貴文がプロポーズするまでの道のりを記したブログ
リリースの日付 : 2009 - 11 - 26
GoogleがChrome OSをリリースするのは1年後。Microsoftは迎撃するために、何をすべきだろうか。
Googleがその手の内(Chrome OS)を見せた今、同社が今後1年間で、このオンラインOSで何をする計画なのかが非常にはっきりした。多くの人々にとって、同社の計画はエキサイティングだ。Chrome OSは、現在出回っているOSと比べると非常にユニークなサービスを提供するようだ。同OSは、MicrosoftとAppleが提供する既存の主流OSならびに各種Linux OSと競合する可能性もある。
しかしMicrosoftの反撃次第では、Chrome OSが実質的な市場シェアを獲得できない可能性もある。ソフトウェア業界の巨人Microsoftが支配するOS市場の状況が大きく変化するとは思えず、GoogleがオンラインOSを提供する唯一の企業という状態をMicrosoftが許すとは考えられない。また、オンライン分野の宿敵であるGoogleが自社の市場シェアを奪うのをMicrosoftが許すということも考えられない。だとすれば、MicrosoftがChrome OSを打ち負かすためのプランを用意している可能性が高い。では、MicrosoftがGoogleのOSを打ち負かすには何をすればいいか考えてみよう。
1. Windows 7の改良を続ける
Windows 7は、多くのユーザーが満足している優れたOSだ。だがWindows 7は、GoogleがChrome OSでターゲットにしている唯一のOSでもある。GoogleがこのオンラインOSの投入準備を進めている間に、MicrosoftはWindows 7を必死に改善する必要がある。できるだけ多くのユーザーを引き付けるための努力も必要だ。ユーザーの満足度が高ければ高いほど、彼らがChrome OSに乗り換える可能性が低くなる。
2. Web時代を受け入れる
それと同時にMicrosoftは、これからはインターネットの時代だという事実を受け入れなければならない。MicrosoftはOfficeでオンライン化に向けた次の有望なステップを進めたが、Windows Azureにも力を入れる必要がある。そうすることによって、ユニークな機能をオンラインで提供する唯一の企業になることを目指すGoogleの野望を阻止できるのだ。それはさらに、GoogleのOSを使いたいユーザーとMicrosoftのOSを使いたいユーザーの間で市場を分割することにもなる。
3. Chrome OSの欠点を指摘する
自社のOSが理想的であることを示そうと思えば、他社のOSの欠点を説明するのがいちばんだ。この作戦は効果がある。Appleの「Mac君とパソコン君」CMキャンペーンがその証拠だ。Microsoftが市場に対するChrome OSのインパクトを抑制し、最終的にはこのオンラインOSの敗北を目指すのであれば、まずは宣伝活動からスタートする必要がある。
4. 企業ユーザーに誠意を尽くす
Chrome OSの主要な欠点の1つとして、企業サポートの欠如が挙げられる。誰が何と言おうとも、Windowsは企業の世界では完ぺきなOSだ。MicrosoftがオンラインOS市場に参入したいのであれば、取り残されたくないという企業に誠意を尽くす必要がある。Googleはこれらの企業を置き去りにしようとしている。Microsoftはそういうわけにはいかない。
5. Windows 7 Starterエディションを強化する
Chrome OSは、Starter以外のWindows 7の各エディションにとって必ずしも脅威にはならない。そう考えれば、Microsoftは今後1年間、Starterエディションを改良し、Chrome OSがリリースされるまでに同OSへの競争力を高めておくべきだ。もちろんそれは、Microsoftの最も簡素なOSバージョンに含まれなかった(多くの)機能の一部を入れ直すことを意味する。
6. 開発者とさらに良好な関係を築く
Chrome OSに関しては、まだはっきりしない重要な部分が幾つかある。その1つが、ソフトウェアがどのような形で同OSに統合されるのかということだ。現時点では、ユーザーがアクセスできるWebアプリケーションが何種類か用意されるとされているが、オンラインで徐々に普及しつつある高機能型のソフトウェアはどうなのだろうか。Microsoftが本気でChrome OSをやっつけたいのであれば、ユーザーが求めるソフトウェアを利用できるプラットフォームを提供する必要がある。それは、サードパーティー開発者との緊密な関係を通じてのみ可能だ。Microsoftは直ちにその作業に取り掛かる必要がある。
7. オンラインサービスを改善する
Chrome OSを打ち負かすためのMicrosoft戦略におけるもう1つの重要な要素が、各種オンラインサービスの改善だ。Bingは魅力的な機能を備えた素晴らしい検索エンジンだ。Bing MapsはGoogle Mapsよりも優れているように思える。Microsoftは今後もオンラインサービスを改善し、より多くのユーザーをGoogleから奪う必要がある。それは、Chrome OSのオンライン分野へのインパクトを抑制することにもなる。
8. 現金を投入する
Microsoftは金を持っている。それもたくさんの金だ。同社はその資金力に物を言わせて、GoogleがChrome OSで実現しようとしているものよりも優れたOSを開発すべきだ。この取り組みに貢献する企業を買収するのにも、その資金を活用すべきだ。
9. セキュリティを改善する
GoogleがChrome OSに関して取り上げると予想される主要なテーマの1つにセキュリティがある。同社は間違いなく、Chrome OSがWindowsよりもセキュアである理由を吹聴するだろう。このため、Microsoftは今後1年間、自社のプラットフォームのセキュリティの改善に真剣に取り組む必要がある。そうすれば、同社を悩ませ続けてきたセキュリティ問題を、GoogleがChrome OSの宣伝に利用できなくなるだろう。
10. Windows 8で将来に備える
最後に、Microsoftは「Windows 8」で将来に備える必要がある。Windows 7が10月に店頭に並んだばかりではあるが、Chrome OSは将来を見据えている。Microsoftは、クラウドコンピューティングを基盤とする将来のコンピューティングに向けた計画を立て、Windows 8がこのトレンドに合致するようにしなければならない。それと同時に、従来のコンピューティング方式にとどまりたいユーザー(特に企業ユーザー)のことも忘れてはならない。そうすれば、Microsoftはこの部分の市場をカバーできるだろう。それはGoogleにとっては困ることだ。