語った。CMキャラクターの上戸彩さんもカウントダウンに参加し、「iPhoneが欲しい」と話した。

イベントにはたくさんの人が集まった。孫社長も人混みをかきわけ、登場 同店でのiPhone発売は11日正午だったが、10日の午後7時ごろからiPhoneを求める列ができ、正午の発売時には建物を一周する長さになっていた。先頭に並ぶ男性は「楽しみの一言に尽きる」、その後ろに並んでいた男性は「購入したらまずは操作性を試したい」と話していた。
発売の10秒前から上戸さんらがカウントダウンし、正午過ぎ、並んでいた人の中から抽選で選ばれた1人の男性に、上戸さんが直接iPhoneを手渡した。

カウントダウンで正午になった瞬間に噴射されたスモークが上戸さんを直撃。上戸さんがどこにいるか分からない

「びっくりしたー」と上戸さん
本当の意味でインターネットマシン
すでにiPhoneを使っているという孫社長は「これまでの携帯は音声とメールだけだったが、iPhoneではネットがこんなに快適なんだと感動する。音楽も楽しめる。ゲームもたくさん『App Store』からダウンロードできる。触り始めると1日があっという間に過ぎる」と絶賛。同社の宮内謙副社長も「いよいよ本当の意味でインターネットマシンがスタートする」と話した。

iPhoneのカメラで楽しむ上戸さん 上戸さんは孫社長のiPhoneを見て、「孫さんはすでに使っているんですね。いいなー。すごい欲しい!」とうらやましがり、「説明書を読まなくても使えそう。iPhoneはネットが高速らしいので、ネットサーフィンして楽しみたいです。仕事で地方に行くときは、GPS機能を使いたい」と話した
リリースの日付 : 2008 - 07 - 12
ライブドア、IPv6使いコンテンツ配信実証実験
ライブドアは7月10日、未来検索ブラジルと共同でIPv6ユーザー専用のコンテンツ配信実証実験を2008年8月から行うと発表した。
IPv6の普及推進、技術的問題の検証、性能や稼動状況の調査評価を行う。2008年4月に設立した研究部門で学術機関と共同して進める。
実験では、P2P技術を採用したオーバーレイネットワークをIPv6網上に展開し、IPv6ユーザー向けに「掲示板」コンテンツを提供する。掲示板は2ちゃんねる内にIPv6板を設立する。IPv6網へはWIDEプロジェクトと協力して配信する。
将来的には、既設の2ちゃんねる全掲示板をIPv6網から閲覧可能とすることを予定しているという。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 13
待望のiPhone 3Gが米国でも発売。ところがアクティベーションできない問題が続発した。(ロイター)
米Appleの新型iPhoneが米国でも7月11日に発売されたが、アクティベーション問題の影響で、何時間も行列に並んで待望のiPhoneを手にした多くのユーザーが、いら立ちを募らせたまま店を後にした。
米国でiPhoneを独占販売するAT&Tの話では、Appleの音楽とソフトウェアのオンラインショップiTunes StoreとiPhoneの同期に問題があるという。iTunes Storeへの同時アクセスが集中したのが原因だろうとしている。
旧モデルのiPhoneユーザーにも影響は及んでいる模様だが、Appleは今のところノーコメントだった。
「もううんざりだ。Appleでこういうことはあまりないんだが」。ライターのフランク・ビーチャムさん(60)は、マンハッタンのApple Store前で4時間並び、さらに店内で1時間待ったがまだiPhoneが使える状態にならないという。
AT&T広報のマイケル・コー氏によると、Appleが問題解決に当たっているが、どのくらいかかるかは不明だという。
「iPhone 3Gには世界中で相当の需要がある。つまりiTunes Storeで同期している人も多数いるということだ」
AT&TはiPhoneを買った人に対し、自宅から自分でiTunes Storeに接続してアクティベートするよう促した。午後半ばで一部店舗では売り切れになったが、その後も販売は継続している。
ニューヨークのApple Storeソーホー店では、問題はAT&TのネットワークにあるとApple担当者から言われたという客も何人かいた。AT&Tに問題があるという話は聞いていないとコー氏は話している。
旧モデルにも影響
11日の早い段階では、多くの客がわずか15分で新しいiPhoneのアクティベートを完了し、満足顔で店を出た。iPhoneは音楽と動画の再生、電話、Web閲覧機能を備えている。
「本当にすごい。BlackBerryよりもずっといい」とジョシュア・ドイチェさん(31)。BlackBerryはカナダのResearch in Motion(RIM)が製造販売しているメール端末で、企業ユーザーの間で人気がある。
「Webサイトが数秒で立ち上がる。とても快適だ。会社のメールを使おうとするといろいろ障害はあるが、全般的には快適な使い心地だ」
しかし午後に入るとiPhoneをアクティベートできないまま家に返される人が続出した。
2007年に発売された初代iPhoneとiPod touchでも、一部でゲームなどのアプリケーションを利用するためのソフトウェアの更新がダウンロードしにくくなっている。
大々的な発売で問題が起きることは予想していたと気にしない人もいれば、不満を募らせる人もいる。
「電話が使い物にならない。古い電話も使えないし新しい電話も使えない。公衆電話を見つけるしかないけれど、公衆電話なんてまだあるのかな」。ニューヨーク5番街のApple Storeで市場アナリストのディーナ・ハディさん(23)は困惑顔だった。
ニューヨーク在住のアーティスト、ベン・ガーシュさん(31)は、Apple Storeソーホー店で最初の設定には時間がかかったが、店を出た瞬間から使えるようになったという。「いい感じだ。高速だし、ノートPCを持ち歩いているみたいだ」
カリフォルニア州ではデイナ・ヘンジさん(35)がパロアルトのApple StoreでiPhoneを3台買った。1台は自分用、残りは妻と11歳の息子のためだという。
ヘンジさんはWebパフォーマンス測定会社Keynote Systemsのソフトウェアプログラマー。息子と娘を連れ、新しいiPhoneのアクティベーションを待って3時間近くもイライラを我慢したと話す。
待った甲斐があったかと尋ねると、「まだ何とも言えない」という返事だった。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 14
Microsoftが検索事業を、残りをアイカーン氏が買収するという、事実上Yahoo!を解体することになる提案だった。
米Yahoo!は7月12日、米MicrosoftによるYahoo!の検索部門買収を含むMicrosoftとカール・アイカーン氏の合同提案を拒否したことを明らかにした。
Yahoo!の声明によると、この提案は11日の夕方に同社に届き、対応には24時間以下の猶予しか設けられていなかった。このことからYahoo!は、Microsoftとアイカーン氏は明らかに交渉を望んでいないとしている。
この提案は、MicrosoftがYahoo!の検索部門を買収し、残りをアイカーン氏が買収するというもので、条件として現在の取締役会と経営陣の交代を求めている。
Yahoo!の取締役会は、この提案を拒否する理由として、同社が先日Googleと交わした検索広告をめぐる提携の方がこの提案よりも優れており、また提示された買収金額が同社を正しく評価していないこと、経営陣の急な交代は同社の安定性を損なうことなどを挙げている。
Yahoo!はこの提案を拒否する際、Microsoftに1株33ドル以上での全社買収を再提案しただけでなく、条件を変えた検索部門のみの取引についても提案したが、Microsoftはいずれも受け入れなかったという。
Yahoo!のロイ・ボストック会長は、「Microsoftとアイカーン氏はYahoo!を解体し、われわれの検索事業をMicrosoftに取り込もうとしている。これは当社の株主にとって不利益だ。Yahoo!にとって何が最良かを決めるのはMicrosoftとアイカーン氏ではなく、株主だ。8月1日の株主総会での投票を楽しみにしている」と述べた。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 14
iPhone 2.0とiPod touch 2.0では13件の脆弱性に対処。コード実行やXSS攻撃などの危険を招くSafariの脆弱性も修正された。
米Appleは7月11日、iPhoneとiPod touchの脆弱性を修正するソフトウェアアップデートを公開し、Safariブラウザなどの深刻な脆弱性に対処した。iPhone 1.0?1.1.4とiPod touch 1.1?1.1.4が対象となる。
アップデート版のiPhone 2.0とiPod touch 2.0では13件の脆弱性に対処した。このうち8件はSafariブラウザに存在する。悪用された場合、細工を施したWebサイトをユーザーが閲覧すると、攻撃者が情報を盗み出したりクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃を仕掛ける、任意のコードを実行することなどが可能になる。
残る5件の脆弱性はCFNetwork、カーネル、WebKitに存在する。
また、Appleは同日、開発ツールセットXcodeのセキュリティ問題に対処したXcode tools 3.1も公開した。こちらはMac OS X 10.5.xが対象となる。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 15
はてなとプリファードインフラストラクチャーが提携。協業第1弾として「はてなブックマーク」に、ブクマしたURLに関連するページを自動抽出する新機能を実装。
はてなは7月15日、検索エンジンやリコメンドエンジンなどを開発しているプリファードインフラストラクチャー(東京都文京区)と、ネットサービスの共同開発で提携すると発表した。第1弾として同日「はてなブックマーク」(はてブ)に、「関連エントリー表示機能」を追加した。
関連エントリー表示機能は、ブックマークされたWebページに関連するページをはてブ内から自動で抽出し、タイトルを一覧表示する。議論が起きているテーマや技術解説に関連するページを一覧できるなど、ユーザーが有用な情報に出合える可能性を高める。
新機能は今年6月の両社共同開発合宿からうまれた。プリファードインフラストラクチャーの「類似情報抽出エンジン」を活用し、高精度に関連エントリーを抽出できるという。
提携は「両社の長期的な発展が目的」で、「はてなのネットサービス開発能力と、プリファードインフラストラクチャーの情報処理技術を組み合わせてサービス開発を行うことで、ネット分野での成長を目指す」としている。両社は現在「さらに新規性の高いシステムの開発に取り組んでいる」という。
プリファードインフラストラクチャーは2006年3月に設立された従業員9人の技術ベンチャー。全文検索エンジン「Sedue」や連想検索エンジン「Reflexa」、関連記事推薦エンジン「Hotate」などを開発し、外部に技術提供している。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 15
iPhone 2.0ソフトウェアの配布遅れやアクティベーション問題など、新型iPhoneのスタートは決してスムーズとは言えなかった。
準備は大切だ。米Appleはそれができていなかった。
米Microsoftがデータセンターインフラの構築にこれだけの時間とコストを投じているのには理由がある。Webサービスには規模が必要だからだ。今回、MobileMeのリリースに伴うトラブルでiPhone 2.0ソフトウェアの配布が遅れたことや、iPhoneのアクティベーションに時間がかかったことは、Appleのインフラがそれだけの負荷を処理し切れなかったことを示している。
Microsoftは以前からWebサービスの分野に取り込んでいる。同社は2004年から2006年までの間に、問題のある新しいWebサービスを幾つも始動した(多くはβ版の形で)。なぜ「問題のある」サービスなのかと言えば、それらのサービスはいずれも最初の数日間は動作が不安定だったり、利用できなかったりしたからだ。だがこの1年半、Microsoftは可用性の強化に重点的に取り組み、Webサービスのクオリティの大幅な改善に成功している。
iPhoneにとってもWebサービスは基盤だ。iPhoneではまずアクティベーションの手続きが必要だが、発売日の11日朝には、過負荷のためにこのプロセスが文字通り機能停止となった。太平洋夏時間(PDT)の11日午前8時にiPhone 3Gが発売されてから数時間、また米国東海岸で販売が開始されてから最初の3時間は、「AT&Tのアクティベーションサーバがダウンしている」と文句を言いながらApple Storeから出てくるユーザーが何人かいた。ただし、わたしが最後にチェックしたときには問題はiTunesのアクティベーションサーバにあった。誰がこのインフラを管理しているのかは知らないが、とにかく、これだけの負荷に対応する準備が整っていなかったということのようだ。
11日の正午ごろ、わたしはApple Storeの入り口から中の様子をのぞいてみたが、店内では最初の購入者のうちの1人がまだアクティベーションの完了を待っていた。Apple Storeの従業員らは予定よりもアクティベーションに時間がかかっていると説明していた。アクティベーションできないからという理由でiPhoneを持たずに店を立ち去る人もかなりいて、中には、列に並んで順番待ちをしている人たちに向かって大声で不満をぶちまける人もいた。
わたしが思うに、Appleが発売日の問題を追って分析すれば、販売からアクティベーションまでのプロセスに時間がかかった別の元凶が明らかになるのではないだろうか。その元凶は、キャリア移行手続きだ。わたしは11日にはサンディエゴのショッピングモールFashion ValleyにあるApple Storeで、そして12日にはラホヤビーチ近くのApple StoreでそれぞれiPhone購入者に非公式の調査を行ったが、それによると、多くの購入者はキャリアの移行を行っていた。そのような場合、購入時には追加の手続きが必要となり、購入者は信用調査、番号ポータビリティの手続き、そして通話テストが完了するまで帰るわけにいかなかったのだ。
iPhoneの2つ目のサービスコンポーネントは、ソフトウェアの配布だ。AppleがPhone 2.0のアップデートに手間取ったのは確かだ。わたしは11日、そして一部には12日にも、同ソフトウェアのダウンロードに関する多くの不満を耳にした。iPhone 2.0の配布に関しては、Appleに対する評価は「C」だ。それに比べると、App Storeははるかに健闘した。わたしは何の問題もなくPCとiPhoneに各種のアプリケーションをダウンロードできた。App Storeの反応は一貫して迅速で、ダウンロードもスムーズだった。App Storeに関しては、評価は「A」だ。
もう1つの重要なサービスコンポーネントがMobileMeだ。MobileMeのリリースに関しては、「D-」の落第点を付けざるを得ない。ただし同サービス自体に対する評価は、若干のためらいはあるものの、取りあえず今日のところは「A」だ。Appleは.Mac(media access control)からMobileMeへの移行を太平洋夏時間の9日午後6時に開始する予定だったが、結局この移行は2時間延期された。そして移行は6時間で終わるはずだった。だがAppleは10日の朝までに、ステータス報告の内容をさらりと変更し、緩やかな移行が太平洋夏時間の9日午後8時に始まった旨を伝えている。
「緩やかな移行」というのは実に正しい表現だ。MobileMeでは、10日のほとんどの間中、利用できる状態と一部だけ利用できる状態、まったく利用できない状態とが幾度も繰り返され、11日になっても幾分不安定な状態が続いた。MicrosoftはWebサービスの大半を無償で提供しているが、MobileMeは年間使用料が99ドルだ。やれやれ、料金を支払っている顧客には、もっと良いサービスを提供して然るべきではないだろうか。
もっとも、しっかり機能してくれさえすれば、MobileMeのサービスは実に便利だ。メールボックスの同期化も含め、メールのプッシュ機能のおかげで、わたしのiPhoneははるかに使いやすくなった。わたしはこのサービスを1週間フルに使用するのが楽しみだ。まるまる1週間の間、ブログやメールやインスタントメッセージング(IM)などの作業をすべて、アップデートしたiPhone 2Gか新しい3Gのどちらかでこなせるか、つまりPCを一切使わずに済ませられるか、試してみたくて仕方がない。
Microsoftの社内では恐らく今回のAppleの失態をほくそ笑むようなメールが飛び交うことになるだろう。これだけの失態を演じたのだから、Appleもある程度の批判は甘受すべきだろう。ただしこれはMicrosoftの社員にとっても人ごとではない。何しろ、Webサービスは難しい。しっかり準備しておかなければ、MicrosoftもいざLive Meshを始動したときに我が身に災難が降り掛かってこないとも限らない。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 16
人物名を入力すると、その人についての情報をネットから調べ尽くしてくれるという検索サイト「SPYSEE」がオープンした。なかなか正確で詳細な結果が出る。

