rss

Jul 3

Microsoft、Palm、RIMがiPhoneに対抗するには

Posted at Jul 3, 2009 10:09 PM コメント (0) トラックバック (0)

リリースの日付 : 2009 - 07 - 03

スマートフォン市場のシェア奪還を目指し、Microsoftはこの秋「Windows Mobile Marketplace」を立ち上げる。PalmとRIMは既にアプリケーションストアを運営している。各社がAppleのApp Storeに対抗するにはどうすればいいのだろうか。

 多くのオンラインメディアが伝えるところによると、Microsoftは今秋に「Windows Mobile Marketplace」を立ち上げる予定だ。このストアには当初、600本のアプリケーションが登録される見込みだ。Microsoftでは、ストアの拡大に伴ってアプリケーションを追加していく計画だ。Windows Mobile Marketplaceからダウンロードしたアプリケーションは、Windows Mobile搭載スマートフォンにインストールすることができる。

 Microsoftは意気盛んなようだ。仏MicrosoftでWindows Mobileプロダクトマネジャーを務めるオードリー・ゾルガーダー氏は最近、MobiFranceの取材でWindows Mobile Marketplaceについて言及した。同ストアについてはまだ詳しいことは不明だが、ゾルガーダー氏によると、Windows Mobileユーザーが求めているものを提供するという。

 「Marketplaceの開設時点で600本のアプリケーションが認定、提供される見込みだ」とゾルガーダー氏は述べた。「検索エンジンからソフトウェアを取り込むことが可能になる。表示解像度およびタッチスクリーン機能の有無に対応したソフトウェアだけがユーザーに見えるようになる。ユーザーはソフトウェアをテストすることもできる。24時間以内の返金保証があるので、気に入ったソフトウェアだけを購入できるからだ。料金はクレジットカードで直接支払えるほか、請求処理業者による引き落としも可能だ。Microsoftではスマートフォンをもっと楽しいものにしたいと考えている。当社は新しいゲームを無料で提供する。そのためにEA Gamesとパートナー契約も結んだ。メーカー各社は、モバイル版Sim Cityなどの面白いゲームを製品に組み込むことができる」

 スマートフォンにアプリケーションをインストールできるというのは、決して新しい機能ではない。PalmとRIMも現在、それぞれのスマートフォンでこの機能を実現している。そもそもスマートフォン用アプリケーションの分野を最初に開拓したのは、同分野をリードするAppleだ。現在では、アプリケーションはスマートフォンの必須要件の1つとなっている。とはいえ、そのことを真に理解しているのはAppleだけであるようだ。iPhoneは巨大なインストールベースを持っているため、開発者は何よりもiPhone向けのアプリケーションを開発したいと思うのは当然だとしても、Windows Mobile用のアプリケーションの数が少な過ぎるというのは疑いようのない事実だ。

 そういった問題を抱えているのはMicrosoftだけではない。

Palm
 Palmから出ているモバイルアプリケーションは、皆無と言っていいくらいだ。現時点で同社は、ちょうど30本のアプリケーションをユーザーに提供している。これらのアプリケーションの中にはコンシューマーが求めている基本的な機能を実行するものもあるが、大半のアプリケーションはPalm Preにさしたる付加価値をもたらすものではない。

 それだけでなく、PalmはSDK(ソフトウェア開発キット)をまだ提供していない。同社によると、SDKを提供する準備ができていないだけであるらしい。同社では、今夏の終わりまでにリリースしたいとしている。それはいいことだ。しかしそれまでの間、PreユーザーはiPhoneユーザーがアプリケーションを楽しんでいるのを横目で見ながら、自分のスマートフォンの機能を拡張してくれるプログラムが出てくるのを待つしかないのだ。さぞかし不満がたまることだろう。

RIM
 RIMのBlackBerry StormとBlackBerry Boldはいずれも、アプリケーションを実行する機能を備える。しかし同社のBlackBerry App Worldには、ユーザーが求めるアプリケーションの数が不足している。RIMはBlackBerry App Worldに登録されているアプリケーションの正確な数を明らかにしていないが、同ストアのアプリケーションの幾つかを利用しているBlackBerry Boldユーザーのわたしに言わせれば、あまりにも少な過ぎる。わたしの推測では、同ストアで提供されているアプリケーションは1000本にも満たないのではないかと思う。さらに問題なのは、これらのアプリケーションの多くは単にiPhoneから移植したものであるため、わたしのBlackBerry Bold上では機能がひどく貧弱なのだ。

Apple
 Appleはどうだろうか。スマートフォン用アプリケーションブームを生み出した同社は現在、5万本のアプリケーションをApp Storeで提供している。これらのアプリケーションは、ソーシャルネットワーキングツールからビジネスプロダクティビティ、ゲームなど広範囲にわたる。このアプリケーションの多様性は、Appleを忌み嫌う人々をもうならせるほどだ。それは、Appleが今後も競争相手をたやすく打ち負かすことを保証するものでもある。

 しかし「重要なのはモバイルストアに置かれているアプリケーションの数ではなく、その品質だ」と主張する人もきっといるだろう。もっともな意見だ。アプリケーションが5万本あろうとも、つまらないものばかりであれば意味がないと言えるかもしれない。しかしこれら3社のストアのアプリケーションを利用した客観的な観測者によると、Appleはその点でも抜かりはないという。同社のストアの5万本のアプリケーションの大多数は品質の高いプログラムなのだ。

 また、これらのアプリケーションの多くが、ほかのプラットフォームにも移植されていることも忘れてはならない。言い換えれば、まったく同じアプリケーションが異なる技術の上で動作しているということだ。これは、ほかの企業に重要なアドバンテージをもたらすものではない。

 むしろそれは、Appleの競合企業が直面する最大の問題と言えそうだ。ライバル各社がより優れたアプリケーションを提供することができず、その選択の幅もあまり広くなければ、彼らは不利な立場になるだろう。

 PalmとRIMはそろそろSDKに本腰を入れ、それぞれのストアに多くのアプリケーションが並ぶようにすべきだ。そうしなければ、両社にとってますます厄介なことになるだけだ。

  • トラックバック
  • http://xn--0ckxcsa7dwd586vnlop4q.com/blog/mt-tb.cgi/1566