貴文がプロポーズするまでの道のりを記したブログ
リリースの日付 : 2009 - 07 - 18
インターネットは無名の人物を瞬く間に有名にするが、そのような名声はすぐに移ろいでしまう。ネット時代にはマイケル・ジャクソン級のスーパースターは生まれないのだろうか?(ロイター)
娯楽の選択肢が無限にあるインターネット時代に、マイケル・ジャクソンさんのようなスーパースターは現れるのだろうか――豪華な追悼イベントを受けて、批評家はこのような疑問を抱いている。
6月25日のジャクソンさんの突然の死は、彼に対する称賛の奔流を生んだ。1982年、彼はにアルバム「スリラー」で、推定5000万枚という史上最高の売り上げを記録した。死によって、彼の個人的なスキャンダルは、ファンや悲しみに浸る人たちにはもはや重要なものとは見なされなくなった。
「YouTubeの世界には、マイケル・ジャクソンのスリラーのように世界中に影響を及ぼせるものはないだろう」と南カリフォルニア大学のジョナサン・タプリン教授は語る。
「わたしは1983年にコンゴ、ガボン、コートジボワールでWalt Disneyのために映画を探していた。ラジオから聞こえてくるのはマイケル・ジャクソンばかりだった」と、元テレビ・映画プロデューサーのタプリン氏は言う。
インターネットは新たな方法で世界をつなぎ、無名の人物を瞬く間にスターダムにのし上げることもある。スーザン・ボイルさんがいい例だ。彼女が出演した英国のオーディション番組がYouTubeに投稿されたことで、無名だった彼女は全世界で有名になった。
だがそのような名声ははかなく、インターネット上のブームはすぐに別のものに移ってしまう。「スーザン・ボイル(のような人)はこれから何千人も出てくるだろうが、マイケル・ジャクソンやビートルズ(のようなスター)は出てこないだろう」とタプリン氏は語る。
CATV、そしてインターネットの登場前は、数千万人が決まって同じ時間に同じヒット番組にチャンネルを合わせていた。今はインターネットのおかげで世界には選択肢があふれ、聴衆は希薄化している。
「キング・オブ・ポップ」と呼ばれたジャクソンさん(享年50歳)は、兄弟とともに「ジャクソン5」として活動し、その後、MTVで型破りなミュージックビデオを流して宣伝したソロ曲「ビリー・ジーン」「ビート・イット」で人気を博した。
マイケル・ジャクソン本人でも
だが、MTVはもはやゴールデンタイムにミュージックビデオを何時間も流したりはしておらず、インターネットでは誰でもオンラインに歌やビデオを投稿できる。New York Timesのデビッド・シーガル氏は、おそらく、ジャクソンさんが達成したような名声を得る人はもう出てこないだろうと記している。
「今の時代なら、マイケル・ジャクソン本人ですらこれほどの名声を得るのは難しいだろう。これはおそらく、真のスーパースターの終わりを意味しているのだろう」(同氏)
ジャクソンさんはグラミー賞を13回受賞し、存命中のアルバム売り上げは推定7億5000万枚に上った。
とは言え、ジャクソンさんは復帰を目指していたが、彼が亡くなったときにはその絶頂期ははるか過去のことのように思えた。彼は近年、音楽よりも奇行や性的虐待疑惑との戦いでニュースに取り上げられることが多かった。
ノートルダム大学で近代コミュニケーションを教えるスーザン・オーマー氏は、ジャクソンさんの名声をダイアナ妃のそれに例え、人々は実際のジャクソンさんやダイアナ妃を知らないかもしれないが、カメラに写った彼らのペルソナは世界中の注目を集めたと語る。
「マイケル・ジャクソンは、音楽の国際化が進んだ時代に大成した」とオーマー氏は言う。「ダイアナ妃のように、彼のスタイルや活動はカメラの中で生き生きとして見えた」
シラキュース大学のポップカルチャー教授ロバート・トンプソン氏は、「分断されたモダンテクノロジーの時代」に、新たな世界的スーパースターを作り出すのは――可能ではあるが――さらに難しいだろうと語る。
「インターネットは新たな名声への道のりを可能にした」と同氏は言う。「だが、本当に有名になることは、今もなお、非常にまれにしか起きない」
トンプソン氏とオーマー氏は、バラク・オバマ米大統領を新たな世界のカリスマ的人物の1人として挙げているが、それは音楽とダンスではなく、政治的な功績と知的な能力を評価してのことだ。
「どんな新しいメディアでも、スターは現れる」とオーマー氏は言う。「有名人たちはメディアを活用して人々を魅了し、人生や時代について何らかの形でわれわれに訴えかけることで、世界的なスターになる」