「孫正義」の検索結果
ある人物の情報を、ネット上から調べ尽くす――そんな検索サービスが登場した。3月に設立されたばかりのベンチャー企業・オーマが運営する「あのひと検索 SPYSEE」だ。
「セマンティックWeb技術を使い、Web上から人と人の関係を見つけ出して見える形にするサービス」というふれこみ。人名を入力すれば、顔写真やプロフィール、関係の深い組織、つながりのある人物、関連動画などをネットじゅうから探し回って表示する。ネット上に情報の多い有名人の場合は、かなり正確・詳細な結果が出て驚く。
例えばソフトバンクの孫正義社長で検索すると、「1957年生まれ、佐賀県出身の日本の実業家」というプロフィールや20枚以上の顔写真を表示。関連する組織として「ソフトバンク」「Yahoo! JAPAN」などを、関係が深い人物として、実弟の孫泰蔵さんやソフトバンクホークスの王貞治監督などを、関連の深い作品としてiPhoneなどを表示する。
米Microsoftのビル・ゲイツ氏なら、つながりのある人物としてスティーブ・バルマー氏やスティーブ・ジョブズ氏などが表示される。
ネットで話題の人物でいろいろ検索してみた。2ちゃんねる管理人の西村博之さん、字幕.inを開発した矢野さとるさん、はてな社長の近藤淳也さん、“ブログの女王”眞鍋かをりさん――不正確とみられる情報が出てくる場合もあるものの、普通の検索しただけでは分からない人間関係が分かったりして楽しい。
WikipediaやWeb検索などを駆使する複雑なアルゴリズムで関連の深い情報をピックアップしているという。検索精度も日々改善しているそうだ。機能説明などによると、つながりのある人物は、「ある人物と他の人物がWeb上でどのくらい一緒に出現しているかを分析して表示している」という。
ある人を検索し、その結果に出てきた別の人をクリックし――と、遊び始めるとえんえん時間が経ってしまいそうなサービスだ。
Jul16
Posted at Jul 16, 2008 07:49 PM コメント (0) トラックバック (0)
リリースの日付 : 2008 - 07 - 16
Yahoo!とGoogleの提携で競争がなくなるとするジェリー・ヤンCEOの発言をMicrosoftが指摘した。
米Googleと米Yahoo!の広告提携により、Yahoo!と米Microsoftはオンライン広告市場で有力な勢力ではいられなくなる――Yahoo!のジェリー・ヤンCEOがMicrosoft関係者にこう語ったと、Microsoftは7月15日にGoogleとYahoo!の提携案を調査する上院公聴会で主張した。
GoogleとYahoo!は6月12日に、Googleの検索広告およびコンテンツ連動型広告をAdSense for SearchおよびAdSense for Contentプログラムを通じてYahoo!の検索エンジンと連係させる非独占的提携を結んだ。両社は米国で1、2位を占める検索エンジンで、この提携がオンライン広告市場の競争に影響することはないと主張している。
だが、Microsoftの法務顧問ブラッド・スミス氏によると、ヤン氏らYahoo!関係者は6月8日にサンノゼの空港でMicrosoft関係者と会い、提携について話し合った。このときヤン氏は競争の排除について話したという。
「ジェリー・ヤン氏は、現在の検索市場は基本的に二極化していると言った。一方にはGoogle、もう一方にはYahoo!とMicrosoftがあり、どちらもGoogleと競合している」とスミス氏。「われわれがGoogleと提携すれば、Yahoo!はGoogleサイドの一部になる。Microsoftは自力ではもう一方の側に残っていられない」とヤン氏は話したという。
宣誓の下での証言であることを念押しされたスミス氏は、「ヤン氏が言ったことを正確に述べた」と語った。
8日の会合に参加したYahoo!の法務顧問マイケル・キャラハン氏は、スミス氏はヤン氏の発言を誤解していると述べた。アーレン・スペクター上院議員が、ヤン氏は実際に何を言ったのかとキャラハン氏に詰め寄ると、同氏は「思い出せない」と答えた。
スミス氏は、ヤン氏は「絶対に」そう言ったと主張した。
ヤン氏がどう言ったのであれ、「Yahoo!は検索事業をやめない」とキャラハン氏は断言した。
キャラハン氏は議員らに、Yahoo!は「急速に成長するオンライン広告世界で自らをGoogle、Microsoftなどの競争相手として強化するために」Googleとの提携を受け入れるほかないと感じたと語った。
同氏はまた、Googleとの契約は非排他的であり、「Googleの広告をサイトに掲載するかどうか、掲載する方法、場所、時間」については完全にYahoo!が判断するとも述べた。
同氏は、Yahoo!は以前にも検索をアウトソーシングしたことがあると指摘。2000年以前に、Yahoo!はさまざまな企業に検索を任せていた。2000?2004年には、アルゴリズム検索をGoogleに、検索広告をOvertureに委託していた。
「2003年と2004年に、当社は検索と検索広告を自社でまかなうという戦略的決定をした」とキャラハン氏。「Overtureを買収し、検索広告を統合した。それからInktomiを買収して、同じようにアルゴリズム検索を統合した」
上院反トラスト小委員会の議長を務めるハーバート・コール上院議員は、MicrosoftのYahoo!買収のための取り組みを指摘した。
「GoogleとYahoo!の提携に反対しているのは、MicrosoftがYahoo!を買収したいからではないのか」とコール氏は尋ねた。「われわれが今取り上げている(Yahoo!とGoogleの)取引と同じくらい、(MicrosoftのYahoo!買収は)反競争的ではないか?」
スミス氏は、規模の問題だと答えた。
「小さなナンバー2(Yahoo!)ともっと小さなナンバー3(Microsoft)を統合すれば、巨大なナンバー1(Google)と釣り合うだけのクリティカルマスに達するだろう。より市場の競争バランスが取れるようになる」(同氏)
Googleの最高法務責任者デビッド・ドラモンド氏は、Yahoo!が直面している2つのシナリオを考えることが重要だと反論した。
「どちらのシナリオがいいだろうか? Yahoo!がGoogleと提携して売り上げの大部分を確保して同社に再投資するか、あるいはYahoo!がMicrosoftに飲み込まれて競争の場からYahoo!がなくなるか」とドラモンド氏は問い掛けた。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 17
iPhoneをVNCクライアントにしてPCやMacの画面をコントロールできる。
デンマークのMochaSoftは7月16日、iPhoneをVNC(Virtual Network Computing)クライアントにするリモート操作アプリケーション「Mocha VNC Lite」をApp Storeで無料公開した。日本のiTunes App Storeからもダウンロード可能。
これを使うことで、VNCサーバをインストールしたWindowsマシンやLinuxマシンにアクセスし、画面を制御できる。Mac OS XにはVNCサーバが標準で含まれているため、環境設定のみでアクセスが可能だ。仮想キーボードによる文字入力ができ、ホストマシンのIMを使った日本語変換も可能だ。


Phone上のMocha VNC Liteの画面(上がWindows、下がMac)
解像度は最大1680×1200。8ビットカラーと32ビットカラーをサポート。画面は縦横いずれも可能で、ピンチイン/ピンチアウトによる画面拡大・縮小ができる。ホストマシンの登録は6台まで。
同社はフルバージョンの「Mocha VNC」のApp Storeでの販売も準備中。価格は5.99ドルで、Liteバージョンに、マクロサポート、マウスの右クリックオプション、別タイプの仮想キーボード、Ctrl+Alt+Delキー(Windows 2000で必要)が追加される。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 18
iPhone 3Gを買って1週間、いろんなことがわかってきた
7月11日に発売されたiPhone 3G。発売日当日、駅からほど遠い量販店で16GBのホワイトモデルをゲットした。店には近くのソフトバンクショップよりも多い8台が入荷したという。それから1週間、とことんいじり倒してみた。
●料金は納得のレベルだが、iTunesのいきなりの不具合に落胆
iPhone 3G 16GBモデルの実質負担額は3万4560円。月額料金は、ホワイトプラン(980円)とS!ベーシックパック(315円)に加えて、パケット定額フル(5985円)の7280円。分割金は3360円の24回払いで、その間1920円の割引が適用される。月々、8720円の最低料金となるわけだ。
パケット料金がスライド制ではなく、定額制になったのは痛いが、NTTドコモの「Biz・ホーダイ」と同じ料金なので、納得のレベル。何をするにも勝手に通信してしまうiPhoneには定額制は必須だ。
iPhoneの契約に出向き、事前知識の補完の意味も含めていろいろ質問していたら、店舗のスタッフから「iPhone ステューデントワークブック」という冊子を渡された。店頭スタッフの教育用ガイドブックのようで、ありがちな質問や販促テクニックがわかりやすく解説してあった。iPhoneの説明書は非常にシンプルなので、こちらのガイドブックが欲しいところだ。
早速持ち帰って、箱を開く。ケースはコンパクトだが、アップルらしくセンスがいい。端末を出したら、まずは付属のピンを使って本体上面からSIMカードを装着。このSIMカードはiPhone専用で、ほかのキャリアはもちろん、ソフトバンクの端末に入れても動作しない。続けて、最新の「iTunes 7.7」をインストールしたメインマシンに接続。感激の一瞬かと思ったら、「AppleMobileDeviceHelperは動作を停止しました」というエラーダイアログ開き、困ってしまった。PCに問題があるのかと思い、別のPCで試してもまったく同じ症状。アクティベーションをしなければ、何もできないので冷や汗ものだったが、強引にいじっていたら、なんとか認証は成功した。
とはいえ、PCとの接続はできない。「もしやMacなら」と思い、手持ちのMacBookにつないだところ、あっけなく認識できた。Windows版の不具合だったようだが、多くの環境で再現するのでアップルが知らなかったとは考えにくい。どうしようもないとしても、事前に何らかの方法でアナウンスして欲しかった。
●大きな液晶は存在感抜群! ヘッドフォンは操作スイッチ付き
iPhone 3Gの液晶サイズは3.5インチ(480×320ドット)と、ケータイとしてはダントツに大きく見やすい。薄さは12.3mmとスリムで、重さは133gと平均レベル。ただし、幅が62.1mmあるので、一般的なケータイよりも大きく感じる。背面は樹脂製だが、チープさはなく、持っていて楽しくなるデザインだ。
端末についているボタンは全部で3つ。ヘッドフォン端子と電源ボタンは上面、左サイドに音量ボタン、スピーカーは下面に備わっている。音量ボタンの上には、消音スイッチを装備。どのケータイにもマナーモードはあるが、金属製のスイッチを搭載しているのが独特だ。そして、正面の下側にはすべての起点となるホームボタンがある。
付属のヘッドフォンはさほど音質の良いものではないが、再生や一時停止、早送りなどを操作できるスイッチが付いている。人の声やアナウンスを聞き取るときに、手軽に一時停止できるのは便利だ。音楽を聴いている時に電話がかかってくると、フェードアウトしてから着信音が流れる。本体をバイブ設定にしていても、ヘッドフォンからは着信音が鳴るのだ。着信音の音量は、音楽を聴く際の音量とは別に設定できるのもうれしいところ。
PCとのデータの同期や充電はUSBケーブルを使う。このUSBケーブルをつなぐACアダプタも付属している。ACアダプタは幅25×奥行き25×高さ45とコンパクトだが、金属部分を折りたためないのが残念。しっかり持って力を入れないと、USBケーブルを外せないのも気になった。
●通話しながらメールやウェブの画面を開けるのも大きな魅力
電話をかける際は、ホーム画面から「電話」ボタンをタッチ。キーパッドを使って、普通にダイヤルできる。もちろん、発着信履歴やアドレス帳からも発信可能。通話中は、6種類のアイコンが画面に表示され、スピーカーに出力しハンズフリートークに切り替えたり、第三者も通話に加えたりすることができる。通話中に番号をプッシュする際は、キーパッドを表示すればいい。
手持ちでスピーカーから音声を聞く場合は、指などでふさがないように注意が必要。軽くスピーカー部を押さえただけで、音が一気に小さくなる。強制的に鳴るカメラのシャッター音もほとんど聞こえなくなるほどだ。
着信時は操作中の画面から切り替わるので、「応答」もしくは「拒否」を選ぶ。アドレス帳に通話相手が登録されている場合、写真が大きく表示されるのも面白い。ちなみに、音質は一般的な端末と同程度だ。
タッチパネルなので、従来の電話のように手探りで発着信するのは難しいが、シンプルなインターフェイスで使い方に迷うことはない。また、電話中に、メールの作成やウェブの閲覧など、ほかの操作が行えるのも大きな魅力。iPhoneのブラウザ「Safari」はフォントが美しく、画面も大きいため、ウェブ閲覧は快適だ。
●デメリットも多いが、文句なく最強の通信端末
iPhone 3Gは、HSDPAのほか、IEEE802.11b/g規格の無線LANやBluetooth 2.0 + EDRにも対応しており、単体で通信できるほか、電波状況の悪い屋内では無線LANでつないだり、ヘッドセットやキーボードなどの周辺機器をBluetoothで利用したりできる。カメラは200万画素とそこそこの解像度で、内蔵のGPSと連携してジオタグを付けられる。ジオタグとは写真を撮影した場所を記録するデータのことで、さまざまなソフトやサービスで利用できる。フラッシュやオートフォーカス、手ぶれ補正機能などは搭載していない。
iPhone 3Gの注意点も把握しておきたい。まず、FeliCa機能を搭載していないため、「おサイフケータイ」としては利用できない。携帯電話を定期券代わりに使える「モバイルSuica」など、おサイフケータイ機能を頻繁に使っていた人には大きなデメリットだ。
文字の入力はソフトウェアキーボードで行うが、フルキーボードはボタンが小さく入力ミスを起こしやすい。日本語用のインターフェイスも用意され、従来のケータイと同じ入力も可能だ。一番困ったのが、コピー&ペーストができない点。メールやウェブの検索時に非常に手間取る。また、日本語入力する際に動作が遅くなるのが気になった。動作は全体的にスムーズだが、文字変換時には数秒待たされることもあり、肝心の変換候補も微妙に精度が悪い。予測変換をオフにすることができないのも不便だ。
「iTunesストア」で楽曲を購入する場合、無線LANでつなぐ必要があるのも要注意。とはいえ、データ量の多い楽曲ダウンロードに利用すると、ソフトバンクの回線がパンクしてしまうので、我慢するしかない。
気になるバッテリーの持ちについては、カタログ値の連続通話時間は最大5時間、連続待ち受け時間は最大300時間と、問題はなさそうだ。ただし、音楽を聴いたり、ネットにつないだりしていると当然バッテリーはあっという間になくなる。iPhoneはバッテリーが交換できないので、出先では充電方法を確保するしかない。
また、使っているうちに、何度もアプリが落ちる現象に遭遇した。ビデオを検索したり、メールを書いているうちに、何もしていないのにホーム画面に戻ってしまうのだ。これは、今後のアップデートで修正されることを期待したい。
これから買おうとする人は、こうしたデメリットをしっかりと把握した上で判断して欲しい。アップルのiPhone 3Gは、独自の進化を遂げたデジタルギアといえる。他社の最新ケータイのように「全部入り」を望むのは無理があるし、価格も跳ね上がってしまうことだろう。日本語入力の遅さだけは、何とかして欲しいところだが、それ以外はデメリットを考えても、最強の通信端末と断言できる。
1週間使い込んで、電話機としても問題なく利用できることがわかった。iTunesも近日中にアップデートされ、不具合が直ることだろう。購入した店舗では、機種変更ができずに新規契約となったが、近いうちにメインのケータイに変更するつもりだ。(アバンギャルド・柳谷智宣)
リリースの日付 : 2008 - 07 - 18
Windows 95は業界を変える製品だった。その次に業界を変えるのはiPhoneだ。
Windows 95の登場はパーソナルコンピューティングにおける目覚ましい瞬間だった。その継承者が現れた。
だが、現れたのはMicrosoftからではない。Appleは21世紀の初頭を決定付けるプラットフォームを立ち上げた。PCは死んだ――あるいは死ぬ。スマートフォン、というか、iPhone万歳。
Windows 95以降、iPhoneほど注目と興奮を集め、長い行列を作らせたテクノロジー製品はなかった。しかも、初代iPhoneと7月11日に発売された3Gモデルの2回だ。Windows 98発売のときの行列とは違う。Microsoftには1度、業界を変える瞬間があった。Appleは同じ製品の2つのバージョンで長い行列と大きな話題を生んだ。
Windows 95を取り巻く熱狂
13年前のMicrosoftのように、時には、製品に都合のいいことがちょうど良く起きることもある。Windows 95は前のバージョンより改良されていたが、それでも最高のOSではなかった。OS/2 Warpの方が安定していたし、もっと高度なオブジェクト指向ユーザーインタフェースを持っていた。だがWindows 95はWarpよりも高速な動作を実現した。タイミングがMicrosoftに味方した。策略も。PCの運命は決まっていた。問題は、PCがメインストリームで成功するためのプラットフォームをどこの企業が提供するかだった。
Windows 95はコンバージェンスの時代に最適の選択肢だった。PCを買えば暮らしが便利になると期待して、ますます多くの人がPCを買っていた時代だ。力はデスクトップだけでなく、AOL、CompuServe、Prodigyなどのオンラインサービスにもあった。1995年8月の時点では、World Wide Webはあまり世界的に知られてはいなかった。成功の秘けつは、Microsoftがほとんどの人にとって十分な製品をリリースしたこと、Windows 95を効果的に売り込み、宣伝したこと、買えばもっと幸せになれるとか、個人としても仕事の上でも成長できるという期待を生み出したことにある。
Windows 95を取り巻く熱狂は人々を酔わせた。皆は歴史的瞬間に参加し、Windows 95を最初に購入し、アップグレードする人になりたいと思った。1995年8月24日深夜にはコンピュータストアの外に長い行列ができた。Windows 95発売の前後、興奮は数カ月続いた。このOSはMicrosoftのビル・ゲイツ会長の「すべてのデスクにコンピュータを」というビジョンを現実のものにした。Windows 95の立ち上げにより、PCはメインストリームに受け入れられた。
そしてPCから携帯へ
だがPCの時代は終わりに近づいている。携帯電話は当時のWindows 95よりもずっとパーソナルで強力で便利だ。iPhone 2Gのパワーとパフォーマンスに比べると、わたしの初めてのWindows 95 PC――当時は目覚ましかった486プロセッサ、8MバイトのRAM、240MバイトのHDDを積んでいた――と9600ボーモデムなどかすんで見える。
携帯電話メーカーが毎年出荷する端末は10億台と、Windows PCの全インストールベースより多い。単純に数で見れば、携帯はPCよりもずっと魅力的なプラットフォームデバイスだ。
PCと同様に、携帯電話の運命も決まっている。携帯は最も広く使われるパーソナルデバイスとして、コンピュータに取って代わるだろう。今は補佐的な役割をしているが。問題は、PCのP(パーソナル)を取って携帯に入れる魔法の方程式をどの企業が考え出すかだ。その次のP“パーソナル”デバイスになるのがiPhoneだ。劇的なビジネスの問題でその歩みが遅れてしまわない限りは。今のところ、週末に起きたアクティベーションの問題を除けば、Appleは真のモバイルの機運を得ている。
成功の秘けつは
今の状況は、13年前のWindows 95とかなり似ているように感じる。iPhone、それから今は2世代目への果てしなき熱狂があり、人々は長い列を作っている。14日午後にカリフォルニア州ラホーヤのApple Storeに行列ができているか電話で聞いてみた。発売から4日経つのに、まだ長い列ができているという。iPhone 3Gは1つの現象だ。
だが、現象になったからといって、成功が保証されるわけではない。かつてはホットだった製品の多くは失敗し、忘れられた。だがAppleは1995年のMicrosoftと同じように、ふさわしい時期にふさわしい製品を投入したふさわしい企業に思える。それにAppleはWindows 95の成功の秘けつから、幾つかの要素をより分けた。
流通:Windows 95はどこにでもあった――新品のPCにも小売店にも。iPhoneもそうだ。Appleは10日に、2Gモデルと3Gモデルを同等にするソフトアップデート「iPhone 2.0」をリリースした。限定された流通経路で販売した最初の650万台をアップグレードしたのだ。iPhone 3Gは21カ国で立ち上げられ、一部地域では複数キャリアから提供される。販売地域は年内に70カ国になる予定だ。
パーソナルであること:先に述べたように、携帯電話は非常にパーソナルなデバイスだ。人々は携帯電話をほぼどこにでも持って行って、個人的な関係や仕事上の関係を維持するのに使っている。ユーザーは電子メール、音楽、写真を管理するようになり、スマートフォンの「スマート」は、デバイスをさらにパーソナルにしている。PCもパーソナルだが、携帯ほどではない。墓の中まで持って行きたいほどPCに愛着を持っている人がどのくらいいるだろうか? だが、墓の中まで携帯電話を持って行きたいという人はいくらかいる。iPhoneのマルチタッチなどの機能で、携帯はさらにパーソナルになる(自分の指を使うよりもパーソナルなことがあるだろうか?)。
あこがれ:iPhoneは満足感をもたらす製品だ。11日と12日に、iPhoneを買うために待っていた多くの人にその理由を聞いてみた。その答えには常に、もっと幸せになれる、生活がよくなるという共通のテーマがあった。それは「クール」であることかもしれないし、あるいは「他人とつながる」ということかもしれない。Windows 95も同じようにあこがれを持たせる魅力があった。
価格:アップグレード版を購入する早期導入者の場合、Windows 95のコストは実質89ドルだった。人々が得られる(と思っている)メリットの割に、Microsoftはあまり多くのお金を求めなかった。iPhoneも同様だ。199ドルという価格は、iPhone 3Gのメリットと思われるものにふさわしいと感じられる。
アプリケーション:MicrosoftにはたくさんのWindows 3.1アプリケーションがあり、Windows 95立ち上げ時には同OSの新しいネイティブアプリケーションも十分にあった。Appleには、年中無休、24時間営業でアプリケーションを販売するApp Storeがある。iPhoneのとりこになった利用者は、iTunes Storeで買い物をしたことのある人にはおなじみの方法で、簡単にアプリケーションを購入できる。
Businesses:歴史の上では、Windows 95はコンシューマーOSと考えられているが、企業に幅広く訴求した初めてのWindowsのバージョンでもある。iPhone 2.0を搭載した2Gおよび3G端末で、Appleは法人市場に打って出る準備ができた。Exchangeサポートとネットワークセキュリティ強化はAppleの法人に向けた第1撃だ。第2撃を繰り出すのはサードパーティーの開発者だ。例えば、OracleとSalesforce.comのアプリケーションはApp Storeで購入できる。
モバイルは未来
こんなことを言っているからといって、わたしをAppleマニアだとは思わないでほしい。Appleにとって、タイミングと手法がうまく働いたということだ。iPhoneとApp Storeはちょいどいい時期に登場した適切なプラットフォームだ。Appleにはミスもあったが、ほかの人々をiPhoneの周りに集めることは確実だろう。今のところ、Appleは正しい道を歩んでいる。
たとえiPhoneがつまづいて転んでも、携帯はコンピューティングとコネクティビティ(つながり)の未来であり続ける。音声入力がタイピングに取って代わるまで、あとどれくらいだろうか? キーボードが要らないのなら、携帯電話でいつでもどこでもコンピューティングできるのに、PCが必要になる理由などあるだろうか。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 19
ミクシィの厳しい条件をクリアした「Adobe Flash Media Server」とは?
ミクシィは7月9日に始めたSNS「mixi」の音楽配信サービス「mixi Radio」で、アドビシステムズのストリーミングサーバ「Adobe Flash Media Interactive Server 3.0」(Adobe Media Serverファミリの1製品)を採用した。ミクシィは何を評価して、同製品を選んだのか。アドビ側の担当者に聞いた。

mixi Radioのプレーヤー画面
アドビのマーケティング本部 クリエイティブソリューション部 ビデオグループシニアグループリーダーの古村秀幸氏は「数カ月前にミクシィから話があった」と明らかにした上で、「彼らは音楽配信の新しいサービスについて、『ソフトウェアをユーザーにダウンロードさせたくない』『ユーザー・インターフェイスをリッチにしたい』、そして一番大きなポイントとして『Mac、Windowsの両方のユーザーに使ってもらいたい』と考えていた」と話した。
「このような条件に合う技術は、Flashしかない」と古村氏は語る。Flash Playerはアドビの資料によると98%以上のPCにインストールされている。また、ActionScriptを使ったインタラクティブなUIも可能だ。さらにWindows、Macを問わず動く。

アドビ システムズのマーケティング本部 クリエイティブソリューション部 ビデオグループ シニアグループリーダーの古村秀幸氏
しかし、Flashを使った音楽配信についてミクシィが考える「最大の問題点はセキュリティだった」(古村氏)。Flashを使った配信ではYouTubeが有名。しかし、YouTubeはツールを使えば映像コンテンツをローカルにダウンロードできるなど、コンテンツオーナーにとっては評判がいいとはいえない。ミクシィもFlashを採用するに当たって、コンテンツオーナーの反応を意識したようだ。
「配信サービスを展開する上で難しいのは、コンテンツオーナーと配信者が違うこと」。米アドビのAdobe Flash Media Server Services担当シニアプロダクトマネージャー ローレル・ライトマン(Laurel Reitman)氏はこう語る。コンテンツの流出を防ぎたいというコンテンツオーナーの要望を実現しながら、ユーザーが利用しやすい環境を整える必要があるためだ。

米アドビのAdobe Flash Media Server Services担当シニアプロダクトマネージャー ローレル・ライトマン氏
古村氏らアドビ側はミクシィに対して、アドビが昨年12月に発表したAdobe Flash Media Interactive Server 3.0を提案した。アピールしたのはコンテンツを保護するセキュリティ技術と、海外での実績だ。
Flash Media Interactive Server 3.0は、独自ストリーミングプロトコルの「RTMP」(Real Time Messaging Protocol)を128bitで暗号化した「RTMPE」を新たに実装し、ストリーミングデータの安全性を高めた。また、ハッシュ値をチェックしてオリジナルから改ざんされたり、別のホストに配置されたSWFファイルからはコンテンツを再生できないようにするSWF検証機能を搭載した。これによって偽のクライアントやリッピングツールから音楽が再生されることを防ぐ。
米アドビのAdobe Flash Media Server担当プロダクト マネージャーのケビン・トゥス(Kevin Towes)氏によると、欧米ではFlashを使った映像/音楽配信サービスが拡大している。トゥス氏は例としてクウェートの米軍兵士のために行ったコンサート「Operation MySpace」を、Flash Media Serverを使って米国本土にライブ・ストリーミング配信したことを紹介した。衛星を使ってクウェートから米国本土に配信し、1億1000万人が閲覧した。

米アドビのAdobe Flash Media Server担当プロダクト マネージャーのケビン・トゥス氏
HuluやDisney.comもFlash Media Serverを使って映像のストリーミング配信を行っている。いずれもRTMPEやSWF検証などのコンテンツ保護技術を評価し、Flash Media Serverに決めたという。特にHuluは映像をブログに貼り付けられるなどソーシャルな取り組みを行っている。このようなコンテンツの柔軟な利用ができるのも「Flash Media Serverがコンテンツ保護を実現しているからだ」とトゥス氏は語った。YouTubeはインスタントアップロード、クイックキャプチャではFlash Media Serverを使っているが、映像配信はHTTPで行っている。
古村氏らはこのような海外でのFlash Media Serverの実績をアピールし、ミクシィやmixi Radioにコンテンツを提供したレコード会社を納得させた。結果的にmixi Radioは30以上のレコード会社、コンテンツプロバイダーが協力することになった。
国内最大のSNSであるmixiがFlash Media Serverを採用したことはアドビにとって追い風だ。同社は11月に同様にFlash技術をベースにした映像プレーヤー「Adobe Media Player」を国内でリリースする予定で、「現在、コンテンツプロバイダーと話をしている」(同社の代表取締役社長 ギャレット・イルグ氏)。mixiへの導入事例はコンテンツプロバイダーに対する大きなアピールになるだろう。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 21
7月11日の発売日に、多くの店で完売した「iPhone 3G」が再入荷したようだ。すでに売り切れている店舗もあるが、20日に販売を予定しているショップもある。
7月18日、量販店や一部のソフトバンクショップに「iPhone 3G」が再入荷した。
iPhone 3Gは、7月11日の発売日に多くの販売店で即日完売し、ソフトバンク表参道でも2日目までにほとんどの在庫が払底。次回入荷日は未定とされていた。
東京都内の量販店やソフトバンクショップでは、18日から19日にかけて「緊急入荷」として少数販売したもよう。また一部のショップでは20日に限定数の販売を予定しているところもある。
すでに再入荷分も完売しているところが多いようだが、店舗によってはまだ入手できるチャンスがあるかもしれない。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 22
5000円の地デジチューナー実現に向け、NECエレが低コストなシステムLSIを開発した。
NECエレクトロニクスは7月22日、地上デジタルチューナー用の低コストなシステムLSIを開発し、秋からサンプル出荷を始めると発表した。
総務省とデジタル放送推進協会(Dpa)が策定した簡易チューナーの仕様ガイドラインに準拠して開発した。情報通信審議会(総務相の諮問機関)がメーカー各社に開発を要請していた、5000円の簡易チューナーの商品化につながるとしている(5000円以下の地デジチューナー商品化求める 情通審が答申)。
これまで別々の半導体で構成されていた「フルセグOFDMチャネルデコーダ回路」と画像処理回路を世界で初めて1チップに集積。映像/音声用D/Aコンバータなど周辺回路も集積化し、メモリを統合するなどしてコストを削減した。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 22
Apple幹部は「将来の製品の移行」で利益率が下がると言った。それだけの影響を及ぼす新製品とは、一体どんなものなのだろうか。まさか、Wiiのライバル?
わたしは知りたいし、皆さんもきっと知りたいはずだ。だが、Appleはそれを教えたくない。
Appleの新製品について、何らかの情報、あるいはばかげた憶測でもいいからないかと何人かのアナリストに連絡を取ってみた。誰もがAppleのことで間違った予測はしたくないと言い、わたしが得られたのは遠慮がちな憶測だけだった。
状況を簡単にまとめよう。7月21日午後に行われたAppleの2008年度第3四半期(4?6月)決算発表会で、ピーター・オッペンハイマーCFO(最高財務責任者)は、第4四半期および2009会計年度に利益率が低下すると予告した。同氏は3つの理由を挙げたが、そのうち1つが際立っていた――「今日は言えない」将来の製品の移行だ。
Appleの利益率は第3四半期の34.8%から31.5%へ、2009年度には30%へと低下する見通しだ。残る2つの理由――1つは短期的な販売プロモーション――は2009年度への影響を説明するには不十分だ。このため、新製品の移行が一番もっともらしい説明に思える。
そこで問題は、この謎の製品が一体何なのかだ。
「Appleがある日するかもしれないこと、しないかもしれないことを予想するには、わたしは年を取り過ぎた――ノートPCの新プロセッサへの移行かもしれないし、製品ラインの刷新かもしれないし、まったく新しいものかもしれない」とJupiterResearchの調査ディレクター、マイケル・ガーテンバーグ氏は言う。
「Appleには子供が学校へ持って行く携帯機器が必要だとわたしは思っているが、これはまったくの当てずっぽうだ」とガーテンバーグ氏の同僚で調査ディレクターのデビッド・カード氏は言う。カード氏は、自分の推測はおそらく間違っていると話す。確かに、Appleに関して言えば皆そうではないだろうか。
「きっと、リモコン機能が(iPod)touchとiPhoneに統合された改良版のApple TVだ」と話すのはGartnerの調査担当副社長マイク・マクガイア氏。
「そこまで(利益率に)大きな影響を及ぼすのなら、生産量は多いはずだ」とEndpoint Technologiesのロジャー・ケイ社長は語る。「だからMacラインアップだと思う。低価格のコンシューマー向けモデルだろうか? Mac miniに似ているが、もっといい製品だろう。ノートPC? 大量生産の低価格ノートPC? 世界を変えて、利益率を5ポイントも下げるような新しいカテゴリーは思いつかない。Wiiのライバル? ミニゴルフコース? ラスベガスにAppleブランドのカジノ? まったく分からない」
では、わたしが考える謎の製品の正体は何なのか? マイクロプロセッサの移行だ。Appleは4月に半導体メーカーP.A. Semiの買収を発表した。Appleは一部製品向けのプロセッサを製造する計画だ。
偶然ではあるが、わたしはこれを予言していた。わたしは4月に、Appleは最初に家電製品の一部と、「数カ月中にうわさになるであろう開発中の謎のApple製品」にP.A. Semiのプロセッサを採用すると予測していた。そこで謎の製品の出番だ。Appleはきっと、少なくとも既存製品の1つにP.A. Semiを採用するだろう。例えば、iPod用プロセッサを一新すれば、Appleは初めに関連するプロセッサの開発や物流のコストを負うことになり、利益率はたやすく低下する可能性がある。
ガーテンバーグ氏はAppleの新製品を「推測するには老い過ぎている」のかもしれない。わたしは予測が間違っても気にしない。Appleが何をたくらんでいるか、皆さんはどう思う?
リリースの日付 : 2008 - 07 - 23
iPhone 3Gの登場で、多数のアナリストは「Appleが法人市場に参入する態勢を整えた」と考えている。だが、企業のIT部門はiPhoneを受け入れるだろうか。
7月11日のiPhone 3Gリリースがメディアに温かく迎えられる中、多数のアナリストとライターは、同製品は法人市場に参入する態勢を整えたと妄信的に主張した。なぜかと言えば、Appleがそう言っているからだ。実際同社は、iPhoneは「これまでで最高のビジネス向け携帯電話」だと主張している。
そんなことはない。そんなことはあると書いている人は単に、Appleのクールエイド(粉末ジュース)を一気飲みしているだけだ。
そうした話題が盛り上がっているのは、iPhone 3Gで企業向けアプリケーション、特にMicrosoft Exchange ActiveSyncの内蔵サポートが追加されたためだ。Sybaseは7月21日に、Appleの法人市場への野望を支えるべく、Lotus NotesおよびExchange向けのワイヤレス電子メールを提供すると発表した。それに続いてもっと多くの企業向けアプリケーションが出てくるはずだ。
だが、企業自身はiPhoneに恋をするだろうか? あるいは、ちょっかいを出してみたりするだろうか? 結局、企業の購買決定は、流行よりもほかの要素を考慮する。企業のITスタッフは既に、一般に好まれるスマートフォンを導入している。Research In Motion(RIM)のBlackBerryだ。
BlackBerryだけでなく、企業は既に、Windows Mobile、Palm、Symbianなど各種OSを採用した多様なデバイスをサポートし、管理している。彼らが管理するデバイスを増やしたいと思うだろうか? 特に、1社のキャリア(AT&T)に縛られる場合に。
「Appleが法人市場でどのくらい前進するかを観察するのは面白そうだ。IT部門は手強いが、クールな新しいデバイスに――少なくともある程度は――揺さぶられることもある」とIT Business Edgeのカール・ウェインシェンク氏は語る。
Network Worldによると、企業でのiPhoneへの需要(同紙は多くないとみている)は「iPhoneをプレゼントとして受け取った幹部」によるものになるという。だが調査会社Forrester Researchは新たな報告書で、自分のデバイスを職場に持ってきて企業ネットワークにアクセスしたいという社員からの需要が増えると述べている。
「これは統制を維持し、企業情報を報告しようとするIT部門、セキュリティや監査の担当者にとって悪夢になる。企業の情報がモバイル機器でも見つかるようになるからだ」と報告書を執筆したミシェル・パリノ氏は語る。
IT部門は、ほとんどの企業向けiPhoneアプリケーションがAppleのサーバを通さなくてはならないことにも不満を持つだろう。J. Gold Associatesのアナリスト、ジャック・ゴールド氏は6月のリサーチノートで、このアプローチは「ミッションクリティカルなアプリケーションやプロプライエタリなアプリケーションでは一般に受け入れられない」と指摘している。
このほか、法人市場へ切り込むというAppleの壮大な目標を阻む課題には、バッテリーの取り外しができないこと、耐久性への疑問、企業レベルでiPhoneを導入するのに必要なサービスの量などがあると同氏は言う。
ゴールド氏は、「ほとんどの企業はiPhoneの採用とサポートが広がるまで待つべきだ。規制のある業界で、iPhoneがセキュリティや監査証跡のコンプライアンス基準を満たす可能性はかなり低い」と付け加えた。
さらに一部のアナリストは、Appleは、同社が法人市場に進出することよりも、BlackBerryがコンシューマー市場に本格的に入り込んでくることを心配するべきだと主張する。RIMは企業と同様にコンシューマーも狙ったBlackBerry Boldを数カ月以内にリリースする見込みだ。
「RIMはもう、モバイルオフィスソフトや電子メールを扱う企業ではない。企業に深く食い込んだベンダーに進化し、それを重要な差別化要因として推進し続けている」と451 Groupのアナリスト、トム・リゾ氏は5月に述べていた。「Apple、Nokia、Motorola、さらにHTCが企業向けハードで競っているが、彼らは企業のエコシステムにおける地位という点でRIMにかなわない」
「これは今後も、競争をほとんど無意味にするほどの重要な違いとなる」とリゾ氏は付け加えた。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 23
人気俳優の木村拓哉さんが首相役を演じたドラマ「CHANGE」(フジテレビ系)が14日に終了した。最終回は27.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)の高視聴率を記録し、「キムタク首相」が国民に約22分間にわたりノーカットで語りかけるシーンも話題になった。
国会議員の間でもこのドラマのファンが多かったが、永田町でとりわけ注目されたのは、番組のエンドロールの「監修」だった。初回から小泉純一郎元首相の首相秘書官を務めた飯島勲氏らの名前はあったが、最終回だけ意外な人物が加わった。現職の首相秘書官、福田達夫氏である。いわずと知れた福田康夫首相の長男だ。これがさまざまな憶測を呼んでいる。
くだんのスピーチの場面でキムタク首相は、過去に不正な献金を受けていた8人の閣僚への任命責任を理由に辞任を表明する。同時に打ち出した奇策が、「国民の声を聴きたい」という衆院解散・総選挙だった。折しも永田町では「福田首相は本当に内閣改造を断行するのか」といった話題で持ちきりだけに、達夫氏監修の最終回は「改造どころか、一か八かの解散で勝負に出たい父親の本音ではないか」という突拍子もない話まで飛び交っている。
「さわやかなキムタク首相の演出は、官房長官時代の福田首相と折り合いが悪かった飯島氏の嫌みだろう」ともささやかれるが、そこはドラマの話。72歳の現職首相と35歳のキムタク首相がともに「国民の目線」を信条とする2世議員で、「首相になるつもりはなかった」という共通点はある。米紙「ウォールストリート・ジャーナル」に至っては1日付1面で2人を比較し、「福田首相の控えめな政治スタイルが国民をいらだたせている」と論評してみせた。
フィクションで政治を扱うドラマは、現実の動きとの兼ね合いで敬遠される傾向があり、高視聴率をとりにくいというのがテレビ界の半ば常識だった。しかし、今回の成功の要因は「福田首相に嫌気がさした国民の思いの表れ」とまじめに分析する与党の御仁までいるから永田町は恐ろしい。
福田首相には迷惑な話だろうが、偶然にも最終回の14日に結果が出た産経新聞社とフジ系列のFNN(フジニュースネットワーク)による合同世論調査では、福田内閣の支持率は政権発足以来最低の21.7%だった。やっぱり、キムタク首相にはかなわなかった?
リリースの日付 : 2008 - 07 - 24
グーグル版Wikipedia? 「Knol」とWikipediaの違い
グーグルは7月23日、2007年末から招待制でベータテストを行っていた新サービス「Knol」(ノウル)を一般向けに公開した。登録ユーザーが自分の持つ専門知識などをHTMLベースのドキュメントとして投稿するコミュニティ型の知識データベースを目指す。
“know”“knowledge”を連想させるKnolというのはサービス名であると同時に、このサービスで扱う個々のドキュメントも指す。Knolは“knoll”(小さい丘)と同じ発音。蓄積されたknolはサービス内での検索も可能だが、通常のWebページでもあるため一般的な検索エンジンからの検索もできる。

Knolのトップページ。Wikipedia同様にお勧めコンテンツが表示されている

Knolのログインページに表示されるサービスの概念図
各knolに対してグーグルが提供するコンテンツマッチ広告「AdSense」を付けることができ、knolの執筆者はグーグルと収入をシェアできる。Knolの一般公開に当たって開発チームメンバーはブログの中で、「Web上には膨大な情報があるが、価値ある情報すべてがあるわけではない。多くの情報は人々の頭の中にある(中略)、Knolはこうした人々に自分が持つ知識をオンライン上に提供するよう促し、それに誰もがアクセスできるようにすること」と狙いを語っている。
Wikipediaに似ているが、KnolがWikipediaと大きく違うのは、各knolに明示的に表示される「執筆者」(author)が存在していて、編集権をコントロール可能にしている点だ。knolに対してほかのユーザーはレイティングやレビュー、コメントを投稿できるほか、修正・加筆など編集提案を行える。ただし、実際にコンテンツを編集できるのは、基本的に執筆者だけに限定される。執筆者は1人でも、2人以上でも構わず、最初に当該knolを作成した「所有者」(owner)が執筆者を割り当てる。
ユーザー登録をすれば、誰でも新規knolを書ける。knolはWebブラウザを使ってHTML、もしくはワープロライクなUIで作成できるほか、PDFやテキストファイル、Word文書(doc)、Excel文書(xls)からのインポートも行える。現在、英語以外の言語について公式なサポートのアナウンスはないが、日本語テキストの編集や投稿は可能だ。
knolで扱うトピックは完全に自由で、すでに存在するトピックと重複していても構わない。現時点で登録されているknolは「不眠症」「糖尿病」など医療関係のものが多いが、写真入りでバックパックのノウハウを伝授するという読み物のようなknolもある。電話かクレジットカードを使った本人確認サービスも提供しており、本人確認ができたknolについては執筆者の写真の下に「Verified」(確認済み)と表示される。
複数ユーザーが共同で1つのknolを作成していくために、4つのコラボレーションモデルが選べる。「オープン・コラボレーション・モデル」はログインユーザーの誰もが編集可能となるモデル。特に設定をしなければデフォルトで選択されているのが「モデレーテッド・コラボレーション・モデル」だ。このモデルでは執筆者だけが編集可能で、それ以外のログインユーザーは変更提案だけができる。変更提案を受けた執筆者が許可しない限り、変更は反映されない。「クローズド・コラボレーション・モデル」は、そのknolの所有者と執筆者だけが編集可能なモデル。また、knolのライセンスとしてクリエイティブ・コモンズも選択できる。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 24
無線ブロードバンドサービス「WiMAX」は、2007年までに技術面や運用面での準備をほぼ終えた。サービス普及に向けた、事業者や端末、他サービスとの競合など3つの疑問について、WiMAX Forum副代表のシャクリ氏が回答する。
次世代ブロードバンドサービスの「WiMAX」は、2007年までに技術仕様の国際標準化や各国における無線周波数の割り当てといった基本的な準備が進められ、現在は、商用サービス化に向けた準備が世界的に進められている。通信事業者や端末の動向、他のブロードサービスの競合について、WiMAXの推進団体「WiMAX Forum」の副代表を務めるモハンマド・シャクリ氏に尋ねた。
通信事業者に不安なし?
WiMAXサービスの提供を表明する通信事業者は世界各国で数百社になる。各社では、政府機関などから無線周波数の割り当てを受けたり、試験サービスを始めたりしている。国内ではKDDI系のUQコミュニケーションズが2009年初頭に試験サービスを始める予定だ。だが、2007年後半には有力事業者の1つ米Sprint NextelがClearwireとのWiMAX網の共同構築を撤回するなど、WiMAXサービス化に向けた通信事業者の動きを不安視するムードが一部に広がった。

WiMAX Forumボードメンバーでもあるシャクリ氏
シャクリ氏によれば、すでに118カ国・地域で305社の通信事業者が準備を進めており、その大部分がすでに商用化ステージに到達している。WiMAX Forumの見通しでは、2012年までに201カ国・地域で538社がサービスインするという。
「特に期待しているのは日本を含めたアジア地域だ。各国ではブロードバンドに対するユーザーの期待が非常に高い」とシャクリ氏は話す。ユーザー規模についても、2012年までに世界全体で1億3300万加入に達するとしており、WiMAXは商用的に成功するとの見方を強調している。
通信事業者の多くは、大都市やその周辺部、もしくは地域単位でのサービスを計画。大きく、移動しながらのデータ通信用途(IEEE802.16e、移動体)と、地理的条件などで光ファイバなど有線の敷設が難しい地域でのアクセス回線用途(IEEE802.16-2004、固定系)の2種類にサービス系が分かれる。「サービスエリアを全国的に提供しなければならない携帯電話とは異なり、WiMAXはまず拠点単位でサービスエリアが形成されていくだろう」(同氏)

WiMAXの普及予測
端末の種類はどのくらいか?
WiMAXの利用には、通信カードをPCやハンドヘルド端末に接続する、もしくは通信モジュールを端末に内蔵するといった形態が想定されている。例えば、米IntelはWiMAXとWi-Fiに対応したチップセットを供給すると表明しており、このチップセットを内蔵したMID(Mobile Internet Device)がメーカーから発売されるとしている。サービスイン段階では、果たしてどのくらいの端末が登場するのだろうか。
現在、WiMAX Forum加盟社など80社のメーカーで合計480種類の製品が登場している。内訳は、基地局設備などの提供が35社、データ通信カードやMIDなど端末の提供が30社、チップセットなどの供給が25社となっている。
WiMAX Forumでは、機器同士の相互接続性を認定するための検証も行っているが、6月末現在の認定製品は移動体サービス向けで10製品、固定系サービス向けで35製品にとどまる。「機器の認定は計画よりも遅れている。だが、2008年内に100製品以上になるので、遅れを取り戻せるだろう」という。国内では年内にWiMAX Forumの日本事務局が検証設備を開設する予定で、2009年以降に機器の相互接続認証が広まる見通しだという。
「データ通信端末の価格は、第3世代(3G)携帯電話サービス向けのものの半分程度になるだろう。2009年には1台10ドル程度で提供できる」(シャクリ氏)
現在は組み込み用途向け製品の認定検証も始まっており、2009年後半には車載などの分野にもWiMAX対応製品が登場する見通しだ。
LTEやNGNと競争する?
次世代の無線ブロードバンドでは、WiMAX以外に3Gサービスを発展させた「LTE(Long Term Evolution、通称3.9G)」や、日本ではウィルコムの次世代PHSサービスも商用サービスも控えている。固定系の世界にも英国や日本において「NGN(次世代ネットワーク)」の構築と、NGNを生かしたブロードバンドサービスが登場している。WiMAXは、これらのサービスと競合関係になり得るのだろうか。
この疑問に対してシャクリ氏は、「LTEよりもビジネスモデルが確立している。NGNとは共存関係になるだろう」と答える。LTEはNTTドコモが「Super 3G」の名称で研究開発を進め、2009年の実用化を計画しているが、シャクリ氏は選定事業者数や機種の多様性といった点で「2?3年程度こちらが先行している」と強調する。NGNとは、固定系WiMAXサービスがNGNへのアクセス回線としての役割を果たすことで相互を補う関係になると説明する。
技術的なロードマップによれば、WiMAXもLTEも2011年ごろには200?300Mbpsの通信速度を実現する。そして、最終的には「NGMN(次世代モバイルネットワーク)」と呼ばれる段階で統合する方向にある。NGMN(第4世代モバイルサービス「4G」とも呼ばれる)は、数Gbpsクラスの通信速度を目標とし、2009年以降に本格的な検討が始まる見込みである。
「LTEとWiMAXのどちらが選ばれるかは、通信事業者とユーザーの手に委ねられるだろう。SprintやKDDIのように、3Gの補完としてWiMAXを選ぶ会社もあれば、ドコモのようにLTEを選ぶ会社もある。最終的は共存しながら良い競争関係になっていく」(同氏)
最後に、シャクリ氏は日本市場での動きがWiMAXの世界普及に向けた指針になると語る。「日本はモバイルインターネットへの関心が高く、他の規格との競争環境もある。日本でのビジネス動向は、他の国や地域のWiMAX事業者にとって大いに参考になるだろう」(同氏)
リリースの日付 : 2008 - 07 - 25
コンピュータ業界の大手企業についてどう思っているか聞かれたMySQLアーキテクチャディレクターは、Microsoftは重要でないと答えた。
米Microsoftは重要ではないのだろうか?
米Sun MicrosystemsのMySQLアーキテクチャディレクター、ブライアン・エイカー氏はO'Reilly Open Source Convention(OSCON)開幕日の7月23日、基調講演の質疑応答セッションで、Microsoftをこのように表した。
このコメントは、O'Reilly Mediaのティム・オライリーCEOの質問に対するもの。オライリー氏はエイカー氏とMySQL創設者でMySQLサーバを作ったマイケル・“モンティ”・ウィデニウス氏に対し、コンピュータ業界の大手企業数社についてどう思っているかを尋ねた。Microsoftに話が及んだときに、エイカー氏は「Microsoftは重要ではない」と答えた。
オライリー氏はその答えにくすくすと笑って、会場のMicrosoft関係者に軽く謝った。なにしろMicrosoftは今年のOSCONの最大級のDiamond Sponsorだ。
エイカー氏のコメントは特定の状況で出たものであって、同氏に詳しく説明する機会はなかった。おそらく同氏は、オープンソースに関して言えば、Microsoftは重要ではないと言いたかったのだろう。だが知的財産、ユーザー基盤、インストールベース、株主、時価総額などの力で、Microsoftは依然、今日の業界において明らかに重要だ。もっとも、多数のMicrosoftのライバルが、同社を重要でない存在にしたがっているのは明白だが。
6カ月前にMySQLを買収したSunでWeb技術ディレクターを務めるティム・ブレイ氏も、eWEEKがエイカー氏のコメントについて尋ねると含み笑いを浮かべた。ブレイ氏は、Sunは長い間Microsoft、Windows、.NET環境との相互運用を推進してきた――今後もそうし続ける――し、両社は最前からこの件で協力していると語った。
「重要でないということはない。当社はMicrosoftと協力しなければならない」と同氏。「非常に多くの顧客がそれを望んでいる」。さらに全体的なビジネスの潮流に加え、訴訟、和解、同意審決も影響してきた。
わたしは2004年の話を思い出した。週末にSunのオフィスで働いていたSunの社員が、廊下でビル・ゲイツ氏と出くわしたというエピソードだ。両社は問題解決に取り組み始めており、ゲイツ氏は、Sunのグレッグ・パパドポラスCTO(最高技術責任者)の要請でシリコンバレーに来ていた。このとき、MicrosoftはSunに20億ドルを払ったことも覚えている。
両社は必要とあらば協力してきた。ブレイ氏は、Microsoftは依然として業界において重要だと言うが、かつてほど恐ろしい企業ではない。「Microsoftはかつて、エキサイティングで業界の注目を集めることをやっていた。ここしばらくはそういうことをやっていない」と同氏は語る。「わたしにとってはかつてほどの脅威ではない」
一部は意図的なものかもしれない。Microsoftが屈しているわけではなく。同社のサム・ラムジ氏の部門では、Microsoftをオープンソース技術などほかの環境と協調させる作業を担当している。
ラムジ氏は7月25日にOSCONで基調講演を行う。同氏の経歴は以下の通り。
サム・ラムジは、Windowsサーバ&ツール部門の長期戦略計画など、Microsoft全体にわたるプラットフォーム戦略を率いるプラットフォーム戦略上級ディレクター。主な役割はMicrosoftのLinux・オープンソース戦略を推進し、Microsoftの技術開発チームおよびオープンソースコミュニティーと協力して相互運用可能なソリューションを構築すること」
eWEEKの取材に応え、ラムジ氏はブレイ氏と同じ問題を多く挙げた。それはMicrosoftがSun、Novell、IBMなどと共に行っている相互運用性の取り組みや、Microsoftのシェアードソースライセンスやより自由なライセンス、ラムジ氏のラボが行ってきたこと、Eclipse Foundationとの協力、OSI(Open Source Initiative)ライセンス承認の取得、Codeplexでのオープンソースプロジェクト支援などの取り組みだ。
さらに、Microsoftの人材雇用は、「オープンな」精神の人材への動きを反映してきた。例えば、Castle Projectの創設者ハミルトン・ベリッシモ・デ・オリベイラ氏は最近、MicrosoftのMEF(Managed Extensibility Framework)チームのプロジェクトマネジャーになることを明らかにした。MEFは開発者に、既存のコードへの影響を抑えつつアプリケーションに容易に拡張性を加えるツールを提供する。Castle Projectは、エンタープライズアプリケーションやWebアプリケーションの開発を簡略化することを目指した.NET向けオープンソースプロジェクト。ともかく、ベリッシモ・デ・オリベイラ氏はオープンソースあるいはオープンソースに近しい世界から、最近あるいは少し前にMicrosoft入りした人々の1人になった。MicrosoftのIronRubyとIronPythonをそれぞれ率いるジョン・ラム氏とジム・ハガニン氏もそうだ。
ラムジ氏は、MicrosoftがLinuxやオープンソースの経験を持つ人の雇用を増やしていることを認めた。「わたしは人種のるつぼオークランドで育った」と同氏。「このようなことを成功させるにはいろいろなものが必要で、われわれはそれを理解している」
オープンソースコミュニティーにおけるMicrosoftのこれまでの取り組みをどう表すか、それは「小さな歩み」だと思うかと尋ねたところ、ラムジ氏は「フットボールで言えば、われわれは30ヤードラインにいる」と答えた。どちら側の30ヤードラインかと問えば、「これから70ヤード進まなければならない」と同氏は話した。
Microsoftは実際、前進するにつれて学んでいる。最近では、同社はオープンソースプロジェクト「Sandcastle」を自社のコミュニティーサイトCodeplexから引き上げたが、その後復活させなければならなかった。
もしもMicrosoftが自陣側の30ヤードラインにいるとしたら、われわれはエンドゾーンに何があるのか、そこに至るために同社がどんな「ディフェンス」をくぐり抜けなければならないのかを理解しなければならないだろう。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 25
MobielMeの発想は素晴らしいが、現状ではあまりにも不具合が多い。
大企業の従業員は通常、自分の電子メールや連絡先、予定表を複数のPCやスマートフォンで手軽に同期させている。だが、一般的な消費者はそうした手段を持っていない。彼らは長時間を費やして、手作業で予定表と連絡先を同期させたり、メールが転送されるの待つのだ。
だから、Appleが企業システムと同等のメール、予定表、連絡先の同期機能を年間100ドルで万人に提供する新サービスを発表したときには大騒ぎになった。その上Appleは、この「MobileMe」というサービスがWindows PCでもAppleのMacintosh、iPhone、iPod touchと同様に機能すると約束したのだ。同社はさらに、20Gバイトのオンラインストレージ、Webアプリケーションスイート、お気に入りの同期、オンラインフォトギャラリーの提供で発表を締めくくった。
だが、1週間このサービスを真剣に使ってみた結果、残念ながらわたしはこのサービスをお勧めできない。少なくとも今の状態では。発想は素晴らしいが、現状ではMobileMeにはあまりにも不具合が多く、上記の約束を守れていない。
わたしは今月のMobileMeの立ち上げ時の不具合について言っているのではない。立ち上げの際、サーバがトラフィックに対応しきれず、メール機能が停止した。これを書いている現在も、ユーザーの一部では、まだこの不具合が続いている。それはそれでまずかったが、かなり緩和された。Appleはこの件に関して既に謝罪しており、不調なスタートを補おうと顧客に30日間の無料期間を提供している。わたしがここで言及している問題というのはシステム上のものだ。
このサービスのシステムはおおよそ次のようなものだ。まず、MobileMeに加入して新しいMobileMeのメールアカウントを取得する。このアカウントは、自分の現行のメールアカウントの設定を取り込むこともできる。MobileMeのメールは、Microsoft Outlook、Outlook Express、新しいWindows Mailなど、ユーザーが選択したメーラー経由でWindows PCにプッシュされる。Macなら、標準メーラーのApple Mail経由でプッシュされる。そして、iPhoneではiPhone標準搭載のメーラーで即座に表示される。
同様に、いずれかのデバイスで予定表や連絡先に新たな項目を追加したり、削除したり、内容を変更したりすると、その変更は自動的にほかのデバイスに反映される。Windowsでは、MobileMeの予定表はOutlookに反映され、連絡先はWindowsのアドレス帳に反映される。Macでは、予定表はiCalに、連絡先はアドレスブックに反映される。iPhoneでは、標準の連絡先とカレンダーだ。
お気に入りの同期は、MacおよびWindows版のSafariと、WindowsのInternet Explorer 7(IE 7)が対応している。
どんなPCからでも、MobileMeのサイトのWebメールソフトを使ったメールの送受信と、予定表と連絡先の閲覧と編集が可能だ。サイトでの変更はすぐにPCとiPhoneに反映され、逆も同様に反映される。MobileMeのサイトでは、フォトギャラリーを運営したり、オンラインストレージを確認することもできる。
しかし、わたしが2台のMacと2台のDellのPCと2台のiPhoneを使って行ったテストでは、次から次へと問題が起きた。大きな問題の1つは、サイトまたはiPhoneでの変更はすぐにPCに反映されるのに、PCでの変更はせいぜい15分ごとにしか同期されないことだ。Appleはこれを問題だと認め、対処中だとしている。
だが、問題はこれだけではない。MobileMeのサイトが重く、予定表への入力がまったく読み込まれないことがあるのだ。Webページを更新(再読み込み)しないと、デバイスでの変更を確認できないこともある。また、WindowsのMobileMeのコントロールパネルから直接オンラインストレージのページを開こうとすると、2台のDellマシンは両方ともエラーメッセージを表示した。
わたしがMacで作成したMobileMeのカレンダーは、Outlookのメインの予定表には反映されず、別の予定表として保存された。この予定表は設定を変えないと表示できなかった。わたしのMacのアドレスブックはシンプルな配信リストだが、Outlookでは配信リストとして表示されず、別個のアドレス帳になり、そのままでは表示されなかった。Appleはこの問題をOutlookの不具合のせいにしているが、わたしは、同社はこの問題を解決しておくべきだったと思う。
問題はまだまだある。同期した連絡先がiPhone上で氏名しか表示されず、ほかの情報は何も表示されないことが1度あった。iPhoneでは、同期した連絡先の読み込みが大抵遅い。
Apple Mailで、受信メールを「受信」に保存せずに自分で作成したメールボックスに自動的に移動させるルールを設定しておいたところ、対象となるメールがiPhoneとサイトのMobileMeアカウントからそのまま消えてしまった。この問題を解決するには、設定してあるすべてのルールを編集する退屈な作業が必要だ。
お気に入りをまったく同期できないことが2度あった。同期できたときは、お気に入り一覧の順番がごちゃごちゃになっていた。連絡先をiPhoneに同期したとき、一部の相手に設定してある着信音が消えてしまい、設定し直さなければならなかった。
Appleは辛抱強くわたしの問題について1つずつ説明した。時には回避策を示し、時にはその問題はめったに起きないと主張し、ある問題については現在修復中だと言った。
AppleがMobileMeを問題なく動作するようにしてくれれば、素晴らしいサービスになるだろう。だが、今のところはあまりにもお粗末だ。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 25
MSが外来語カタカナ表記のルールを変更する。「コンピュータ」は「コンピューター」に、「プリンタ」は「プリンター」に、「エクスプローラ」は「エクスプローラー」になる。

変更例。変更される全314語のファイルはWebサイトからダウンロードできる
「コンピュータ」は「コンピューター」に、「プリンタ」は「プリンター」に、「エクスプローラ」は「エクスプローラー」に――マイクロソフトは7月25日、同社製品・サービスで外来語をカタカナ表記する際、末尾に付ける長音符号(ー)の表記ルールを変更すると発表した。IT機器の一般化に伴い、より一般的で実際の発音に近い表記に統一するとしている。
変更するのは314語。製品バージョンアップの際に適用していく計画で、第1弾として、8月中にリリース予定の「Internet Explorer 8 Beta2」に実装する。
新表記は、国語審議会の報告をもとに告示された内閣告示第二号(1991年)をベースにしたもので、「er」「or」「ar」などで終わる単語は原則、「コンピューター」「プリンター」「エクスプローラー」など末尾の長音符号を表記。新聞やテレビ、一部IT機器メーカーで取り入れられている表記に合わせた。
従来の同社の外来語カタカナ表記ルールは、JIS規格の表記ガイドライン(JIS Z 8301)に沿っており、JISに規定されていないものは「2音の用語は長音符号を付け、3音以上は省く」ことを原則としていた。長音符号を極力省いて文字数を減らすことでテキスト容量を削減したり、文字面積を減らして画面を広く使うことができることもあり、工業界ではこういった表記が一般的だった。
だが実際の発音と異なる表記も多く、工業界になじみのない一般ユーザーに違和感が強かったほか、最近はPCのメモリ容量拡大やディスプレイ面積拡張で字数を削る必要がなくなってきていた。読み上げソフトでテキストを読み上げた際に分かりにくいというアクセシビリティの問題もあり、表記ルールを変えることにした。
製品のバージョンアップ時に順次対応していく計画で、まずはInternet Explorer 8 Beta2に実装する。既存製品への適用は考えておらず、Windows Updateによる更新や、サービスパックへの適用は行わない。Windowsも次期バージョン(Windows7)からの対応で、Windows Vistaは対応しない。
この変更によって、従来表記に合わせて作られていたソフトや、同社製品の解説本、関連講座のテキスト、マニュアルなどは修正が必要になる可能性があるとしている。
ルール変更の検討を始めたのは2003年ごろで、専門家を交えて議論してきた。早い段階で新表記を採用していたプリンタメーカーからは「当社の機器は『プリンター』と書いているのにWindowsは『プリンタ』となっている。どうにかならないか」と相談も受けていたという。今回の変更に当たって富士ゼロックスやリコーなどプリンタメーカーが賛同コメントを発表している。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 25
二審も実刑判決を受けたライブドア元社長の堀江貴文被告が即日上告。私生活ではいまだに“ホリエモン流”を貫いているようだ。
ライブドア(LD)事件で証券取引法違反罪(偽計・風説の流布、有価証券報告書の虚偽記載)に問われ、1審の東京地裁で懲役2年6月の実刑判決を受けた元LD社長、堀江貴文被告(35)の控訴審判決公判が25日、東京高裁で開かれ、長岡哲次裁判長は1審判決を支持し、被告の控訴を棄却した。堀江被告側は即日上告した。逆転無罪に執念を見せた堀江被告だが、私生活はホリエモン流を貫き、お気に入りの女性がいる東京・麻布十番のバーに足繁く通うほか、六本木ヒルズの自室で催す七輪バーベキュー会を知人と楽しんでいるという。
長岡裁判長は判決理由の中で、「実態の不透明なファンドを作り、監査法人や会計士も巻き込んだ巧妙で悪質な犯行。投資者保護の面で深刻な影響を及ぼした」「ファンドが悪用される事態が想定されていない状況下で、そこにつけ込んだ」「犯行への反省はうかがわれない」と断罪した。
これに対し、堀江被告の主任弁護人、高井康行弁護士は「到底承服できない。法廷で信ずるところを主張したことが量刑に反映されるのでは、『お白州』裁判であり、近代国家の裁判ではない」と猛反発した。
堀江被告は東京都外の外出先で判決の一報を聞いた。今朝の電話では、「よろしくお願いします」と一言だけ話したという。控訴審は被告に出廷義務がないため、堀江被告はこれまでの3回を含め、この日も公判に姿を見せなかった。
堀江被告に近い情報関連企業の関係者によると、最近は未明に麻布十番のバーへニット帽とサングラス姿で出現し、グラスを傾けることが多いという。
この関係者によれば、バーは看板を出さない隠れ家的存在で、20人ほど収容できるこぢんまりした店内。堀江被告のお目当ては、バーテンダーとして働く20代の女性だ。
「身長170センチほどの細身で長い髪を後ろで1つに束ね、黒のシャツとパンツがよく似合っています。モデルの香里奈さん似の穏やかな女性。午前2?3時ごろに現れる堀江さんは、最近出かけたレストランのことや自らの裁判についてなどざっくばらんに話し込んでいるようです」
堀江被告は酒が回って上機嫌になると女性にタッチしたり、顔を近づけたりして、慣れた雰囲気で応対する女性に打ち解けていたという。
「(堀江被告は)六本木ヒルズのスポーツジムに通っているのに、深夜に飲み続けているせいかかなり太った。ゴルフにはよく出かけているようで顔は日焼けしていた」(同)。知人に招かれ、東京を離れて宿泊することもあったという。
一方、複数の人物と会う場合は、もっぱら自宅が“社交場”に。別の関係者は「購入した七輪を使って、全国各地から取り寄せた和牛や干物などの海産物を焼いて客にふるまっている。女性も多く参加している。前からパーティーで騒ぐのが好きだが、外では人目につくから自宅で楽しんでいるのだろう」と明かした。
1審判決を「とんでもない判決だ」と非難し、周囲には「何でこんな判決になるんですかね」と話したとされる堀江被告。知人は「高裁での審理が始まってから人と頻繁に会うようになった。無実を信じていたため、1審の判決にかなり落胆していた。高裁では簡単にひっくり返らないと感じているようで、心置きなくやっているのだろう」と話していた。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 26
Windows Vistaのような巨大OSにバグは付きもの。マイクロソフトのサイトでも、OSのバグ情報が頻繁に公表されている。だが、中にはバグなのか、仕様なのか、判別しがたいものもある。使いようによっては便利(?)なウラ技を紹介しよう。
除できないフォルダ
Windowsのバグと言って思い出すのは、一昔前のWindows 95。Windows 95では、スタートボタンをアクティブにしてAlt+スペースキーでショートカットメニューを開き、「閉じる」を選ぶと、スタートメニューが消えてしまうというバグがあった。ショップでイタズラする人も多かったようで、ときどきスタートメニューのない展示PCを見かけることがあったものだ。
ついイタズラしたくなるバグは、Windows 98以降はめっきり減ったが、なんとWindows Vistaではまた復活した。だが、これはバグではなく、仕様なのかもしれない。なぜなら、使いようによっては便利だし、Windows Vista SP1でも修正されなかったからだ。
そのバグとは、削除できないフォルダが簡単に作れてしまうというもの。試しに、デスクトップに新しいフォルダを作成し、そのフォルダの名前を「新しいフォルダ」から「 」(日本語入力システムをオンにして、全角のスペースを入力)に変更してみよう。すると、デスクトップ上に無名のフォルダアイコンが出来上がる。このフォルダの動作は、ほかのフォルダとまったく同じ。ただし、決定的に違うのが、フォルダの名前を変更したり、削除したりすることができないことだ。このフォルダは、ごみ箱に移動しても、右クリックしてメニューから「削除」を選択しても、Deleteキーを押しても、削除されないのだ(確認のダイアログさえ、表示されない)。
この削除できない無名フォルダ、使いようによっては便利だろう。例えば、絶対に削除したくないファイルの置き場所としては最適だ。大切なファイルを紛失してしまう最も多い原因は、ハードディスクの故障やソフトウェアの不具合ではなく、人のオペレーションミス。削除できないフォルダなら、間違ってごみ箱に移動してしまっても大丈夫だ。
……ここまで読んで、興味本位で「消せないフォルダ」を作ってしまった読者は少し困ってしまうかもしれない。なぜなら文字通り、消せなくなってしまっているからだ。
消し方もあるので、ご安心を
消さないというのは、それはそれで厄介でもある。だから、削除する方法もちゃんと紹介しておこう。
スタートメニューを開き、「検索の開始」と書かれている部分に「cmd」とタイプしてEnterキーを押す
コマンドプロンプトが開いたら、コマンドラインに「cd Desktop」と入力し、デスクトップをカレントディレクトリにする(デスクトップ以外のディレクトリに無名フォルダを作成してしまった場合は、cdコマンドを使ってそのフォルダに移動する)。
コマンドラインに「rd " "」とタイプする(ダブルクォーテーションの間は、全角のスペース)。なお、コマンドラインで日本語入力システムをオンにするには、Alt+半角/全角キーを使う
Enterキーを押す。これで、デスクトップから無名のフォルダが消えてなくなるはずだ
このWindows Vistaのバグは、知っていて活用するのには便利かもしれないが、無用な人にとってはとても迷惑なもの。くれぐれもショップの展示PCや同僚のPCで試さないように……。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 27
数々の端末を世に送り出してきたデザインプロデューサーの小牟田啓博氏が、日常で感じたこと、経験したことを書き綴る「小牟田啓博のD-room」。かつてないほどの“お祭り騒ぎ”となった「iPhone 3G」には、国内メーカーにはない“Apple流”のモノ作りが見える。

全世界21の国と地域で同時発売された「iPhone 3G」。発売3日間で100万台に達したという
暑いですね! 梅雨が明け、本格的な夏が到来しました。この暑い夏、日本のケータイ市場をヒートアップさせているのが、ご存じ「iPhone 3G」です。
当初、どこのキャリアで導入されるのかと、いろいろな憶測やウワサが飛んでいましたよね。「ドコモじゃないか?」「いや、ソフトバンクじゃない」とか……。
そして6月10日の発表を経て、7月11日、ついにソフトバンクモバイルからiPhone 3Gが発売されました。
発売初日、東京表参道にあるソフトバンクショップには、発売日の3日も前の8日からiPhone 3G欲しさに並んだつわものもいたようで、初日にはおよそ1400人超の長い列ができたそうです。
すごいですよね。しかも、孫社長自ら発売日にお客さんを迎えたのです。この話題にもソフトバンクのiPhone 3Gに対する期待値が見えてきますね。
11日が金曜日でしたから、土曜日、日曜日と、マスコミのこの話題の取り上げ方も半端じゃありませんでした。全世界の21の国と地域で同時発売されたiPhone 3Gは、3日間で販売台数が何と100万台に達したということです。
こうした社会現象とも言えるほど話題の的となったiPhone 3Gの完成された世界観からくるデザインと、“触る”ことの心地よさはどうなのか。当然のことながら、今回はこの辺りを探っていきたいと思います。
本体を取り出す前のパッケージにも“触る”楽しさを演出

国内のケータイには見られない秀逸なパッケージデザイン
まずは何と言ってもデザインのよさと、完成度の高さが秀逸です。本体を取り出す前のパッケージ。マットブラックやホワイトの静かでありつつ主張の強いボックスが“触る”楽しさを十分に演出してくれています。
これは近年のApple製品全般に見られる統一した世界観です。ホワイト、ブラック、シルバーといったミニマルなモノトーンをシンプルにまとめることで、Appleのアイデンティティーかのようにイメージを押さえてしまっている。これって、インパクトが強いんですよね、デザインを展開する上では……。
だって、これだけ完成度が高いミニマルカラーでデザインがまとまっていると、後から登場させる競合他社が同じようなテーマのデザインをしても、後だしジャンケンをして負けちゃうくらいに、スマートでなく感じてしまうからなのです。
もちろんパッケージだけでなく、本体や周辺アクセサリーデザインについても同様です。本来目的であるはずの、“本体に触れる”前から完成された世界観を演出されて、いわば刷り込みをされているようなものなのです。
買った本人は一気に満足度が上がって、ファンになってしまう確率が高くなるというわけです。
パッケージデザインについてもう少し触れておくと、確かにミニマルなデザインで完成度が高いのだけども、シンプル過ぎてユーザーを突き放すような気取ったデザインになっていない、という点が本当にいいのだと思います。
初代iPhoneからサイズアップしたことを感じさせないデザインの妙
いよいよ本体です。まず6月10日にソフトバンクモバイルからの発売発表があった時点で僕が驚いたのが、日本で登場するiPhoneが「3G(第3世代)端末」だということ。
日本市場では、今回のiPhone 3Gが初上陸モデルとなるのですが、世界的には3Gでない2G(GSM)モデルの「iPhone」が話題をさらっていました。
日本の携帯電話市場では、3Gが圧倒的な主流です。それに対して、そうでない2G端末のiPhoneは、実際にネットワークのパフォーマンスを使いこなすかどうかは別として、通信速度が遅い点が技術的なハンディキャップとなるのかな、と思っていました。
ですが、iPhoneが3Gモデルとして登場することで、iPhoneの描く将来像が理解しやすくなるのです。
iPhoneが3G化されたことで、パフォーマンスの向上だけでなく、ハードのデザインも若干の変わっています。若干といっても本体サイズが少々大きくなっているという程度なのですが、ケータイはサイズが1ミリ違うとまったく別物のような印象を受けるものです。
そのためサイズだけで見るのではなく、実際には触って握って確かめてみる必要があります。するとですね、人にもよりますが、先代よりも握ったときの感触が向上したと感じる人もいる、というくらいによく練りこまれた造形をしていることが分かります。
本体サイズが大きくなっているのに握り感が向上したと感じさせるのは、まさにデザインの妙だと思います。
もう1つの驚きは、ボディカラーが先代はシルバー一色だったのに対しiPhone 3Gでは、ブラックとホワイトの2色展開となっている点です。
先代iPhoneの裏面はアルミニウムでしたが、iPhone 3Gでは光沢樹脂を採用しており、全光沢の質感は、まるでワンオフ製品かのように非常に高い仕上がりです。 樹脂成形の上から、強度的にもおそらくUVコーティングがなされているのだと思うのですが、塗装面特有の柚子肌が見えない。Appleのことですから、UV塗装後にバフ掛けくらいはしているのかもしれません。とにかく表面の仕上がりがパーフェクトにきれいです。
電池交換という発想を割り切るなど、1つの造形でつながった面構成

16Gバイトモデルのみにラインアップされているホワイトバージョン。右側に写っているパッケージもブラックモデルとは違うホワイトバージョン
特に今回新たなカラーとして登場した、16Gバイトモデルのみにラインアップされているホワイトバージョンは、僕としては非常にお勧めです。質の高い大理石か象牙を思わせるリッチな白さが好印象です。
ホワイトはブラックと比較して指紋が目立たないので、ボディが美しく保たれている印象を受けます。
形状についても相当練られていて、先代が裏面をフラットにして角を丸くカットしていたのに対し、3Gでは裏面から側面にかけて自由曲線の連続でサーフェス(面)が構成されていて、裏面から正面(タッチパネル面)まで1つの造形でつながった面構成をしています。
この面処理によって、若干のサイズアップがネガティブに感じないのです。とてもしっくりくるハンドリングを実現しています。先代のマットシルバーの質感が光沢仕上げとなったことで、すべり落ちてしまいそうな不安感も少なくなった印象です。
仕上がりに関しても、先代iPhoneと同様にパーティングラインの合わせが非常に美しく、さらに電池交換というメンテナンスを完全に割り切っているために、普通は必ず存在するはずのバッテリーカバーがありません。

バッテリーカバーが存在しないから裏面のボディーラインもすっきりしていて美しい
バッテリーの交換はショップ対応になるものの、メンテナンスもサービス対応という発想によるモノ作りが、本体を美しい仕上がりに魅せることに大きく貢献しているという好例です。
一方、正面の操作面は、全面ガラスのタッチパネルでできていて、ガラスの中に1カ所だけ、インタフェースで非常に重要な役割を果たすボタンが配置されています。ハードとして、僕はこの辺りの造作が非常に素晴らしいと感じています。
どういうことかと言うと、ガラスパネルに丸いボタン形状の穴が空いています。これ自体はどうということはないのに、このボタンとガラスパネルのクリアランス(すき間)が皆無に近いような印象を受けるのです。
パネルにボタンをレイアウトするのはよくあることです。しかし、通常、すき間をこれだけキチキチに詰めて作られることはなく、ボタンに手を置いて前後左右に動かすとパネルとのすき間で動く“遊び”ができるのに、iPhone 3Gにはこの“遊び”が見当たりません。
こういった作り込みのこだわり部分に、Appleのモノ作りやデザインに対する想いが垣間見えます。この割り切りが、日本のモノ作りのスタンダードからすると、かなりうらやましい部分でもあるのです。
一番の特徴は、タッチパネルを使って思うがままに操作できるUI
今回のiPhone 3Gの一番の特徴は、なんと言ってもタッチパネルを導入したUI(ユーザーインタフェース)でしょう。
iPhone 3Gに限らず、Apple製品の一番の特徴であり、ユーザーの気持ちをわしづかみにして離さないのが、この操作性に優れたUIです。
前述の、正面に1つだけ存在するキーとタッチパネルによるタッチ操作だけで完結するインタフェースのずごさは、ヒトとモノとの距離感を一気に縮めることに成功しています。
言葉じりだけの使いやすさの追求とはわけが違っていて、気持ちよく日常で使い続けることができるセンス。とことんまで完成に向かって造り込まれているのが、AppleのUIと言えるでしょう。
最初に触れるメインメニューの画面には、認識しやすいアイコンが整然と並んでいます。このアイコンを画面の上からタッチしていくことで、iPhone 3Gの階層ワールドに入って行くことになります。
画面をタッチして深く入り込んで行く操作をしながら、戻りの作業をパネル面にたった1つだけあるボタンで行います。このミニマムの操作こそが、iPhone 3Gを自在に操るすべての操作となります。
UI上のディテールには魅力的な部分が随所にありますが、この操作で基本的な操作のほとんどができるところにまで煮詰めて開発してきた歴史こそ、AppleのAppleたる部分だと思います。
この基本操作に加えて、画面をめくる操作は画面を指でめくる方向になぞる。画面の拡大、縮小も画面上を2本の指で操作をするなど、特徴的な操作もいくつかあります。
こういった発想と、それを実現したノウハウが素晴らしいことは言うまでもありませんが、それ以上にスムーズにストレスなく、それこそイメージ通りにアクションを行えるというサクサク感が非常に気持ちいいのです。この技術と実稼働とのバランスが秀逸なために、操作していて気持ちいいと感じるのだと思います。

ディスプレイは「ハーフVGA」を採用しながらも高精細な画面の印象を実現している
最後にインタフェースで特筆しておきたいのがディスプレイです。国内のケータイ市場で主流となりつつあるる「ワイドVGA(480×854/480×864ピクセル)」に対し、このiPhone 3Gでは解像度がVGAの半分の「ハーフVGA(320×480ピクセル)」なのです。
なのにストレスを感じるどころか、非常に高精細な画面の印象を実現しています。iPhone 3Gの特徴であるマップ表示や動画再生などは、デザインと表示パフォーマンスを実にバランスよく表現していて、液晶デバイスの解像度に対してほとんど不満を感じることはありません。この辺りも、Appleの製品に対するこだわりとデザイン完成度の高さのすごさでしょうね。
さぁ、ここまでべた褒めできましたけど、別の側面もお話ししておきましょう。
すべての操作をタッチパネルで行うインタフェースこそがiPhoneの魅力でありオリジナリティです。でも、日本のケータイ市場はメール文化とも言えます。メールの命であるキー入力とその操作感は、ケータイメーカー各社の技術の真骨頂です。iPhoneのタッチパネルでの入力は、こうした既存のキーでの文字入力と比べると、操作感が劣る点は否めません。メールのメインユーザーである若い女性の高い要求レベルに、常に喰らいついて開発し、技術を進歩させてきた日本の端末メーカーの技術の前では、iPhoneの日本語入力は非力に映ります。
この辺りは論点の分かれる部分だと思うのですが、iPhoneはそもそもコンセプトと用途の違う製品というのが僕の考えです。タッチパネルで使いたい人はタッチパネルで、キー入力で使いたい人はキー入力で、というふうに市場が細分化されて、ユーザーにとっては選択肢が増えた、ということなのだろうと思います。
今後も、いろいろな意味でiPhone 3Gが話題になるでしょうし、今後のケータイ市場に少なからずインパクトを与えることは間違いないでしょう。そんな中、僕は日本のエンジニアの方々にiPhone 3Gを越える製品をぜひ作ってほしいと思っています。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 28
悪用コードの出現を受けMSが新たなアドバイザリーを公開した。セキュリティ研究者らはAppleにも対処を求めている。
多数のベンダーのDNSソフトにDNSキャッシュポイズニングの脆弱性が指摘されている問題で、米Microsoftは7月25日付でセキュリティアドバイザリーを公開し、この脆弱性を突いた悪用コードについて注意を喚起した。一方、Mac OS Xも影響を受けるとの情報もあるが、Appleはまだパッチを公開していない。
この問題では脆弱性に関する詳報が手違いで流出し、悪用コードがインターネットで公開されたと伝えられている。Microsoftは7月8日の月例パッチ「MS08-037」でWindows DNSの脆弱性に対処した。今回の悪用コードを調べたところ、MS08-037のパッチを適用していれば脆弱性の影響は受けないことを確認したという。
現時点でこの悪用コードを使った本格攻撃が起きたり、同社の顧客が影響を受けたとの報告は入っていないという。しかし、実証コードが公開されていることから差し迫った危険があるとして、パッチを直ちに適用するよう改めて呼び掛けている。
DNSキャッシュポイズニングの脆弱性をめぐっては、MicrosoftのほかBINDの開発元であるISC(Internet Systems Consortium)、Ciscoなどの各社もアドバイザリーや修正パッチを出している。SANS Internet Storm Centerによると、脆弱性はAppleの製品にも存在すると、セキュリティ研究者のリッチ・モーグル氏が指摘した。
モーグル氏は、Mac OS Xのサーバに接続してDNSを参照しているユーザーすべてが危険にさらされており、Appleは直ちに対処すべきだと警告した。インターネットの中核機能を担うDNSの脆弱性は、過去10年で最も深刻なインターネットのセキュリティ問題だと指摘している。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 28
MicrosoftはApache Software Foundationの主要スポンサーになった。さらに同社は、プロトコルとフォーマットをロイヤルティフリーのライセンスで提供している。これらは同社の本格的なオープンソース戦略推進の一環である。
Microsoftは今年も、オレゴン州ポートランドで開催されたO'Reilly Open Source Conventionにおいて、各種オープンソースイニシアティブへの参加に関する重要な発表を行った。
Microsoftは昨年、OSI(Open Source Initiative)の承認を得るために同団体にライセンスを提出したと発表した。そして同社は今年、Apache Software Foundation(ASF)のスポンサーになるなど、3つの分野での動きを明らかにした
Microsoftのプラットフォーム戦略担当シニアディレクター、サム・ラムジー氏は7月25日、同カンファレンスでキーノートスピーチを行い、MicrosoftがApache Software FoundationのPlatinumスポンサーになったことを明らかにした。ラムジー氏は、オープンソースコミュニティーとの協力の拡大に向けた2つの戦略的な展開についても語った。
ASFのWebサイトによると、Apacheスポンサーシップには4つのレベルがあり、Platinumは最高レベルに位置する。Platinumスポンサーの要件は年間10万ドルの寄付である。残りの3つのレベルは、Goldが4万ドル、Silverが2万ドル、Bronzeが5000ドルとなっている。Microsoftは金の力でオープンソースの世界に進出しようとしているのではないかとみる向きもあるかもしれない。
ASFのディレクター、ガイアー・マグナッソン氏がeWEEKに語ったところによると、ASFではMicrosoftの参加を歓迎しているようだ。しかしApacheスポンサーからの収入は、主として組織の運営費に充てられるという。
「Apache Software Foundationでは、個人が唯一の実体であり、法人メンバーというものは存在しない。当組織の活動に参加する唯一の形態は個人としての参加であり、これは寄付ではなくプロジェクトへの貢献が基本となる」と同氏は話す。
ラムジー氏によると、MicrosoftのサポートおよびASFとの協力計画は、Eclipse Foundationに対する同社の協力とは異なるものだという。
「Eclipse Foundationの場合、われわれは現在、技術サポートで協力している。パッチやコードを提供するのではなく、質問に答えるという形で協力しているのだ。具体的には、WTF(Eclipse Web Tools Framework)用のSWT(Standard Widget Toolkit)のインプリメンテーションのバグのトラブルシューティングを手伝っている。つまり、これは技術的な関係であり、FirefoxをめぐるわれわれとMozillaとの関係と非常によく似ている。彼らがバグを発見すれば、われわれはその修正を手伝う」とラムジー氏は話す。
ラムジー氏によると、MicrosoftではWindowsの新リリースを投入する際に、同社は主要ISV(独立系ソフトウェアベンダー)パートナー各社に新リリースが近く登場することを知らせることにより、多数のISVを取り込むようにしているという。
「わたしのグループのアプローチは、主要なオープンソースプロジェクトをISVと同じように扱い、同じレベルの支援を彼らに提供することによって次世代技術の採用の手助けをするというものだ。これがわたしの考える技術協力だ。Axis 2、Poi、JakartaといったASFの各種サブプロジェクトでも、この技術協力を続けるつもりだ。こういった貢献や直接的な提携は、実質的な資金協力であると同時に、彼らの取り組みをわれわれが高く評価していることを示すという意味で政治的な貢献でもある」(同氏)
Microsoftのオープンソースプロジェクト「IronRuby」の責任者を務めるジョン・ラム氏は、MicrosoftとASFとの提携について、「協力関係のレベルが次第に高まっている」と話す。
ラムジー氏によると、MicrosoftはOfficeのすべてのバイナリ仕様を含む多数のプロトコルとフォーマットを、永久にロイヤルティフリーのライセンスとして提供しているという。「これはApache Poiというプロジェクトとって極めて重要だ。PoiはApacheライセンスに基づくMicrosoftファイルフォーマットのJavaインプリメンテーションであり、Open XMLのサポートも含まれる予定だ」と同氏は話す。
このロイヤルティフリーラインセンスは「OSP」(Open Specification Promise)と呼ばれる。
ラムジー氏によると、Microsoftの3つの発表のもう1つは、GPL2(General Public Licenseバージョン2)ベースのプロジェクトに同社が初めてパッチを提出したことだ。Microsoftがパッチを提出したGPL2プロジェクトは「ADOdb」と呼ばれるもの。ADOdbはPHPプロジェクトの1つで、多数のPHPアプリケーションが利用するデータアクセスレイヤを提供するという。
「われわれが2月にリリースしたWindows Server 2008には、高性能なPHPランタイムという形でPHPのサポートが当初から含まれていた。その後、SQL ServerチームはSQL Server用のPHPネイティブドライバを出荷した。これは従来のアクセス技術を大幅に改善するものである。そしてこれは、SQL Server技術セットをPHPアプリケーションスタック全体で利用できるようにするという取り組みの第一歩となるものだ」とラムジー氏は説明する。
「スタック全体という意味でいえば、OSとデータベースに加え、PHP内のサブスタック、さらにはデータアクセスのためのADOdbのような基盤が用意された。そして将来的には、写真の共有、掲示板、コンテンツ管理システムなどのアプリケーションレイヤの分野でもさらに貢献するつもりだ」(同氏)
ADOdbはPHPとPython用のデータベース抽象化ライブラリで、MicrosoftのActiveX Data Objectsと同じコンセプトに基づく。開発者はADOdbを利用することにより、情報を格納する基盤データベースの種類にかかわらず、一貫性の高い手法でアプリケーションを記述することが可能になる。このため、データベースを変更してもアプリケーション内であらゆるコールを書き直さなくても済むというメリットがある。
ラムジー氏によると、MicrosoftがGPL2パッチを初めて提供したことは「非常に重要な出来事」だという。「プロジェクトを保護すると同時にMicrosoftを保護するようなやり方を考え出すのに長い時間がかかった。IBMもこの10年間で幾つかの方法を見つけ、実践してきた。そしてMicrosoftもその方法を考え出したのだ」
リリースの日付 : 2008 - 07 - 29
誰もが癒され、萌えてしまうネコの肉球。その感触をキーホルダー化。ひみつボイスには有名声優を起用。
エポック社は6月17日、“肉球”キーホルダー「プニッとやみつき にゃウンド肉球」を9月より販売開始すると発表した。価格は580円。

「プニッとやみつき にゃウンド肉球」。写真は左から「グレーにゃんこ」(グレー)、「くろにゃんこ」(黒)、「タイガー」(黄)
誰もが癒され、萌えてしまうネコの肉球。その感触をキーホルダー化、あの「ぷにぷに感」も忠実に再現したという。肉球を押す度に「にゃん♪」とボイスが流れ、29回押すと秘密の鳴き声も流れるという。なお、にゃん♪の声には有名声優を起用、多方面からの萌えを集めること間違いなしといえよう。
「しろにゃんこ」(白)、「ちゃいろにゃんこ」(茶)、「グレーにゃんこ」(グレー)、「くろにゃんこ」(黒)、「タイガー」(黄)の5色が用意されており、それぞれに違った秘密の鳴き声がプリセットされている。なお、エポック社のWebサイトにも本製品コーナーが開設され、毎月29(にく)日に更新される。こちらでは収録ボイスや起用された声優についての情報が公開される予定。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 29
あるアナリストは、オープンソースのモバイルOSであるSymbianとAndroidの統合は、GoogleとNokiaの両社にとって良いことだと主張する。このアナリストによると、NokiaおよびそのほかのSymbian採用企業(Motorola、docomo、Sony Ericssonなど)はモバイルOS市場で競争するのを望んでいないという。
アナリストのジャック・ゴールド氏によると、市場に出回っているスマートフォン用OSとして最大のシェアを誇るオープンソースのモバイルOSであるSymbian、そしてGoogleが鳴り物入りで宣伝しているオープンソースのモバイルOSのAndroid(現在開発中)は、3?6カ月以内に統合され、1つのオープンソースモバイルOSになる見通しだという。
J. Gold Associatesの社長兼主席アナリストを務めるゴールド氏は「開発者は多様なモバイルプラットフォームのニーズに対応するのに苦労しており、モバイルプラットフォーム市場はある程度統合される必要がある」と主張する。「Nokiaの携帯電話のほとんどで採用されているプラットフォームのSymbianそしてGoogleのAndroidは完璧な組み合わせだ」と同氏は調査メモに記している。
「オープン性と平等な競争機会の必要性こそが、Googleが携帯端末用OSの市場への参入を決断した理由だ。それは、この目的が他社によって達成できるのであれば、彼らがこの市場から退出すると考えられる理由でもある」とゴールド氏は述べている。
ゴールド氏は、NokiaおよびそのほかのSymbian採用企業(Motorola、docomo、Sony Ericssonなど)は結局、OS市場で競争するのを望んでいないと主張する。これらの企業にとっては、自社ブランドに対するユーザーの忠誠心を維持するためのサービスや、実質的な収益を生み出すサービスなどの魅力的なユーザーエクスペリエンスを提供することの方が重要だとしている。
同氏によると、GoogleはAndroidに投資することによって、クロスプラットフォームアプリケーションを構築することで得られる利益を減らしているという。
「広範なデバイスメーカーに採用されるオープンソースOSがあれば、Googleはサードパーティーメーカー製のデバイス向けにもゲーム、音楽、ビデオ、アプリケーションなどのサービスを販売できるため、新たなビジネス分野での競争力を高めることができる」とゴールド氏は記している。
加えて、SymbianとAndroidの統合は、モバイルオープンソースプラットフォームの普及を促す要因となる、とゴールド氏は主張する。「両OSの統合は、単一のプラットフォームを提供し、(MicrosoftのWindows Mobileと同様に)複数のメーカーと契約することが可能になる」と同氏は記す。
さらにゴールド氏によると、SymbianとAndroidの結合は、キャリアによる“制約”を取り除く効果もあるという。「こういった制約が存在するのは、現在、キャリアが顧客支配を維持するために、カスタマイズされたデバイス上で独自のユーザーエクスペリエンスを作成していることによるものだが、これは同時にアプリケーションの発展を阻害する要因にもなっている」と同氏は指摘する。
Nokiaは6月24日、同社がSymbianの株式でまだ保有していなかった残りの5200万株を4億1000万ドルで買い取ると発表した。Nokiaによると、Sony Ericsson Mobile Communications、Ericsson、パナソニック、Siemensの各社は、それぞれ保有するSymbian株の買い取り提案を受け入れたという。Samsungは態度を保留しているが、Nokiaでは同社も提案を受け入れると予想している。これらの企業の保有分を合わせると、Nokiaの未保有株式の48%に相当する。
Nokiaの動きは、ワイヤレスデバイス/ソフトウェア市場におけるGoogleとAppleに対するアグレッシブな攻撃であると一般にみられている。
「AndroidとSymbianの組み合わせは、業界にとってもGoogleにとってもNokiaにとっても良いことだ。アプリケーションとサービスの可用性の向上にも拍車がかかるだろう。マイナス要素はほとんどない。みんなが得をするのだ」とゴールド氏は記している。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 29
MicrosoftはWindows XPユーザーを集めて行ったある実験の結果を宣伝に使おうとしているが、難しい挑戦になりそうだ。
映画「フィラデルフィア・エクスペリメント」では、科学者が米海軍の駆逐艦エルドリッジをレーダーから消し去ろうとするが、米Microsoftは「モハーベ(Mojave)・エクスペリメント」でWindows Vistaに対するマイナスイメージを消し去ろうという計画のようだ。
Microsoftは先週開催したアナリスト向けの年次会議Financial Analyst Meeting(FAM)において、このモハーベ・エクスペリメントに関する詳細を明らかにした。7月29日には、この実験結果について説明したWebサイトが公開される予定だ。
Microsoftのオンラインサービス&Windowsビジネス部門担当上級副社長ビル・ベクティ氏はこの実験について次のように説明した。
われわれはWindows XPユーザーを集めて面談し、その様子をカメラに収めた。適当な番号に電話をかけて、XPユーザーを集めたのだ。条件は、現在Windows XPを使っており、Windows Vistaに対してマイナスのイメージを抱いているというものだった。Windows Vistaを使っているわけではないのにVistaを否定的にとらえる傾向にある人たちを集めた。
続いてベクティ氏はこのユーザーグループを撮影した動画の試作版を披露したが、その中でユーザーは次期Windowsとして紹介されたコードネームで「Mojave」と呼ばれるOSに対し、非常に好意的な反応を示している。だが実際、Microsoftが彼らに見せたのはまさにWindows Vistaだったのだ。
「これはわれわれにとってチャンスだ。認識対現実、それこそがわれわれが今後顧客と対話すべきポイントだ」とベクティ氏は語った。29日にこのモハーベ・エクスペリメントのサイトが始動すれば、恐らく、認識と現実が相対することになるのだろう。
ここでわたしが「恐らく」と付け加えたのは、実際にはこれは認識対現実ではなく認識対認識の戦いになるはずだからだ。実験に参加したユーザーたちがWindows Vistaに対してマイナスイメージを抱いていたのは、恐らく、製品レビューやブログ、掲示板のコメント、あるいは友人や家族、同僚らの反応が原因なのだろう。だが彼らの認識が突然プラスに転じたのは、10分間のデモを見たからであって、実際にVistaを使ってみた結果ではない。レビューやブログ、掲示板での否定的なコメント、あるいは友人、家族、同僚らの不満の原因になっているVistaの各種の問題を実際に体験した上での結論ではないのだ。
MicrosoftがVistaに対するマイナスイメージを変えたいと思うのは正しいことだ。だがベクティ氏がこのチャンスを「認識対現実」と呼んだのは間違いだ。ここには現実など関係していない。現実が重要ではないというわけではない。だがマーケティングにおいては認識がすべてであり、商品を販売する上では現実などほとんど関係ないのだ。男性諸君にしても、ホットロッドの改造車の広告で、車の隣りにセクシーな女の子が立っているからといって、そのかわいい女の子まで手に入るとは思わないだろう。そもそも、なぜこうした改造車をホットロッド(熱い棒)などと呼ぶのだろう? 変速ギアからの連想だろうか? これはつまり、ホットロッドの製品イメージとしてセクシーさを印象付けたいということなのだろう。
タバコの広告もそうだ。実社会では、マルボロを吸う人が皆、屈強なカウボーイであったり、しゃがれ声で話すわけではない。広告では、喫煙してこそ本当の男だというイメージを植え付けたいのだろう。
Microsoftもイメージを売り込もうとしている。だが今回のケースで特殊なのは、Microsoftはプラスのイメージを生み出そうとしているのではなく、マイナスのイメージを消し去ろうとしているという点だ。これは難しい挑戦だ。イメージというものは糸くずのように製品にまとわり付いてなかなか離れないものだからだ。
Microsoftは半ば都市伝説化しているVistaへのマイナスイメージをぬぐい去りたい考えだ。映画「フィラデルフィア・エクスペリメント」は駆逐艦エルドリッジに関する都市伝説に基づいている。民間伝承はなかなか忘れ去られないものだ。ましてやインターネット上でとなれば、なおさらしぶとく残り続けるだろう。米国政府がフィラデルフィア計画に関するうわさを一掃できないのと同じように、Microsoftもそう簡単にはVistaに対する悪評を消し去ることはできないだろう。
Microsoftに必要なのは、映画「フィラデルフィア・エクスペリメント」で主役の乗組員2人に起きたことを、モハーベ・エクスペリメントでVistaにも起こさせることだ。それは、タイムトラベルだ。映画では、乗組員は40年後の世界にタイムスリップした。Microsoftも誰かを過去に送り込み、Vistaのマイナスイメージが広まる前に問題を修復させる必要がある。Microsoft幹部が犯した一連のミスでVistaは大失敗となってしまったのだから。
面白いのは、Microsoftが自らのミスをいかにして他人のせいにしているかだ。ベクティ氏の数回のスピーチに先立ち、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOはVistaのイメージに関する残念な現状について次のように語っている。
われわれは、当社よりもはるかに排他的で狭い視野を持ち、当社よりもはるかに少ない選択肢しか提供していないある競合の1社から攻撃を受けているようなものだ。これからは、われわれが自分たちのストーリーを語る番だ。今後は、Windows PCは単により多くの選択肢を提供するだけでなく、Macやそのほかのマシンが提供する選択肢をすべて提供できるのだという点をもっと積極的にアピールしていく。
小さなAppleがWindows Vistaを痛めつけているだって? スティーブ、いいかげんにしろ! Appleの方が魅力的なデジタルライフスタイルを提案しているというだけのことだ。Appleは「なぜMacの方が優れていて、Vistaのどこが駄目か」という二元的な戦略を採っている。わたしがVistaは駄目だと言っているのではなく、Appleのマーケティングがそう示唆しているのだ。だがAppleがしていることは、優れた企業であればどこでもすること、つまり、広告だ。では、Vistaに関する宣伝文句がAppleによるものしかないのはなぜか? それはMicrosoftが沈黙を選んだせいだ。2007年の4月ごろから、Vistaに関しては本格的な広告は一切行われていない。
Microsoftは約15カ月もの間、傍観を決め込み、Windows Vistaに対する不満の声もすべて受け流してきた。Vistaに対して否定的なイメージが広まっているのは、これまでごく一部のMicrosoft信奉者を除いてほかには誰もVistaのハッピーエンドのストーリーを語ってこなかったからだ。Vistaのストーリーは今のところ、主役がつらい結末を迎えるフランス映画のような展開になっている。
Microsoft幹部が選択肢についてざれ言を言い始めたときには、わたしは大いに笑わせてもらった。ユーザーが望んでいるのは、選択肢の多さではない。ユーザーは正しい選択肢を望んでいるのだ。より多くの選択肢を提供するというMicrosoftの考え方は根本的に間違っている。現在多くのユーザーが選んでいるのはVistaでもなければ、Macでもない。多くの一般ユーザーと企業ユーザーが選択しているのはWindows XPなのだ。少なくとも6月30日まではそうだった。
MicrosoftがWindows XPをPC市場からほぼ撤退させた上でVistaの大々的なマーケティングに着手することにしたのは興味深いことだ。XPのダウングレード権を行使する場合を除いて、今やVistaはユーザーにとって唯一のWindowsの選択肢だ。ユーザーはWindows XPを選ぶこともできるが、そのためにはまずピカピカの新しいPCを購入してVistaを入手しなければならない。スティーブ、これのどこが選択肢と言えるのだろう?
Vistaがいかに優れているかを伝えたくて、一部のMicrosoft幹部がWindows XPの存在を煙たがったということなのだろうか? とにかく、Microsoftのマーケティングメッセージは伝わりにくいものとなりそうだ。製品に対するマイナスイメージは、駆逐艦エルドリッジが突如姿を消したように簡単に消し去れるものではない。わたしは心からMicrosoftの幸運を祈る。この先、Microsoftにとっては本当にそれが必要になるだろうから。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 30
Microsoftが計画している新OS「Midori」は、既存のWindows GUIモデルと決別しようとしているようだ。
事情筋によると、米MicrosoftはWindowsに続くOSの開発を進めており、このOSは「Midori」のコードネームで呼ばれている。このOSは開発者にどんなメリットをもたらすのか。
SD Timesのデビッド・ワージントン氏は、Microsoftが取り組んでいるこのポストWindowsの全体像に関する詳しい情報を入手した。
この開発プロジェクトは非常に重要なため、Microsoftはエリック・ラダー氏にその指揮を託した。同氏はサーバ・ツール事業の元責任者で、ビル・ゲイツ会長の薫陶を直接受けたグループの実力者の1人だ。
何人かの事情筋がMidoriの情報をこつこつと集め、それらをつなぎ合わせてMidoriの全体的な戦略の核心に迫ろうとしてきた。だが、ここにきてワージントン氏が一気に脚光を浴びることになった。垂ぜんの的となっていた「ブツ」、つまりMicrosoftが厳重に管理している社内ドキュメントを手に入れたからだ。
ワージントン氏はこう説明している。「Midoriは、Microsoft ResearchのOS『Singularity』から派生したもので、そのツールとライブラリは完全なマネージドコードだ。Midoriは、ネイティブハードウェア(x86、x64、ARM)上で直接動作するとともに、「Windows Hyper-V」ハイパーバイザー上、さらにはWindowsプロセス上でも動作するように設計されている。
さらに、ワージントン氏はこう述べている。
「Microsoftの目標の1つは、Midoriアプリケーションを既存のWindowsアプリケーションと共存させ、相互運用するための選択肢や、新しいMidori環境への移行パスを提供することだ」
また、Midoriではコンカレンシーに重点が置かれる。コンカレンシーは、マルチコアプロセッサが主流になる中で開発者が直面している主要な問題の1つだ。「ドキュメントによると、Midoriは、タスクコンカレンシーに加えてローカルおよび分散リソースの並列利用に対応する、純粋に非同期型のアーキテクチャで開発される。また、Midoriでは、分散型でコンポーネントベースのデータドリブンアプリケーションモデルが用意され、電力やそのほかのリソースの動的管理がサポートされる」とワージントン氏は記事で述べている。
Midoriは、Microsoftが「Windows後」の世界に提供するフレッシュで魅力的な技術だ。だがわたしは、Midoriが開発者にどんな影響を与えるかに一番関心がある。Microsoftのドキュメントに目を通したワージントン氏が述べている内容から見て、Midoriは開発者にとって非常に面白みのあるOSだ。
「Midoriのプログラミングモデルは、ステート管理に対応する見込みだ。Microsoftはドキュメントで、ステート管理はWindowsで課題となっていると認めているが、このプログラミングモデルでは、API、アプリケーション、開発者が制約モデルに移行することで、この課題がクリアされる」とワージントン氏は述べている。
さらに、「Midoriのプログラミングモデルは、サービス指向アーキテクチャに特に有効だろう。このモデルでは、アプリケーションをサービスに分解し、異なる階層に分散して運用できるからだ」とワージントン氏は記している。
また、ワージントン氏はこう指摘している。「Midoriのプログラミングモデルは、Microsoftのコンポジットアプリケーションプロジェクト『Oslo』と関連している可能性があり、メタデータに依存するだろう。OSによるアプリケーション管理の信頼性を高めるためだ」
Microsoftはほかにも面白い仕掛けを用意している。MidoriはMicrosoftのクラウドコンピューティング戦略にとっても重要だ。
「Midoriのドキュメントは、このOSが、ノンブロッキング型オブジェクト指向フレームワークAPIを備えるものとして構想されていることを示している」とワージントン氏。「『いったん作成されたオブジェクトには変更を加えることができない』という不変性の概念が体現されようとしている。.NETプログラミング言語の採用で得られる高い検証性を生かして、アプリケーションの真正性確保を促進しようとする試みだ」
ワージントン氏は、Microsoftのドキュメントは、同社がプレゼンテーションレイヤで「既存のWindows GUIモデルときっぱり決別しようとしている」ことを示していると述べている。「既存モデルでは、アプリケーションは自身の表示を、1度に1つのスレッドだけを基に更新しなければならない。そのために、OSの安定性に影響する問題や、マルチスレッドアプリケーションが作成しにくいという問題が生じている」
以上は、MicrosoftがMidoriで計画していることのほんの一端にすぎない。同社はMidoriを、研究部門のインキュベーション(事業創出に向けた)プロジェクトと位置付けている。ワージントン氏は長文の記事でMidoriを詳しく取り上げている。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 30
NTTドコモの山田社長はiPhoneについて「ドコモのお客がiPhoneに行ったという事実はつかめていない。iPhoneは2台目需要が多いのでは」と話した。
NTTドコモの山田隆持社長は7月30日の決算会見で、ソフトバンクモバイルが11日に発売したiPhoneについて「ドコモのお客がiPhoneに行ったという事実はつかめていない。iPhoneは2台目需要が多いのでは」と話した。
7月の番号ポータビリティ(MNP)利用数は、3事業者合計で「4?5月と同じか少し多い程度」。iPhoneを手に入れるためにMNPでドコモからソフトバンクに移ったユーザーは少ないとみる。
米Appleを含む海外メーカー製携帯電話について「成熟期にある市場では、お客が『こういう端末が欲しい』と言ったときに出せるラインアップの幅広さが重要」とし、積極的に採用していく方針だ。ただiPhoneを同社から発売するかどうかについては「米AppleとのNDA(秘密保持契約)があるため話せない」とした。
同社は端末販売時、多額の販売奨励金を支払うモデルから割賦販売中心のモデルに転換しているが、ソフトバンクはiPhoneに4万円以上の販売奨励金を支払っている。山田社長は「スマートフォンのように、ほかとは違う端末は、販売奨励金があってもいいかもしれない」と話した。
リリースの日付 : 2008 - 07 - 31
一見斬新なマーケティング手法に見えるVistaのイメージ立て直し戦略だが、その根底に流れているのはMicrosoftのいつもの尊大さだ。
わたしが米Microsoftに関する意見や分析をこれほど突然に変えることはめったにない。だが前回のコラムで「Microsoftはついに大ホームランを打った」と書いた自分の間違いを認めよう。
「Mojave Experiment(モハーベ・エクスペリメント)」は確かに理論的には斬新なマーケティング手法だ。少なくとも、Microsoftのように時代遅れの古くさい企業にとっては新しい試みだ。だがこの試みをさらに詳しく観察し、Microsoft Watch読者から寄せられたコメントに目を通した結果、わたしはこの実験を恐らく最もひどいマーケティング手法と呼ばざるを得ない。
わたしは読者の皆さんにおわびする。マーケティングの不在が何カ月間も続いた後だったこともあり、わたしはMicrosoftの放つ光に惑わされてしまったようだ。わたしはMicrosoft特製のクールエイドでも飲んでしまったのだろうか? 悲しいことに、答えはイエスのようだ。Mojave Experimentが失敗であることは幾つかの理由から明らかだったはずだ。その理由とは次のようなものだ。
1. Microsoftは顧客をばかにしている
わたしは10年ほど前からこうした不満を抱いてきた。「ウィザード」は恐らく同社のそうした態度を示す最たる例だろう。Microsoftは顧客に対し、何かを設定するたびに長くて不必要なステップバイステップのプロセスを強要している。2?3回程度のクリックで済むはずのところを、クリック、クリック、クリックと何度もクリックを強いるのだ。その点、iPodのアプローチは素晴らしい。iPodでは、ユーザーが端末の電源を入れるだけで、音楽の読み込みがスタートする。
Microsoftのアプローチは子供じみている。まるで子供に歩き方を覚えさせている親のように、ユーザーの手を握っているのだ。しかもMicrosoftはユーザーの手を放さない。Windowsユーザーを成長させないのだ。Microsoftは過剰に世話を焼くことでユーザーを押さえつけているのだ。
今回のマーケティングキャンペーンは、ユーザーがあまりに愚かでWindows Vistaがいかに優れているかに気付かないという想定で進められている。
Microsoft Watch読者のケン・ホートンさんは次のようにコメントしている。「企業が面と向かって顧客をばか呼ばわりするとは、なんともすごいやり方だ。その顧客がその後、自分の会社のIT部門に出向いて“皆がVistaはすごいOSだと言っているけれど”と報告したとしても、“この先10年はVistaを導入する計画はない”と返されるだけではないだろうか?」あるいは、その顧客自身がIT部門の人間であれば、「あまりにばかだから」あるいは「ひどいアドバイスをしたから」という理由で解雇されることにもなりかねない。
2. Mojave Experimentの参加者にばつの悪い思いをさせている
Microsoftはこのばかげた実験によって、ようやくWindows Vistaに対する「ああそうだったのか!」とか「ワオ!」といった反応を引き出した。昨日わたしが言ったように、「わたしが間違っている」というのは、何かの製品に対して抱く感情として最高のものとは言いがたい。世の中には、自分の間違いを指摘されたり、自分がばかであるかのように遠まわしに指摘されることを好む人などいない。「ああ、わたしってばかみたい」というのと、「わお、これはすごい製品だ」というのとでは、数万光年の隔たりがある。
優れたマーケティングキャンペーンとは、製品のメリットを売り込み、その製品がいかに買い手の生活を楽にするかをアピールするものだ。誰かを愚か者あるいはばか呼ばわりするようなやり方では、気持ちの良い前向きな感情は生まれない。
わたしは昨晩、DVRで録画しておいたテレビドラマ「Saving Grace」を見たのだが、驚いたことに、Appleはこの番組中にiPhoneの広告を2つも流していた。目下、同社のiPhone 3Gは地球上で最もホットな製品の1つだ。iPhone 3Gはブログやマスコミ、クチコミで盛んに取り上げられ、その宣伝効果は何十億ドルとされている。それでもなおAppleはテレビでCMを流すことを選び、自分たちのストーリーを語るためにさらに何億ドルかを費やしているのだ。
そして、15カ月間の沈黙の後にMicrosoftがVistaについて語ることにしたストーリーはと言えば? 「顧客はあまりに愚かでWindows Vistaがいかに優れているかに気付かない」――。わお、なんと素晴らしいマーケティングだろう。
3. このキャンペーンはVistaの問題を顧客のせいにしている
Microsoftにとって、Windows Vistaに対するマイナスイメージをブロガーやレビュアー、掲示板のコメント、そしてAppleの広告のせいにするのは簡単なことだ。だがブログやレビューは理由があってマイナス評価になっているのだ。上級ユーザーの多くはWindows Vistaを気に入っていない。問題は、Mojave Experimentがそうしたユーザーを直接責めるのではなく、動画に収められた人たちを責めている点だ。Vistaの問題はVista以外のすべてにあるとでも言いたいかのようだ。
つまりMicrosoftにとっては、「Vistaには何も問題はない」というのが大前提なのだ。その点は、先週の証券アナリスト向け説明会(FAM)や2週間前の年次パートナー会議(WPC)でMicrosoft幹部が一貫して口にしていたポイントでもある。Microsoftによれば、「Vistaはもう大丈夫だ。Service Pack 1(SP1)で改善された」ということらしい。
ん? それならば、なぜこれだけ多くの顧客がいまだにWindows XPを求めているのだろう? そして6月30日以降、新規PCにWindowsライセンスを2つ搭載して出荷しなければならないにもかかわらず、なぜこれだけ多くのOEMパートナーがVistaよりもXPを熱心に推しているのだろう? どうやら、ここには単なるマイナスイメージ以上のはるかに大きな問題が潜んでいるようだ。
「問題を解決するためにはまず自分が問題を抱えているということを認める必要がある。このキャンペーンから読み取れるのは、MicrosoftがVistaの失敗を製品自体の失敗よりも顧客の無関心のせいにしているということだ。製品が修正されるか、あるいは価格が下がりでもしない限り、Vistaは購入に値すると思えるような製品にはならないだろう」とPhilと名乗る人物はコメントしている。
Microsoftは自らの問題の解決があまり上手ではない。同社には、いい意味で自虐的な企業文化がある。同社の幹部らは自分自身を笑い飛ばすことができる。だが一方では、「自分のせいではない」と顧客やパートナーを責める風潮もある。Microsoftは多くの顧客やパートナーを軽視しているのだ。同社のライセンスポリシーはその最たる例だが、それについてはまた別の機会に語ることにしよう。
4. Microsoftは重大な問題の存在を認めていない
侮辱的あるいは責任転嫁の態度は同社の「否認」の企業文化とも関係している。Microsoftには、将来に目をやることで、失敗から目をそらそうとする傾向がある。Microsoftが発するメッセージは一貫して「次期バージョンはもっと良くなるだろう」というものだ。つまり、今問題があるにもかかわらず、「将来に目を向けよう」としているのだ。
Microsoftは未来の製品の研究開発には何十億ドルものコストを費やすが、既存製品のプロモーションにはごくわずかの予算しか充てない。これはまさに「明日はもっと良くなるだろう」という思考回路であり、今ある問題を否定し、研究さえしていれば状況を改善できるという尊大な考えからくるものだろう。
広告に関しては、Microsoftは最悪のしみったれだ。Microsoftは将来の研究開発費を大幅に削減し、既存製品の売り込みにもっとお金を投じるべきだ。確かにMicrosoftも広告を打ってはいる。だが同社のテレビCMといえば、企業ビジョンに関するものであったり、人々が夢を実現する方法に関するものであったりなど、もったいぶったものばかりだ。Microsoft製品で人々の生活をいかに改善できるかをアピールすることによって、顧客よりも自分たち自身がいい気持ちになっているのだろう。
5. Mojave Experimentはごう慢の極み
同社が立てた表向きの仮説は「Windows Vistaに直接触れてみれば、人々はVistaを気に入るはずだ」というものだ。だが本音は、同社の仮説は「ちょっと引っ掛ければ、ユーザーは自分の愚かさに気付くだろう」といったところなのだろう。
着想から実行まで、Mojave Experimentの底流には、「われわれは賢く、あなた方は愚かだ」というMicrosoftの尊大な思いが一貫して流れている。Vistaに対して強いマイナスイメージを抱いているユーザーを選び出し、その人たちをだますというのは実にごう慢なやり方だ。Microsoftは「ハッ、ハッ、ハッ! われわれの方があなたより優れているのだ」と言っているようなものだろう。
Microsoftが尊大であるというのは昔から言われていることだが、目下、同社のマーケティング担当幹部はそうしたイメージをさらに強めたがっているのだろうか? 実際、本当に愚かでばかなのは誰だろう?
MicrosoftはVistaのプロモーションに3億ドルを投じたというが、Mojave Experimentがその一環であるのなら、今後、事態はますます悪化することになりそうだ。